古くから「飲む目薬」として民間薬に使用されてきた【メグスリノキ】とは

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先日の記事【昭和薬科大学の薬用植物園見学会(JAMHA主催)に初参加してきました。】の中で、様々な薬用植物の写真を貼りましたが、その中で「メグスリノキ 」というのがありました。以下です。

メグスリノキ。ムクロジ科カエデ属の落葉高木。

この植物は、薬用植物園見学会の前に”ある出来事”が無ければ、スルーしていて写真も撮っていなかったかもしれません。

その出来事とは、「メグスリノキのお茶」というものに、見学会の5日前に出会っていたことです。(以下)

小川製薬の四国産メグスリノキのお茶。

この「メグスリノキのお茶」は、見学会の前に買っていたものの、見学会の前に飲んでいなかったのですが、実際にメグスリノキを見たときには、

「あ、あのメグスリノキだ!」と少し感動しました。

昨日、この「メグスリノキのお茶」を初試飲しましたので、まずは簡単にそのレポートをします。

裏面チェック。何故「長者の木」と呼ばれているのか、気になります。

製造者の「株式会社小川生薬」は、国産にこだわったお茶等を製造している会社(1925年創業)なのですが、非常に魅力的な商品ばかりが並んでいて要チェックです。

ティーバッグから取り出すと、普通のおがくずという感じ。
お湯を入れると、しゅわ~と白い泡が立ち、ピンク色がかります。

早速飲んでみたのですが、若干甘みがありながらも漢方系の薬っぽいです。体感としては確かに薬効が強いという感じ。

見た目は”ただのおがくず”だったものが、お湯を入れると急に変化しました。

お湯を入れて3時間経ったあとに、飲んでみると、甘みはほとんど無くなり苦みが強くなっていました。

「メグスリノキ」の全般的な情報は、以下がよくまとまっていました。

メグスリノキの解説

(1)メグスリノキとは

メグスリノキとは、日本国内にのみ自生する落葉高木の固有種で、眼病や肝機能に対する効果があることから、古くから「飲む目薬」として民間薬に使用されてきました。

本州では宮城・山形・四国・九州の山地にかけて自生しており、イチョウと同じく雌雄異株の特徴を持っています。メグスリノキの歴史は古く、戦国時代から既に「眼病の特効薬」として評判になっていました。

(2)科目・原産地

科目:カエデ科カエデ属

原産地:日本

(3)樹高・開花期 

樹高:1.8m~2m

開花期:5月~6月

(4)名前の由来

メグスリノキの樹皮や葉の煎じて汁で目を洗うと 眼病に効くことから名前が付けられたとされています。

2)メグスリノキにも種類がある? 特徴の違いとは

メグスリノキ自体は一種類ですが、それを採集した後は液状や乾燥、お茶などのさまざまな形として用いることが出来ます。

液状タイプのものは市販ではあまり見かけず、また葉や小枝を乾燥させた漢方処方のものは薬局で入手することが出来ます。

3)メグスリノキってどうやって摂取するの?

多くはお茶として体内に摂取します。ティーバッグタイプのものもあれば、乾燥させた葉を煮出して飲むタイプもあります。

また、薬局で入手する漢方処方されたものは粉末状になっていることが多いため、水やお湯で摂取します。最近ではインターネット上で錠剤のサプリメントとして入手し、摂取することも出来ます。

4)要チェック!メグスリノキに含まれる代表的な栄養素とは

(1)ゲライニン

お茶などに含まれるタンニンの一種です。ゲライニンには細菌の増殖を抑える抗菌作用のほかに、傷を修復させる収斂作用を持っています。

(2)ロドデンドロン

ゲライニン同様にタンニンの一種で、ロドデンドロンには肝機能を高める作用や血行を良くする活血作用、また木の流れを良くする通絡作用のほか、目の周りの水分を排泄してくれる利水作用などがあります。

(3)トリテルペン

トリテルペンは、主に高麗人参やきのこ類などに含まれる成分です。抗酸化作用や抗炎症・抗腫瘍・抗アレルギー効果などがあります。また、脂肪やコレステロールなどの分解促進作用もあります。

(4)フラボノイド

フラボノイドはポリフェノールの一種で、植物に含まれている色素や苦味、辛味成分などです。フラボノイドにはアントシアニンやイソフラボン、カテキンやルチン、ケルセチン、ヘスペリジンといった種類があります。

