無花果(いちじく)の多岐にわたる活用法を知ると、来年もまた実らせたい想いが沸いてきました。

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今から5年ほど前に、無花果(いちじく)の木を購入し、最初の1年~2年は実を付けたのですが、その後2年ほど全く実を付けない状態が続いていたのですが、今春に「油かす(私が使ったのは菜種の種子から油を採った残りかす)」を鉢の土に加えたところ、今年は見事にたくさんの実を付けました。

油かすを使った理由は、妻の両親が過去数十年、庭の土の栄養補給として、ほぼ”油かすのみ”で対応してきたことを聞き、そのパワーを確かめたかったからです。

こんなにもダイレクトに効果が現れてしまうと、油かすだけで事足りるのでは?というほど気持ちが傾いてしまったのですが、中長期的な検証をしていくことが必要だと思っているので、結論を出すのはまだ早いと思っています。

あと、今回、実がたくさん成ったことをきっかけとして、無花果の実の驚きの特性を目の当たりにしました。

それは実が紫色に色づいてから、(その実が)腐るまでの時間がものすごく短いということです。8月の猛暑ということも関連しているとは思うのですが、それにしても早く約2日~3日で枯れてしまいます。

なので、色づいた直後に収穫して食べているのですが、無花果の農家のかたは結構管理が大変なのではないかと想像しました。

そう思っていたところ、無花果の実の特性として同じ内容に触れた記事を見つけたのですが、その内容が、無花果の歴史・レシピを中心にまとまった役立つ内容でしたので取り上げたいと思います。

クイズ!「無花果」って読める?参勤交代で愛された食べ方と、夏の疲れを癒す旬レシピ。

野菜や果物など、自然が産み出す産物はしみじみと美しいなぁと思うこの頃。なかでも、今が旬のいちじくは、見れば見るほど不思議な姿形をしていて、ついつい見入ってしまいます。

いちじくは漢字では「無花果」と書きますが、これは果実のなかに花を咲かせるため、外からは「花が咲かない」ように見えることに由来するのだとか。

さらに、いちじくは「不老不死の果実」とも呼ばれ、かつては参勤交代に使われるなど、人々の暮らしを古くから支えてきたことをご存知でしょうか。

「干しいちじく」は参勤交代のお供にも

アラビア原産のいちじくは、江戸時代に中国から日本に伝わったと言われています。当時の書物には「胃腸の働きを促し、下痢を止め、痔や喉の痛みを治す」と記されており、すでに身体に良い食材として扱われていた様子がうかがえます。

干しいちじくは、参勤交代のお供としても重宝されていました。栄養価が豊富ないちじくですが、いったん熟し始めると腐るのが早い果物です。そこで、いちじくを干すことで保存性を高め、長旅の疲れを癒す食材として持参していたということですね。

夏から秋にかけて旬を迎える、いちじく。たくさん手に入ったら、干しいちじくを手作りしてみてもいいかもしれません。

作り方は、いちじくを適当な大きさに切り、重ならないようにザルなどに並べて、お天気のよい日に天日干しにするだけ。数日間すると水分が飛んで甘さが凝縮!セミドライの干しいちじくができあがります。急いで作りたい時や天候が心配な時などは、オーブンを使ってくださいね。

クレオパトラも好んだ「いちじく」の栄養は?

不老不死の果実とも呼ばれ、あのクレオパトラの好物だったとも言われる、いちじく。最近は、アンチエイジング食材としても注目を浴びていますが、一体どんな栄養が含まれているのでしょうか。

・ペクチン(水溶性食物繊維)…便秘改善
・カリウム…高血圧予防
・フィシン(たんぱく質分解酵素)…消化促進

その他、カルシウムや鉄などのミネラルも果物のなかでは多く含まれており、貧血やイライラ対策などにも効果が期待されています。いちじくの粒々のなかには女性ホルモンの一種「エストロゲン」にも似た構造を持つ「植物性エストロゲン」も含まれているのだとか。

また、いちじくの茎を切った時の白い汁は、民間療法では、痔(じ)やイボ、虫刺されの薬としても使われてきました。江戸時代の書物『和漢三才図会』には、いじくは「五痔を治す」とも記されています。

