最近、「6次産業化」という言葉をよく目にするようになりました。
6次産業化とは、農業者(1次産業)が、農畜産物の生産だけでなく、製造・加工(2次産業)やサービス業・販売(3次産業)にも取り組むことで、生産物の価値をさらに高め、農業所得の向上を目指す取り組みであり、農林水産省が推進しています。
因みに、6という数字は、「1次」+「2次」+「3次」からきています。
6次産業化に関する記事を取り上げたいと思います。
規格外のイチゴやモモが驚きの新商品に!?農家や薬局も商品開発?6次化商品の開発支援する福島県伊達市の取り組みとは
次々と開発されている規格外のイチゴやモモを使った、エコでユニークな商品をご紹介する。
伊達市霊山町の松葉園のハウスで収獲しているのは、真っ赤に熟した、イチゴ。
毎年30トンものイチゴを出荷している。
ハウスで栽培するイチゴは比較的、安定した生育が望めるそうだが、それでも出てしまうのが、規格外品。
形や色が不揃いでそのまま出荷することはできず、これまで廃棄していたが、この規格外品を使ってある商品を開発した。
それがイチゴを乾燥させた、『パリパリ乾燥いちご』。
スライスしたイチゴを、専用の機械でまる1日乾燥。
イチゴなのに、パリパリとした食感。
そしてイチゴの風味や酸味がくせになるとのこと。
松葉園の大橋松太郎さんは「計画以上に売れ行きはいい。規格外のイチゴを捨ててしまっていたが、そういったものを利活用して1年を通して、地域をPRできる商品ができないかと思って、取り組みを始めた」と話す。
伊達市では生産する農家が、自ら加工し開発した6次化商品の支援に力を入れている。
そのおかげもあり、今、次々と新たな商品が誕生している。
そして、6次化商品の開発に取り組むのは農家だけではない。
漢方を中心に扱う港屋漢方堂薬局が開発した6次化商品が、ことし3月に誕生した「日本酒サングリアの素」。
乾燥させた伊達市産の「モモ」と、漢方の調合技術を活かしブレンドした「ハーブ」をつめたティーパック。
そこに「日本酒」を注げば、香りと色味なども含め、まったく新しい日本酒の飲み方として楽しめるという。
港屋漢方堂薬局の貝津有岳さんは「漢方は医薬品以外にも食品として扱えるものがたくさんあるので、それを生かして、漢方が身近になるような商品を作りたいと思った」と話す。
はたしてどんな味なのか、取材した大川悠輔記者が味わってみると「非常にハーブの香りが立っていて、飲みやすい日本酒。日本酒の甘みも引き立っているように感じる」という。
規格外品のフルーツを使った、とってもエコな6次化商品は、伊達市の道の駅などで購入できるという。
※福島中央テレビの2022年6月6日の記事(https://www.fct.co.jp/news/news97usx3naeobwr6fywc)より抜粋
元々ハーブ農家というのは、小規模なところが多く、6次産業化していた部分があると思います。
ただ、今回国が6次産業化を推進することで、様々な組織とのコラボレーションが生まれ、魅力的な商品が生まれそうだということがこの記事を読んで気付きました。
そして、ハーブ・アロマ産業にもその流れが大きく影響することは間違えないと思います。
「6次化商品」というワードは今後大いに注目していきたいと思います。