私がはじめて、カラミント(カラミンサ)というハーブを見たのは、ハーブを通じて出会った女性の自宅の庭です。
その時に、小さな白いかわいい涼しげな花を咲かせている姿を見て、自分でも育ててみたいと感じました。
また、ハーブティーにすると美味しいという情報もその時に頂いたので、自分で育てたら、まずはドライにしてハーブティーとして飲もうと決めていました。
そして、昨夜、このカラミントのハーブティーの飲んだのですが、優しいミントの味という感じで、美味しかったです。
息子(長男)は、ペパーミントのハーブティーが飲めないのですが、「このミント味ならイケる」と言っていました。
カラミントは長期にわたり白い涼しげなかわいい花を咲かせてくれ、且つ、ハーブティーとしても美味しいとなれば、自宅ハーブガーデンにおいて必須のハーブなので、来年以降も育てていきたいと思います。
そう言えば、今まで、カラミントのことについて「どんなハーブなのか?」について全く調べたことがなかったので、自分へのメモ書きの意味合いでも情報をいくつか記載します。
【カラミント】
■ 学名 : Calamintha Nepeta
■ 別名 : カラミンサ ネペトイデス
カラミンサ ネペタ 、カラミント など
■ シソ科 耐寒性多年草(冬期半常緑~落葉種)
■ 主な花期 : 初夏~秋
■ 草 丈 : 50cm前後(生育後の高さで花丈も含む)
■ 耐寒性 : 強
■ 耐暑性 : 強
■ 日 照 : 日向~やや半日陰
■ 代表的な原産地 : ヨーロッパ
■ 利用部位 : 茎葉、花
■ 利用方法 : ハーブティ、料理、クラフト、園芸
■ 花言葉 : 愛のささやき、清涼カラミントは庭に植えると花期が長く、淡い花色が涼しげで、葉に触れた際に
さわやかな香りが起きるので人気のハーブです。カラミントは、別名のカラミンサという名前でも知られていて、ミントの仲間ではありませんが、葉に触れるとミントのような清涼感のある強い香りが漂います。庭に植えておくと花期が長く、淡い花色も涼しげでちょっと触れた時にさわやかな香りです。
カラミントを育てる場合は、日当たりと水はけの良い場所を選び、春か秋に植え付けを行います。半日陰でも育ちますが花付きの良い株にしたいならば、日当たりよく、通気性のよい場所を選びましょう。
カラミントは、株分け、さし芽などで簡単に増やすことができますが、耐寒性のある多年草なので、こぼれ種でも増えていきます。
カラミントの由来は、ギリシャ語の秀逸(ほかのものよりも優れていること)を意味する「カロス(kalos)からとったと言われています。
カラミントの葉はハーブティーにします。また、葉の持つ風味を活かして、少量を肉や魚料理の香り付けに利用します。
カラミントの花は冷たい飲み物の香りづけなども用いられます。
また、カラミントは古くは薬用ハーブとして強心薬とされていましたが、今日ではほとんど薬としての利用はありません。
■ ハーブとしての効能・効果
薬草療法では、神経・消化関係の症状や生理痛、風邪、悪寒、痙攣などに処方されています。・ 不安や緊張、イライラなどのストレス、不眠症などに効果が期待できます。
・ 抗菌、抗ヒスタミン、去痰、発汗作用などがあり、風邪に効果が期待できます。また、筋肉痛やリウマチなどにも役立つされています。
・ 仙痛、腹部の膨張感、神経性の消化不良にも有効です。【成 分 】 ケトン類–メントン、ピペリトン、プレゴン、ピペリテノン
モノテルペン炭化水素類–α-ピネン、β-ピネン、リモネン
モノテルペンアルコール類–メントール、α-テルピネオール【留意点】 神経毒性のあるケトン類を多く含むため、妊娠中や授乳中、乳幼児、てんかんの方への使用は避けましょう。
※http://mediapro.html.xdomain.jp/flowerbook/flowermain/harb/harb-13.html#top より抜粋
確かに茎・葉の形状が、ミント類とは全く違うので、分類上はミントの仲間ではないんですね。
