昨日、以下の記事で、北海道の山奥にあるハーブ農園のlien(リアン)のハーブティーが美味しいという情報を目にしました。
写真から伝わる雰囲気を見ると、北海道・北見市の「香遊生活」が提供するハーブティーと何となく似ているという感覚を持ちました。北海道出身の私にとって、lien(リアン)が北海道のどこにあるのかに興味を持ったので、ホームページへ訪問してみました。
すると、北海道旭川市にあることがわかり、以下のプロフィールページによって、このハーブ農園のオーナーである”石田佳奈子”さんに大きな興味をもつことになりました。
私がアロマセラピーに興味を持ったのはきっかけはオーストラリア滞在。
お手伝いさせて頂いていたファームでのオーガニック野菜やハーブを取り入れた生活が衝撃的なものでした。
当時はまだ日本では「オーガニック」という言葉が一般に知られてない時代ですし、
私自身もそれまでは全く自分が消費しているものに関心がありませんでした。
しかし、より良い環境で育つ野草や有機栽培で育てられた植物にはただの食材を超える存在である事に気づいたのです。
身体を飛び越えて魂まで響くような存在という事。
帰国後、大学で文化人類学を研究、同時にアロマセラピストの資格を目指しました。
英国IFA認定アロマセラピスト資格取得後、今度は精油の製造に興味を持つようになりました。
セラピストとしてお仕事をしていた時に、できれば自分で作った精油をトリートメントに使いたいと思ったのです。
物事の本質を追求しないと気が済まない性格が後押しをして、
24歳の秋、ついにはアロマセラピーの本場フランスを訪ねる決意をしました。
ただただフランスに飛び込んでしまった私は、フランス語を学ぶところからのスタートでした。
何年間の語学習得期間を経て、農業を学ぶため仏国農業省認定農業学校ハーブ学科を卒業。
その時の研修先の伝統的蒸留農家に弟子入り、念願であった精油の製造を学び、
北西フランスのブルターニュ地方の田舎で3、4年間小さなハーブ農場を経営しておりました。
2015年に「Lien」を立ち上げ、私の師匠であり有機ハーブ農家、蒸留職人であるルソーさんとボイやーさんの野生ラベンダー精油を日本で販売開始。真正ラベンダーの中でも最高グレードと言われる野生ラベンダーは南フランスの高山に自生しています。機械収穫はできないため、毎年夏の収穫時期になると手摘み収穫作業を行います。
私も毎年アシスタントとして全行程をお手伝いしております。
2019年現在、12年間住み慣れたフランスを離れ、北海道旭川へUターン。
フランスで得た知識と経験を生かし、北海道産ハーブを作るために毎日奮闘中です。
北海道のリアンファームで採れたハーブはファームで加工し、ハーブティーと蒸留水として販売しています。
今年からは新規就農を目指しています。
これからの展開をお楽しみに。
※Lienのホームページのプロフィールページ(https://www.lienaroma.com/about-kanako-ishida)より抜粋
こんな経験をされているまだ30代のハーブ農家が北海道・旭川市にあったことに驚きました。
以下のYouTube動画では、石田さんがどんな想いでハーブ生産をしているかが理解できます。
2分24秒~2分57秒の間に、フランス滞在中に感銘を受けた生産者の姿勢について話されています。(以下)
「フランスでは野生のハーブの状態に近づける。人間の力が及ばないところで、その恩恵を受けることに感謝の気持ちをまず持つ、という生産者の気持ちにすごく感動した」
この衝動が、今のLienのハーブ農園づくりに生かされていることが伝わってきます。
まずは、Lienのハーブティーの味を確かめてみたいと思います。(先程注文しました)
あと、北海道・旭川市に行ったら、石田さんに色々な話を伺ってみたいです。