南米パラグアイのチャコ地方に自生するキク科の植物「パロアッスル」の機能性に関する続報

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昨年4月に、南米パラグアイのチャコ地方に自生するキク科の植物である「パロアッスル」のことについて取り上げたことがあります。

【過去の参考記事：南米パラグアイにて糖尿病や腎臓病を中心に昔から用いられてきた「パロアッスル」という機能性ハーブについて】（2019年4月22日）

この記事を取り上げた時に、Amazonでパロアッスル茶を購入し飲んでみたのですが、キク科特有のデトックス効果が伝わってくる感覚のあるお茶で、パラグアイでは、糖尿病や腎臓病のケアとして飲用されてきたことが身体で理解できました。

上記の記事を読み返してみると、抜粋記事の冒頭に、

「株式会社IHM（東京都品川区:TEL 03-5435-8657）の独自原料であるパラグアイ産機能性ハーブ：パロアッスルについて、第92回日本薬理学会年会内の公募シンポジウム「ユニークな天然物資源を活かした、地域産業、国際化、医療に貢献する薬理学研究」にて共同研究者である千葉大学大学院薬学研究院が発表を行った。・・・」

という記載があるのですが、このIHMという会社が、パロアッスルの持つ機能性についての特許を取得したというニュースが入ってきましたので取り上げたいと思います。

燃焼系ハーブ「パロアッスル」AMPK活性化用組成物として特許取得
～エネルギー産生スイッチONによる疲労回復、アンチエイジングサポートが期待～/IHM

株式会社IHM（東京都品川区）が取り扱う機能性食品原料パロアッスルについて、2019年12月に「AMPK活性化用組成物」として特許取得（特許第6636396号）した。

パロアッスルは南米パラグアイのチャコ地方に自生するキク科の植物である。現地では古くから糖尿病や腎臓病のケアとして飲用されており、日本でも主に生活習慣病対策を目的とした健康茶やサプリメント用として原料供給している。パロアッスルの作用の一部については原著論文として米国学術誌「Nutrition Research」に2本収載されている。本特許内容は、パロアッスルの溶媒抽出物又はパロアッスルの乾燥粉末を有効成分とし、老化の抑止のために用いられることを特徴とするAMPK活性化用組成物である。

【 AMPKとは】
AMPKは肝臓や筋肉、脂肪組織などの末梢組織や視床下部にてエネルギーセンサーとしての役割を担う酵素である。AMPKはカロリー制限や運動などで細胞内のエネルギー源（ATP）の減少に応じて活性化し、代謝を調整する。
特に、血糖の8割が取り込まれる骨格筋にてAMPKが活性化すると、脂肪分解やエネルギー産生につながるとともに、インスリンに依存しないで血糖を筋細胞へ取り込むことによるインスリン抵抗性の改善効果が期待できる。そのため、AMPKの活性化は細胞内のエネルギー代謝効率が向上した状態を意味しており、回復力が高まることで、速やかな疲労回復や老化抑制などのアンチエイジングサポートにつながると考えられる。
【パロアッスルの作用機序とAMPK 】
パロアッスルには、先駆けて実施したヒト試験において、健康長寿ホルモンであるアディポネクチンの増加や内臓脂肪、体重の減少、カロリー消費量増加などのさまざまな生活習慣病に対する作用が認められていたことから、作用機序を解明すべく2011年から千葉大学大学院薬学研究院との共同研究を実施している。
その結果、パロアッスルにより善玉脂肪細胞への分化に必要不可欠なタンパク質（PPARγ）に働きかけることで、アディポネクチン分泌や筋細胞での糖代謝を活発にすることが明らかとなった。また、PPARγは抗肥満効果をもたらす熱産生タンパク質（UCP-1）の増加並びに活性化のスイッチを入れるが、パロアッスルはAMPK活性化作用とともにUCP-1機能の活性化作用も併せ持つことを確認しており、ヒト試験結果を裏付けるかたちとなった。

株式会社IHMでは上記のヒト試験、作用機序の解明に加えて、パロアッスルによる抗糖化作用（vitro）も確認していることから、「抗肥満」、「抗糖尿病」、「抗糖化」を柱としたエビデンスを中心に訴求し、原料供給及びOEM提案を行っている。

なお、下記の2020年3月展示会にて、同内容をプレゼン（無料）にて発表する。
◎ 健康博覧会2020　 3/17（火）　13:40～14:10　東京ビッグサイト青海展示棟
◎ 健食原料・OEM展　3/25（水）　10:20～10:50 　東京国際フォーラムホールE

【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社IHM 　　　公式サイト