ミントの仲間ではないにも関わらず、ミントの香りがするというのは面白いです。
また、若干薬っぽいというか、樟脳(カンファ―)系の香りがすると思ったら、ケトン類の含有が原因だったんですね。
あと、株分け・挿し木で簡単に増やせるということなので、来年は少し増やしたいと思います。
さらに、流通量としては少ないらしいのですが、カラミントの精油についての情報もこちらのサイトに記載があります。
このサイトの中に、上記の抜粋記事とは異なる面白い切り口の情報がありますので以下に貼ります。
スッキリとしてシャープな香りを持つカラミント。香りとしてはペパーミントやペニーロイヤルなどをブレンドしたような印象ですが、植物としてはシソ科カラミント属分類されます。ペパーミントやスペアミントなどのハッカ(Mentha)属の近縁種ではありませんが、似た芳香を持つことから“美しい”と“ハッカ”を意味するギリシア語を合成したCalaminthaと名付けられたと言われています。代用品として利用されるC. nepetaはレッサーカラミント(lesser calamint)と呼ばれています。
カラミント属の植物は7~10月まで小さな白に近い淡色の花を沢山咲かせ、ミント系の涼やかな香りを放つことから園芸用(観賞用)としても人気があります。花の色は様々にありますがベーシックな白もしくは薄紫タイプは他の植物とも違和感なく馴染んでくれますし、花期が長いこと・耐寒性があり戸外でも冬を越せることなど栽培時のメリットもあります。そのままでもふんわりとした香りがありますが、より香り立たせたい時は葉を手で揉むと良いそうです。バスハーブなどにする場合は成分が強い精油よりも生葉の方が気軽に使えるかもしれませんね。
精油はさほど流通量がありませんが、カラミント自体は外見・香りが良いことからポプリにしたり、若葉を料理やアイスティーの風味付などにも利用されています。古くは強壮剤としても利用されていたと言われていますし、17世紀のハーバリストであるニコラス・カルペッパーも胃腸の痙攣や痛み・息切れ・神経症状を和らげる働きがある薬草と考えていたようです。現在でも植物療法では情緒不安定さや不眠の緩和・風邪・筋肉痛やリウマチ・神経性の消化器トラブルなどに処方されています。
少し変わったところではカラミントの香りには猫が好む成分が含まれているとして、アメリカでは山猫狩りなどにも利用されているそうです。ちなみに同じくシソ科植物のイヌハッカ(Nepeta cataria)もキャットニップもしくはキャットミントという別名のほかカラミントと呼ばれることもあります。イヌハッカも料理の香り付けやハーブティーなどに利用されている存在で精油も製造されています。精油・ハーブとしては“キャットニップ”と呼ばれることが大半なので混同する心配はさほどありませんが、種などを買う場合は学名を確認したほうが無難でしょう。
※だるさ解消情報集~D長屋~より、一部抜粋
こちらの情報を見ると、カラミントの利用用途も広いことがわかります。
私の持っている本の中では、ローズを中心の添えてタッジーマッジーをつくることを薦めています。
その情報を見ると、来年作ってみたくなりました。
最後に、カラミントの種類についての情報を貼ります。
種類(原種、園芸品種)
カラミンサ・ネペタ
Calamintha nepeta南ヨーロッパや地中海沿岸地域原産。草丈約50cm。淡紫色のかわいらしい花を咲かせる。どんな草花との寄せ植えでもよく合う。カラミンサ・グランディフローラ
Calamintha grandiflora花、葉ともにネペタよりも大きく、長さ3cmほどのピンク色の花を咲かせる。草丈約50cm。カラミンサ・グランディフローラ‘バリエガータ’
Calamintha grandiflora ‘Variegata’基本種の葉に白の散り斑が入る。※みんなの趣味の園芸より一部抜粋
グランディフローラや、グランディフローラ‘バリエガータ’も非常に魅力があります。
来年、この二つの種か苗が手に入ったら育ててみたいと思います。楽しみになってきました。