ブルーベリーは実よりも葉の方が効能的に色々とありがたい可能性について

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先日、妻と近所の農協へ買い物に行った時に、目新しい商品を見つけました。以下です。

よこはまあさひブルーベリーの森』が販売する”新茶 朝陽のしずく”。このラベルを見たときに、ブルーベリーの実のお茶だと思ったのですが、、
裏面を見てみると、ブルーベリーの実ではなく葉のお茶でした。

ブルーベリーというと実の方へ意識が行ってしまい、葉のことは全くと言っていい程意識をしていなかったので、これは珍しいと思い、購入後すぐに自宅で試飲してみました。

 

 
 
 
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今日はじめて、ブルーベリーの葉のお茶を飲みました✨ 酸味が強く、ハイビスカスにも近い味なのですが、ブルーベリーは実よりも葉の方が、抗酸化力や、がん細胞抑制活性が高いそうです。 以前、宮崎大学と国の共同研究で色々と実験がされたようなのですが、今後詳細を確認していきたいと思います。 #placeauxherbes #プラースオウエルブス #ハーブアロマの専門家の集合サイト #enjoyherballife #エンジョイハーバルライフ #ハーブのある暮らし #香りのある暮らし #ハーブ #ハーバリスト #ハーブコーディネーター #ハーバルセラピスト #アロマ #アロマセラピスト #アロマサロン #アロマセラピー #アロマテラピー #ブルーベリーの葉

S.Kayamoriさん(@enjoyherballife)がシェアした投稿 –

この投稿の中にも少し触れていますが、正直最初は味に対する期待は無かったのですが、濃いめの酸味があり、ハイビスカスに似た味で美味しいです。

この商品を買ったときに添付されていた紙に、「実よりも葉の方がポリフェノールが10倍」という表記があったので、ネット上で情報を調べてみると、宮崎県の産官学連携の研究組織で、7年ほど前に実験が行われていました。

ブルーベリー葉っぱの力(1)

ブルーベリー葉の機能性は、高い抗酸化活性だけではありませんでした。培養細胞を使ったがん細胞増殖抑制活性、HCV(C型肝炎ウイルス)複製抑制活性等々、新たな生理活性が明らかになってきました。

食品の機能性を評価するには段階があります。抗酸化活性測定のような化学実験の次に、培養細胞を使って試験をします。培養細胞とは、多細胞生物において、人為的に生体外で培養されている細胞のことで、実験用にさまざまな生物種に由来する細胞株が存在します。この培養細胞を使った評価法※1)を小村美穂(現・酒井)技師が、当時、農林水産省の研究機関であった食品総合研究所(現・独立行政法人農研機構 食品総合研究所)から学んできて、食品開発センターの新たな技術として加わりました。

ブルーベリー花

ブルーベリー花

まず、HL60(Human promyelocytic leuke cells)※2)というヒトの急性前骨髄性白血病に由来する細胞を使って、県産農産物のがん細胞増殖抑制活性を調べました。この細胞は、浮遊細胞といって培養液の中でプカプカ浮いています。十分な栄養が与えられれば4~5日でシャーレいっぱいに細胞が広がります。

ここに、前回も登場した県産農産物の抽出液をふりかけます。活性を持っている農産物の抽出液であれば、細胞は増えることができません。増殖を抑えるのに必要な抽出液の量が少なければ少ないほど活性が高いと言えます。しかし、あくまでもシャーレの中の世界の話です。これで、即「がんが治る!」ということではありませんので、どうぞ誤解のないようにご理解ください。

実験に使用したHL60細胞(浮遊細胞)

実験に使用したHL60細胞(浮遊細胞)

さて、ちょうど細胞試験が順調に進み始めたその頃、本件は「地域結集型共同研究事業」という科学技術振興機構(JST)が支援する産学官共同研究プロジェクトに採択されました。研究テーマは「食の機能を中心としたがん予防基盤技術創出」。宮崎大学医学部と農学部が中心となった初めての医農連携プロジェクトです。

