今夏、「mitosaya 大多喜薬草園蒸留所」の稼働により、果実やハーブからつくるボタニカル・ブランデーの市場が大きく動き出しそうです

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ハーブ・アロマ好きにとって、”大多喜”と聞くと真っ先に思いつくのは千葉県夷隅(いすみ)郡大多喜町にある「大多喜ハーブガーデン」だと思います。

日本テレビの『ヒルナンデス』等マスコミに最近取り上げられているので知名度が上昇しているハーブ園です。

私は、大多喜ハーブガーデンのFacebookページに『いいね』をしてるので、ハーブ男子と呼ばれている小幡恭稔(おばたやすとし)さんの笑顔をよく目にします。

毎年家族で久里浜港からフェリーで内房総旅行へ行くのですが、千葉県夷隅(いすみ)郡大多喜町は、外房総寄りに位置しているため、「わざわざハーブガーデンの為に大多喜町なんて行ってられないよ」と以前、家族の反対にあったこともあり、まだ行けていません。。。

そんな大多喜町で、ある一つの大きなプロジェクトが進行しているのをご存知でしょうか。

2015年に閉園した「千葉県立薬草園(61ヘクタール)」の中に、その薬草園の果実やハーブを原料に用いた”日本初のボタニカル・ブランデーを作る蒸留所”が設立されていて、それが2017年秋に稼働予定なんです。

その蒸留所は、「mitosaya 大多喜薬草園蒸留所」。

ここの代表が江口宏志さんという方です。

2002年に代官山にブックショップ「UTRECHT(ユトレヒト)」をオープンし、「THE TOKYO ART BOOK FAIR」のディレクションも務め、本を中心としたカルチャーの中で活躍していた人物とのことです。

業界ではかなりの有名人のようです。

江口さんは、とある雑誌で蒸留酒に関する記事を読み、クリストフ・ケラー氏が主任蒸溜家を務めていたボタニカルジン「Monkey 47」を飲んで衝撃を受け、彼が営む、南ドイツの蒸留所「Stählemühle(スティーレミューレ)」で修業。その中で「日本の豊かな食材を使ったブランデーを造りたい」と思うようになったところから、このプロジェクトがスタートしたとのことです。

このプロジェクトの詳細は、こちらで確認できます。

蒸留所の準備と並行してクラウドファンディングで資金調達しているのですが、2017年8月28日現在で約1400万円が集まっているので、かなり期待が集まっているプロジェクトと言えると思います。

ちなみに、江口さん以外のこの蒸留所の運営メンバーは、以下のようになっています。

事業・運営全般のサポートをWATの石渡康嗣氏

植物の植生計画や維持管理をGrand Royal Green 代表の井上隆太郎氏

醸造技術サポートをCOEDOブルワリーの朝霧重治氏

蒸留施設と関連施設の建築設計・監理に中山英之建築設計事務所

ロゴ、サイン等デザイン、アートディレクションを高い山の山野英之氏

ウェブデザイン、アートディレクションを谷戸正樹氏

 

個人的にはCOEDOビールはとても美味しいビールなので、醸造技術サポートをCOEDOブルワリーの方がやるというのは味に期待できます。

ちょっと話が戻りますが、「ボタニカル・ブランデー」というのは、ヨーロッパでは「オー・ド・ヴィー」とも呼ばれる、フルーツやハーブからつくられる蒸留酒のことで、梨やぶどう、ベリーなどの果物を発酵させ、複数回蒸留することでできるそうです。

ジンやウォッカよりもずっと繊細で、フルーツの芳香が立ち上がるお酒だそう。

なので、特にお酒もハーブも大好きな人にとっては「mitosaya 大多喜薬草園蒸留所」の動向から目を離せないのではないかと思います。

この蒸留所の稼働をきっかけとして、日本の中でボタニカル・ブランデーの参入組が徐々に増えていくとも思いますので、そういった意味でも目が離せないです。

大多喜ハーブガーデンだけではなく、mitosaya 大多喜薬草園蒸留所が稼働し始めて、この蒸留所内を散策し、実際に蒸留しているところを見れたり、薬草園を見たりできれば、大多喜町はさらに魅力的なスポットになると思います。

私も、早速このことを妻に話しましたが、意外に食いついていたので、来年の春から夏の家族旅行で、「大多喜ハーブガーデン」と「mitosaya 大多喜薬草園蒸留所」を巡る旅が実現できる気がしてきました。

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