種類によってさまざまな特徴がありますが、多くが強力な抗酸化作用を持っています。

(5)ケルセチン

ケルセチンはフラボノイドやポリフェノールの一種です。タマネギなどの野菜に多く含まれている成分で、主にビタミンCの働きを助けています。

血管の流れをしなやかにするほかに、アレルギーなどの抗炎症作用や、活性酸素によるダメージを防ぐ抗酸化作用などがあります。

お茶を飲んでリラックスをしている女性

5)メグスリノキに期待できる5大効能とは

(1)肝機能の改善

メグスリノキに含まれるロドデンドロンの肝機能を高める働きによって、肝臓の機能を高めたり、改善したりする効果が期待されています。

肝機能が高まれば、代謝や貯蔵、解毒や胆汁の生成などの働きもより効果的になります。

(2)血行改善

ロドデンドロンの活血作用によって、血行の流れが良くなる効果があると言われています。

血流が悪くなると、頭痛やむくみ、疲れや肩こり、生理痛の悪化や肌荒れなどのさまざまな不調が出てしまいます。血行が良くなれば、これらの改善が期待出来ます。

(3)アレルギー改善

メグスリノキに含まれるゲライニンには、最近の増殖を抑える抗菌作用があります。その抗菌作用により、アレルギーや花粉症に効果があるとされています。

ゲライニンのほかに、ケルセチンにも抗炎症作用が含まれていますので、よりアレルギー対策には良いとされています。

(4)眼機能の改善

メグスリノキに含まれるゲライニンの抗菌作用や、傷を修復させる収斂作用により、ものもらいや流行性角結膜炎や、目のかゆみや目やに、アレルギー性結膜炎、かすみ目などに効果があるとされています。

(5)ダイエット効果

メグスリノキに含まれるトリテルペンの脂肪やコレステロールなどの分解促進作用により、ダイエットに効果があるとされています。

しかし、メグスリノキで得られる効果は目や肝機能に関することが多いため、ダイエット効果はそこまで発揮されるわけではないと考えておいた方が良いでしょう。

6)オススメの食べ合わせって?一緒に摂取したい2つの食材

(1)レモンや蜂蜜

メグスリノキをお茶として摂取する場合は、お茶の味はほとんどしないか、木そのものの味がすることが多いです。そのままでは飲みにくい場合には、レモンや蜂蜜などを少量まぜると飲みやすくなっておすすめです。

(2)他の種類のお茶

メグスリノキを他の種類のお茶とブレンドして飲むと、味も美味しくなり、また他のお茶からも健康効果を得られて一石二鳥です。おすすめのお茶はほうじ茶、ウーロン茶、オオバコ茶、ハブ茶、どくだみ茶などです。

7)どんな摂取が効果的?効果的な食べ方・飲み方とは?

サプリメントとして摂取するか、お茶として摂取するのが最もおすすめです。サプリメントの場合には、用法や用量をよく守りましょう。

またお茶で摂取する場合には、一日に一杯程度で問題ありません。摂取のし過ぎも良くありませんので、多くても二杯までにしておきましょう。

8)知っておこう!メグスリノキの摂取での注意点とは?

メグスリノキに含まれる一部の成分では、温度が低いと吸収が悪くなってしまうことがあります。そのため、暖かくして飲むことをおすすめします。

また、ビタミンCと一緒に摂取することでより効果を発揮できますので、摂取する際には、ビタミンCも一緒に摂ると良いでしょう。

植物の贈り物(植物専門の情報サイト)より抜粋

 

代表的な薬効成分が特徴的で幅広いです。

眼病に対する効能は、メグスリノキの持つ効能の一部であって、肝機能等への働きかけなど効能は広範にわたりそうです。

上の記事にもあるように、メグスリノキはシングルで飲むよりも、ブレンドして飲んだ方がいいですね。確かに人によっては飲みにくい人はいると思います。

昨日、メグスリノキのお茶を飲んだ時にInstagramへアップしたのですが、コメント頂いた方もやはり必ずブレンドして飲まれているとのことでした。

 

 
 
 
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先日のJAMHA(日本メディカルハーブ協会)主催の薬用植物園見学会でも見かけたメグスリノキのお茶を今日は飲んでみました✨ メグスリノキ(カエデ科)とは、日本国内にのみ自生する落葉高木の固有種で、眼病や肝機能に対する効果があることから、古くから「飲む目薬」として民間薬に使用されてきたそうです。 単なるおがくずに見えましたが、お湯を入れるとピンク色になり薬の香りがします☺️ 味は若干甘く、身体がぽかぽか温まり、薬効が強そうです。 Place aux Herbes(プラース・オウ・エルブス)~ハーブ・アロマの専門家の集合サイト〜は @enjoyherballife から #placeauxherbes #プラースオウエルブス #ハーブアロマの専門家の集合サイト #enjoyherballife #エンジョイハーバルライフ #ハーブのある暮らし #香りのある暮らし #ハーブ #ハーバリスト #アロマ #アロマセラピスト #ハーバルセラピスト #アロマサロン #アロマセラピー #アロマテラピー #JAMHA #メグスリノキ #ハーブティー

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メグスリノキは、今後調査を深めていきたい薬木の一つです。

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