研究の場所は大学ばかりではありません。管理法人としての役割を担う(財)宮崎県産業支援財団には「コア研究室」が設置され、専任の研究員の他、県内の主だった企業からも研究員が派遣され、先端的な研究を行うようになりました。食品開発センターで行っていた研究も地域結集型共同研究の一部に組み込まれ、新たな展開が始まりました。

実験に使用した肝がん細胞。左からHLE、HLF、HuH-7(接着細胞)

実験に使用した肝がん細胞。左からHLE、HLF、HuH-7(接着細胞)

産学官共同研究のメリットは、単独ではできない範囲まで研究の領域を広げられること、そしてさまざまな研究者と交流できることです。食品開発センターは、以前から宮崎大学農学部とは交流がありましたが、医学部と一緒に仕事をするのは初めてです。研究メンバーの中に医学部病理学第二講座(現・病理学講座 腫瘍・再生 病態分野)※3)の片岡寛章教授がおられ、種々のがん細胞培養細胞株を保有しておられることを知りました。そこで、早速、ヒト肝がん細胞株を3種類分与していただき、肝がん細胞増殖抑制試験を開始しました。こちらは、HL60のような浮遊細胞と違って、ディッシュ底にしっかり張り付いた状態で、接着細胞と呼ばれています。

20120627-0628kikou_5.jpg

先のHL60と肝がん細胞3種の増殖抑制試験、そして前回の抗酸化活性試験の結果を合わせて、中程度以上の活性を示した農作物をスクリーニングし、さらにその中でも活性の高いものを選び出すと、またもや「茶」「ブルーベリー葉」「ハーブ類」が上位を占めました。

一方、コア研究室では、ATL(Adult T cell Leukemia,成人T細胞白血病))細胞およびHTLV-1(Human T-cell Leukemia Virus type 1,成人T細胞白血病原因ウイルス)感染細胞※4)の増殖抑制活性、HCV(Hepatitis C virus,C型肝炎ウイルス)複製抑制活性※5)の試験を開始しました。ATLは南九州特有の風土病として知られ、C型肝炎も西日本に多くみられる病気で、共にウイルス感染から発症します。

20120627-0628kikou_6.jpg

このようにさまざまな細胞を使った評価試験が実施され、いずれの試験でも高い活性を示した作物は、ついにブルーベリー葉のみとなったのです。

次はいよいよ動物実験です。

【参考文献】
※1)「細胞増殖試験」(2012年6月22日現在)
※2)「HL60細胞」(同)
※3)「宮崎大学医学部病理学講座 腫瘍・再生 病態分野」(同)
※4)「厚生労働省:ATLとHTLV-1に関するQ&A」(同)
※5)「C型肝炎ウイルスゲノムの複製機構と感染による細胞増殖の制御」(同)

※みやビスの2012年6月28日の記事(https://miyabiz.com/column2/category_59/item_3778.html)より抜粋

上記の記事からわかることは、ブルーベリーの葉が、すでに高い抗酸化活性を持つことが証明されているということと、茶、ハーブ類と比較しても幅広いウィルスに対して抑制活性を持つことが実験で証明されたということです。

下記の”宮崎大学 農学部 応用生物学科”のホームページの中に、ブルーベリーの実と葉の抗酸化力を実験で比較をしたことが書かれてあり、

『抗酸化活性が高いとされるブルーベリー果実と比較しても,ブルーベリーの葉の抗酸化活性は,すべての品種で約10倍もの値が示されました.』

という表記がありました。

http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~abs/plant_breeding/study-introduction/70/

ネット上には様々な情報が溢れているのですが、宮崎大学主導でブルーベリーの葉についての実験が行われており、上記のような実験結果が出ているということがわかりました。

実際に、ブルーベリーの葉のお茶を飲んでもその効能はかなり高そうというのは体感で分かるので、今後も情報は地道に収集していきたいと思います。

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