関東地方では、いよいよラベンダーシーズン本番を迎える直前の時期となりました。自宅の庭には、10種類以上のラベンダーを植えているのですが、ちょうど2週間弱前あたりから、茎がたくさんニョキニョキ伸びてきて花の蕾が膨らんできているところです。
以下は自宅のグロッソ(ラバンディン系ラベンダー)の4日前の様子です。
このステージになってくるとテンションが一気に上がってきます。
それと同時に、「今年はどこのラベンダー畑に行こうかな?」という思考が開始します。
昨年は大きなラベンダー畑がある場所としては、「河口湖ハーブフェスティバル(山梨県)」と「夢ハーベスト農場(長野県)」へ行きました。
【過去の関連記事:【河口湖ハーブ巡りの旅‐後編】はじめての河口湖ハーブフェスティバル(大石公園会場)へ】
【過去の関連記事:(蓼科旅行記)途中で偶然立ち寄った長野県・小諸市の「夢ハーベスト農場」~ラベンダー畑編~】
河口湖ハーブフェスティバルへ行った時(7月14日)は、ラベンダーの時期が終わりかけのタイミングだったのですが、夢ハーベスト農場へ行った時は(7月23日)はピークの時期でした。
今年は、埼玉県にある「たんばらラベンダーパーク」へ行こうかなと考えているところです。
これから約2ヵ月間くらいというのは頭の中でラベンダーのことを思い浮かべる頻度が格段に上がるタイミングなのですが、ラベンダーのことについて書かれた記事で、「今後参照することが多くなるかもしれない」と感じたものを取り上げたいと思います。
意外な効果も。科学的に証明されたラベンダーオイル8つの効能
(一部割愛)
ラベンダーオイルの効果効能
科学的な裏づけのあるラベンダーオイルの用途を専門家に聞きました。
1. 不安感をやわらげる
image via shutterstock
オフィスでとくにストレスの多い1日を過ごした後など、神経が張り詰めていると感じるときは、ラベンダーオイルの心地よい香りをかぐと、心身が穏やかになります。
「ラベンダーは神経筋シナプス(神経の末端と筋組織との接合部分)の特定のレセプター(化学物質を受け取る受容体)を制することが研究で証明されていますから、そのために不安感を緩和する特性を持つのかもしれません。ラベンダーは伝統的に不安感や筋肉けいれんの解消、リラックス効果のために使われてきました」と、アメリカの医療機関UCHealthの内科医、ダイアン・ヤンさん。
実際、行動神経科学の専門誌『フロンティアーズ・イン・ビヘイビオラル・ニューロサイエンス』誌で報告された2018年10月の研究によると、ネズミを使った実験でラベンダーの成分“リナロール”(テルペンアルコールという化合物の一種)に精神安定効果が認められ、不安感をやわらげる効果があったそう。
「効果を得るには、手の平に1滴落としてから両手で鼻を囲うようにして、ゆっくり呼吸します」とガルパーさんはすすめます。
2. ストレスを軽くする
image via shutterstock
ラベンダーオイルは不安感を消してくれるほか、ストレスも軽くしてくれます。
「息を吸って何らかの匂いが検知されると、嗅球(脳内の嗅覚情報の処理にかかわる部分)によって感情と記憶が呼び起こされます。ラベンダーのような特定のオイルのアロマは、ストレスに関連して呼び起こされる記憶を、ポジティブな気分や感情に変えるのではないかと考えられているのです」と、ヤンさん。
薬学の専門誌『パキスタン・ジャーナル・オブ・ファーマシューティカル・サイエンシズ』誌で報告された、ネズミを使った研究でも、ストレスに関連した障害や行動を減らすために、ラベンダーオイルはNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)より効果がありました(この結果は、さらに人間を対象として検証する必要もあります)。
3. 火傷やかゆみを改善する
image via shutterstock
ヘアアイロンで、うっかり火傷してしまったら最悪です。でも、再びそんな目にあったら、常備薬の代わりにラベンダーオイルを。
「ラベンダーには麻酔効果がある可能性があります。過去の研究によると、ラベンダーを注入した場合、痛みや火傷に使うカプサイシンクリームと同じような、カプサイシン誘発性の反応が見られています」(ヤンさん)
傷や潰瘍の専門誌『ジャーナル・オブ・ティシュー・バイアビリティ』誌で報告された2016年11月の研究によると、ネズミを使った実験で、ラベンダーオイルは傷の治りを速め、ラベンダーの軟膏は「皮膚の傷に関連する組織の修復プロセスにおいて治療薬として将来有望な候補である」と結論されました。
でも、ラベンダーオイルが皮膚に効くのはそれだけではありません。ガルパーさんによると、虫刺されでも湿疹でも、炎症とかゆみをやわらげるそう。
