ハーブ・スパイスにおける「身体のどの部位を温めるのか」「温まる速度と温かさの継続時間」という視点について

※広告

昨日、スパイス料理教室へ行っていたのですが、話題がカカオニブの話になった時に、

「カカオニブは全身を温めてくれるんです。ちなみに、生姜(ジンジャー)は身体の上半身、シナモンは身体の下半身を温めてくれるんです。」

ということを講師のかたがおっしゃっていました。

今までココアを飲んだ時や、ジンジャーやシナモンを身体に取り入れたときに身体がポカポカとするのは経験していますが、「身体のどの部位が温まっているのか」という視点が無かった為、新鮮な内容だと感じました。

いわゆる「身体の温め方の質」に関する部分なのですが、一応、ネット上でそれに関連する情報があるのかを確認してみました。

●シナモンについて

C:気逆タイプ=イライラを抑える生薬系を

気は空気のような軽いイメージがあります。気が上手く巡らないとカラダの頭部や上半身に気が偏って、のぼせ、イライラ、動悸などの症状がみられます。その場合は、昇った気を下ろして、カラダ全体に気を巡らす必要があります。

おすすめの食材は、シナモン、シソ、セロリ、セリ、トマト、大根など。のぼせて熱感を感じるときは、味が濃く、脂っこい食事や過度の飲酒など、カラダに熱を溜め込みやすい食生活を控えましょう。顔ののぼせに足の冷えが伴っているときもあるので、この場合は、顔を冷やすだけでなく、足を温める必要もあります。

MYLOHAS2018613日の記事(https://www.mylohas.net/2018/06/168530.html)より抜粋

漢方では、”カラダの中を気・血・水が滞りなく巡っている状態”を健康捉えており、体質別に摂取が必要なものが明示されています。

シナモンには”上がった気を降ろす”という作用があるから、”下半身が温まる”という表現はしっくりときます。

美容の専門家の方の記事で、以下の内容もありました。

シナモンと下半身痩せ

下半身の太さを気にされ 色んなケアをしてる方は是非
『シナモン』をプラスしてみて下さい。

シナモンは下半身のムクミ セルライト冷えに効果が高く

体の細胞に酸素や栄養を届けながら老廃物を回収し静脈に流す働きをする毛細血管の働きを強めるので

セルライト予防効果が高く

体を温め毛細血管を保護する作用があるのでセルライト改善効果もあります

シナモンの温め効果は末梢血管を広げ血流を良くすることで温めてくれるので ムクミやムクミが蓄積されパンパンになった方に最適なスパイスなので色んな料理に加え 摂取してみて下さい

有馬ヒロ子のらくらく美人BLOG201335日の記事(https://ameblo.jp/rakurakubijin/entry-11483780985.html)より抜粋

偏った気を全身に巡らしてバランスを取るというのがシナモンの特性と考えると、むくみなどの滞留には効果がありそうです。

●ココア(カカオニブと置き換えます)とジンジャーについて

プチ情報お裾分けサイトの2016年9月24日の記事(http://gs-cozyroom.net/270.html)より一部抜粋

ココアの”温度低下が低い”という特性と、生姜の”温度上昇が速い”という特性ですが、以下の時系列の体温変化の表はわかりやすいと思います。

読むココアの記事(https://www.morinaga.co.jp/yomu-cocoa/report/cold.html)より一部データ抜粋

冒頭で、カカオニブ(ココア)は全身を温め、生姜は上半身を温めるという内容を伺ったと書きましたが、

↑のサイトでは、ココアは下半身を温め、生姜は上半身を温めると書かれています。

言葉の表面だけを捉えてしまっては本質はなかなか見えてこない気がしてきました。

どちらが正しいということは言えず、人体に対するトータルの作用を捉え、「このような表現もできるよね」くらいで見ておくのがよいのではないかと思います。

シナモンの場合で言うと、上がった気を降ろすという特性があるから、”相対的に”下半身に気が周るという意味で、「下半身が温まる」という表現は正しい面を含んでいると思います。

ハーブ・スパイスの効能を表現する際、便宜上、「●●にいい」という表現をしてしまいますが、人に対してハーブのことを広めていきたいと考えているのなら、その表現に至るまでの詳細な作用を把握することが大切なことだと感じました。

(自戒を込めて)

Like! Provence – プロヴァンスが大好きな、貴方へ。(バナーをクリック!)

名前 (必須)メールアドレス (必須)サイト

コメントを残す