5分で作れる!いちじくを使った簡単料理レシピ

前置きが長くなりましたが、何はともあれ、いちじくを味わってみましょう。いちじくと言えば、果物やデザートのイメージが強いかもしれませんが、実は、料理に使うのもおすすめ。

私の暮らす愛知県は、いちじくの一大生産地。旬の時期にはいちじくを使った料理がずらりと並ぶ「いちじく会席」を提供する料理店などもあります。

いちじくのやさしい甘さが加わることで料理に奥行きが生まれ、普段の料理が大変身します。ではさっそく、簡単レシピ2品をご紹介しますね。

いちじくとくるみのサラダ

まずは、いちじくを使ったサラダを作ってみましょう。いちじくは、くるみなどのナッツ類やチーズ、香りのよいハーブ類などとよく合います。今回ご紹介するのはシンプルなレシピですが、お好みで茹で卵や鶏肉などを組み合わせると、ボリューム感のある一品になります。

レモン・塩・酢・オリーブオイルを混ぜ合わせた、爽やかなドレッシングを添えていただきます。

〈材料〉2人分
・いちじく 1個
・くるみ 10粒程度(アーモンドなどでもOK)
・レタス 5~6枚
・ベビーリーフやハーブ(お好みで)適量

〈作り方〉
1. いちじくは皮をむいて串切り、レタスは一口サイズに切る。
2. 皿に全ての材料を盛り付けて、お好みのドレッシングをかける。

いちじくの白和え

まったりとした白和えすることで、いちじくの風味がさらに引き立ちます。箸休めや酒の肴にもぴったりで、子どもからお年寄りまで幅広い世代に好まれる和の一品です。

〈材料〉2人分
・いちじく 1個
・絹ごし豆腐 1/4丁(100g)
・白ねりごま 小さじ1
・白味噌・はちみつ 小さじ1/2

〈作り方〉
1.豆腐は軽く水切りをしておく。いちじくは皮をむいて1センチ角に切る。
2.ボウルに1の豆腐を入れて、泡立て器などで混ぜてなめらかにする。白ねりごま・白味噌・はちみつを加えて、さらに混ぜる。
3.2のボウルに1のいちじくを加えて、さっと混ぜる。

普段の料理が大変身!いちじくの活用法

サラダや白和えなどの生で食べる料理だけでなく、いちじくは加熱しても美味しくいただけます。

カレーに加えると、奥深い味わいになります。「隠し味にりんごを加える」という使い方にも似ていて、やさしい甘さのあるカレーは子どもにも食べやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

炒めものにも、いちじくをプラス。こちらは「パイナップル入りの酢豚」のイメージにも似ています。味や食感にアクセントが生まれて、食卓で話題になること間違いなしです。

完熟いちじくが大量にある時には、いちじくソースを作ってみましょう。刻んだいちじくに、バルサミコ酢(なければ黒酢など他のお酢でもOK)・しょうゆを加えて煮詰めてソースにします。このソースは、お肉やお魚のソテーに添えると美味しいです。

昔からたくさんの方に愛されてきた、いちじく。そのままシンプルに味わうのも美味しいですが、料理にもぜひ活用してみてくださいね。

旬の果物を味わいながら、夏の疲れを癒して健やかに過ごせますように。

※和樂webの2020年8月11日の記事(https://intojapanwaraku.com/travel/114084/)より抜粋

昨年、無花果のことを記事にしたことがあったので、以下に貼っておきます。

【過去の関連記事:島根県多伎町産いちじく(無花果)を食べたのをキッカケとして、いちじくのアレコレを少し調べてみました。】(2019年1月5日)

※昨年の記事では、無花果の日本と世界の産地の情報や、美容系の観点の情報をメインに記載しています。

今回の抜粋記事に触れたことで、無花果の多岐にわたる活用法が認識できたので、来年以降また無花果を実らせたいという欲求が強く沸いてきました。

あと、愛知県で”いちじく会席”を食べたいという気持ちにもなりました。

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