4. 不眠症に効く
image via shutterstock
眠れない夜が続いたら。サプリメントの代わりに、リラックス効果のあるオイルの香りをかぐ方法を試してみては。
代替医療・補完医療の専門誌『ジャーナル・オブ・オルタナティブ・アンド・コンプリメンタリー・メディシン』誌で報告された2015年7月の研究によると、ラベンダーオイルは睡眠衛生(よく眠るために推奨される行動や環境の調整)の改善と同じくらい、よく眠るために効果があるそう。
さらに、化学療法を受けているがん患者が、夜よく眠れるようにするために役立つという研究結果もあります。
「寝る前にラベンダーでリラックスするよう、多くの患者にすすめています。寝る前に気持ちをしずめるのが大変な人にはとくに。ラベンダーにはリラックス効果がありますから、眠るために身体を落ち着かせる助けになります」と、臨床心理学者のマイケル・ブルースさん。
夜寝る準備の一部として、エッセンシャルオイルのディフューザーにラベンダーを数滴加えてみます。ベッドに入るころには、リラックスした気分になっているはず。
5. 脳の健康によい
image via shutterstock
年をとるにつれて、脳と記憶力が衰え始めるかもしれません。つまり、買い物リストや新しい同僚の名前は、書き留めておかない限り、思い出すのが“ほんの少し”大変になります。
しかし幸いなことに、ラベンダーオイルは認知機能を保つためにも役立つのです。実際に、ネズミを使った過去の研究によると、アルツハイマー病や認知症のような神経の病気による症状を軽くする可能性があると証明されています(人間でも同じ効果があるか確かめるには、もっと研究を重ねる必要があります)。
6. 生理痛をやわらげる
image via shutterstock
生理の大変さに負けないで。生理痛があるなら、ラベンダーオイルが調子をよくする秘訣になってくれるかもしれません。
「研究によると、ラベンダーのアロマテラピーは生理痛の女性で痛みをやわらげる効果があると証明されています。この効果は、腹痛の原因になっている筋肉がゆるむことに何らかの関係があるのではないでしょうか」と、ブルースさん。
補完医療の専門誌『コンプリメンタリー・セラピーズ・イン・メディシン』で報告された2014年の研究によると、ラベンダーオイルの香りを吸い込むと“月経困難症”(生理痛)をやわらげて、経血の量を少なくする役に立つそう。
7. 片頭痛を軽くする
image via shutterstock
片頭痛を追い払うのはホントに大変ですが、鎮痛薬に手を伸ばさずに済む方法として、ラベンダーオイルを試してみましょう。
神経学の専門誌『ヨーロピアン・ニューロロジー』で報告された小規模な研究によると、ラベンダーオイルの香りを吸い込んだ人は、たった15分で頭痛が軽くなりました。
ブルースさんの話では、ラベンダーオイルが鎮痛薬として作用するいちばんの理由は、生理痛の場合と同じく、身体をリラックスさせる効能にあるのではないかと考えられています。
8. 気分をよくする
image via shutterstock
いつもハッピーそうな友だちがディフューザーを常用しているなら、それもそのはず。
過去の研究によると、ラベンダーオイルは戦争体験者のうつ症状にも有効なくらい、人の気分をよくする力が強いと証明されています。
※MYLOHASの2019年5月19日の記事(https://www.mylohas.net/2019/05/190683pvn_lavender.html?ref=gns)から一部抜粋。
ここで書かれている内容自体は、ちょっとあいまいな表現が多いですが、私が良いと思った部分は、医師のコメント、及び、科学的エビデンスを取るための実験についての記載があることです。
ラベンダーのことについて深く研究していく際の入り口として参照できると思ったと同時に、人に対してラベンダー精油の効能を簡単に説明する機会があるときに、科学的に証明された内容であれば、大きく誤った情報を伝える確率を下げることができると思いました。
過去にこのブログで、ラベンダーの効能を実証する実験を幾つか取り上げましたので、以下に貼ります。
【過去の参考記事①:ハーブの「効能」「調整作用」とは何なのか。ラベンダーが血圧等に与える影響の実験から見えてくるもの】
【過去の参考記事②:鹿児島大学が行なった(ラベンダー等に含まれる)リナロールの不安軽減効果の実験について】
【過去の参考記事③:ラベンダー精油の「腎臓と肝臓を保護する作用」が認められた実験について】
これからの2か月間は、ラベンダーのことについて深く追求していく期間にしようかなと思ってきました。
今年もラベンダーを精一杯楽しみたいと思います!