約一週間ほど前に、
「日本のサフラン農家は激減しているようですが、国内のサフラン栽培市場は長期的に明るくなっていくのでは?と感じています。」
という記事を書きました。
日本の中で、明治時代に大分県竹田市で、サフラン栽培が大きく広がったのですが、その後、1970年をピークに縮小の一途辿り、国内のサフラン栽培市場はどんどん小さくなっている状況があります。
冒頭の一週間前の記事では、そのような状況ではあるけれども、Instagramを見ている中で最近感じる変化として、
「個人でサフランを育てている人が着実に増えている」
という実感があるので、長期的に見て、この市場は明るくなる日が来るのではないか?という自分の考えを書きました。
その後、11月21日に佐賀テレビでサフラン農家のことを取り上げていたのですが、このニュースの内容を見たことで、
「国内のサフラン栽培市場は着実に復活してきているのでは?」
と感じることができましたので、ご紹介します。
鹿島市で香辛料のサフラン栽培 収穫のピーク迎える【佐賀県】
パエリアなどの色付けに使われる香辛料、サフラン。県内でも鹿島市で栽培されていて今収穫がピークを迎えています。
鹿島市三河内の西喜佐雄さん。休耕田や空き家を利用して6年前からサフランを栽培しています。今年は10月下旬から約7万球のサフランが咲き始め、11月上旬から朝と夕方の2回に分けて花を摘み取っています。
香辛料などに使われるめしべは1輪に3本のみ、慣れた手つきでとっていきその日のうちに乾燥させます。室内栽培で雨風や虫を防ぐことができ高品質のため、近年、県の内外からサフランを買い求める人が増えているといいます。
サフラン生産者 西喜佐雄さん:「今年は最高にいい大玉(の球根)ができた。気候や温度・湿度があっていた」「鹿島の特産品になってくれれば最高」
価格は1グラム約1000円。今年は1キロほどとれそうだということです。
栽培小屋は、県道289号線沿い鹿島市三河内の早ノ瀬公民館から鹿島市方面に約300メートルのところ。※佐賀テレビの2019年11月21日のニュースの文字書き起こし(https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2019112101464)
日本では現在、休耕田や空き家の問題が顕在化し、それらを活用した新たなビジネスの情報がちょくちょく入るようになってきていますが、サフランの栽培を始めたというニュースを初めて見ました。
しかも6年前から始めたばかりで、県の内外からすでに需要が出てきているということが書かれています。やはり国内のサフランを買いたいという人はかなり多いと私も予想しています。
しかもこの記事に登場するサフラン生産者の西喜佐雄さんは、「サフランを、佐賀県鹿島の特産にしたい」ということをおっしゃっています。
サフランは、育てる側、購入する側双方にとって魅力的な素材であることは間違えないと思いますので、今後、サフランを地域の特産にしていこうという動きが活発化していくのではないかと思います。
今後のサフランの国内栽培市場の動きから目が離せません。