国内市場にほとんど流通していないトルコ産『ゲムリックオリーブ』に出会いました。

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先日、東京・青山のファーマーズマーケットへ行った際に、ハーブのシーズニングソルトにオリーブ粉末をミックスした商品を売っているお店がありました。

シーズニングソルトにオリーブ粉末が入っているというのは結構珍しいなあと思い、お店の方とオリーブのことについて話をしていました。

するとそのお店では、トルコの『ゲムリックオリーブ』に特化して苗木も販売されているというお話を伺い、その苗木を見せて頂きました。

こちらがゲムリックオリーブ。(ゲムリックはトルコにある地名)

私がこのオリーブを見て驚いたのは、葉の緑色の深さです。自宅で五本ほどオリーブの木を育てているのですが、すべてもっと浅い緑色です。

こんな感じでゲムリックオリーブの苗木が売られていました。奥に見えるのがオリーブ粉末の入ったシーズニングソルトです。
希少品種という記載が看板にありましたが、このゲムリックオリーブは日本ではまだほとんど出回っていないそうです。

以前、希少なオリーブとしては、ギリシャ原産の「マナキ」という品種について取り上げたことがあります。

【過去の関連記事:『酸度が極度に低い』希少なオリーブ原種「マナキ」のオリーブオイルをはじめて試飲。自分の中で過去最高の味でした

東京・青山のファーマーズマーケットにてゲムリックオリーブを販売していたお店は、北村商店というお店だったのですが、元々このゲムリックオリーブに日本で最初に目をつけたのは、島根県松江市鹿島町でカフェを経営する青山まゆみさんという方のようです。

以下の2つの記事は、青山さんが運営する「カフェ マリンベル」のホームページ中の記事です。

上記の2つの記事の中でポイントの部分を以下にピックアップします。

ゲムリック品種のオリーブの苗木は、古くからトルコ共和国にて育てられたほぼ原種に近いオリーブとなります。日本ではなじみのない品種ですが、それもそのはず今までのオリーブは、イタリア・スペイン・アメリカなどが主流でした。」

このゲムリック品種の特長は、とにかくたくましく丈夫なことであります。そして寒さにも強く、良質のオリーブの実が沢山なることが特長です。オリーブの実を目的とした場合、2種類以上のオリーブの木を植えるとされていましたが、このゲムリック品種は単独の品種のみでしっかりとした大きな実がなります。

「松江市鹿島町佐陀宮内でアカフェを経営する青山まゆみさん(52)=松江市鹿島町古浦=が、希少品種のトルコ産オリーブ「ゲムリック」の苗木販売を始めた。町内への入り込み増を図るのが狙いで「町の認知度アップにつながればうれしい」と青写真を描く。鹿島町内で気軽に語り合える場所をつくりたいと2017年4月、カフェを開設。町の人口減が進み「何か新しいサービスや事業で貢献できれば」と思案していたところ、国内市場にほとんど流通していないゲムリックを知った。知人を介してトルコ国内有数の農家から独占的に入手できるルートを確保。苗木850本を取り寄せ、サイズによって1本3千円~6千円程度で販売している。まとめ買いの相談にも応じる。」

確かに今日本市場に出回っているオリーブは、スペイン・イタリアが主流というイメージです。トルコ産のオリーブというのはまだ馴染みがないと思います。

ネット上で調べてみると、このゲムリックオリーブの取扱いを開始しているお店が昨年(2018年)からチラホラと現れてきている感じです。

個人的には、ゲムリックオリーブの実の味をまずは確認してみたいです。

そう言えば、先出の北村商店の北村彰子さんとお話していた時に、北海道でもオリーブ栽培が活発化(ビニルハウス内での栽培)してきているという情報がありました。

以前、オリーブ栽培の北限の話を以下の記事で取り上げましたが、日本市場におけるオリーブ業界の動向も目が離せません。

【過去の関連記事:東北地方におけるオリーブ特産化の動きが今後活発化していきそう、というお話

北村商店の情報

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