ハーブ・アロマ関連のイベント情報に対しては、自分自身いつもアンテナを張っているのですが、昨年の自分の中での大きなトピックとして、年末に開催された「アロマ&ハーブEXPO」が挙げられると思います。
【過去の参考記事:アロマ&ハーブEXPO訪問レポート【冬を美しく乗り切るフィトケミカルクッキング編】】
”ハーブ・アロマにほぼ完全に焦点を合わせた展示会&セミナー”という形式は、私の中では初めての経験で、とてもテンションの上がる内容だったからです。
以前、タイでは「ナショナルハーブEXPO」というタイ国内のハーブ業界における総合展示会が毎年開催されているのを知り、日本でもこんな展示会が毎年開催されることになったら本当に嬉しいなあ、と感じていた中でもあったので、いよいよ幕開けのタイミングが来たかなとも思いました。
【過去の参考記事:「ナショナルハーブEXPO 2018 」で垣間見える、タイのハーブ関連業界における成長戦略について】
今年一年、ハーブ・アロマのイベント関連の情報について、益々目が離せなくなってきています。
そんな中、2019年一発目に紹介したいイベントは、奈良県で過去2回開催されている「薬草をおいしく食べる日」という薬草を身近に感じるためのマーケット&講演会です。3回目が来週開催される予定とのことなのですが、どんな内容なのかを見てみたいと思います。
薬草を身近に感じるマーケット&講演会「薬草をおいしく食べる日 3」/1月19日(土)・20日(日)@奈良県立図書情報館
薬草は古くから暮らしの中に溶け込み、体調を整えてくれた頼れる自然の恵。現代でも、ちょっとした薬草の知識と取り入れるきっかけさえあれば、日々の健康や美容の味方になってくれそうです。
1月19日(土)、20日(日)の2日間に渡り、奈良県立図書情報館で開催される「薬草をおいしく食べる日3」は、地元奈良で生産されてきた薬草“大和当帰(やまととうき)”の生産者や加工業者など17組が出店し、薬草を使ったフードやスイーツなどを販売。また、薬草についてのパネル展示、ワークショップ、講演会も行われるので、マーケット気分で気軽に楽しみながら薬草についての基礎知識を学べるイベントです。
ちなみに、大和当帰はセリ科の多年草。当帰は奈良県を主として日本各地の菜園で栽培されていて、古くから大和地方に自生していた野生の当帰が大和当帰と呼ばれるようになりました。当帰の根は、補血、強壮、鎮痛、鎮静効果があると言われていて、婦人薬、冷え症用薬、保健強壮薬、精神神経用薬、尿路疾患用薬等の処方に配合されているそう。
最近は、セロリのような香りがする葉の部分=大和当帰葉(やまととうきば)が料理に活用されるようになり、天ぷら、お茶、調味料などに用途が広がっています。そうした流れを受けて、今回のイベントでは大和当帰葉の活用法を幅広く紹介。「まなぶ・あじわう・かう」をキーワードに、薬草を新しい形で暮らしに取り込む方法が提案されます。
《あじわう・かう》
地元奈良の飲食店が大和当帰葉をさまざまなアイデアで調理した自慢のメニューを引っ提げて出店。大和当帰葉を練り込んだパン、ココナッツカレー、ラテ……など、バラエティに富んだ内容です! また、大和当帰葉を使ったハーブソルトをはじめとした香りを楽しむボディケア用品も販売されるので、体の内と外、両面から薬草の効果を実感できそうです。◎出店者
・はとむぎの杜…無添加天然酵母はとむぎパン、奈良県産有機はとむぎ茶
・小さなパン屋さんMOMO…大和当帰葉&米粉クッキー、大和当帰葉のパウンドケーキ&バケット
・グッドモーニング坊城…大和当帰葉のベーコンエピ、デンマークに住んでいた店主が作るデンマークのスモークブローガムルデンスク
・吉田養真堂…生姜粉末を使った貼付材「ホットパッチ」
・ポニーの里ファーム…大和当帰葉を使ったハーブソルト、キハダの木工製品
・POWER OF FOOD…大和当帰葉のコッペパンサンド、おにぎり、スープ
・Beans&Cafe Cauda…コーヒー
・そにのわ(一般社団法人曽爾村農林業公社)…薬草・米・野菜、かやの実炒りの実演&販売
・大和ハーブ協会…大和当帰葉を使ったラテ、薬膳中華粥
・RAHOTSU…大和当帰葉ココナッツカレー
・なら橘プロジェクト推進協議会…大和橘の「橘こしょう」
・旬薬ZENみんカフェ…小豆と大和当帰葉の玄米粥、大和当帰葉クッキー、《まなぶ/ワークショップ》
大和当帰葉を使った蒸留水づくりや、そのほかの薬草を使った七味づくり、にほひ袋づくりなどを体験できます。基本的な作り方を学び、暮らしに清々しい薬草の香りを取り入れてみては?◎出店者
・そにのわ…大和当帰葉、かや、ひのきの蒸留水づくり
・Cocoran…大和の香り植物の美容ローションづくり&物販
・佐伯美和(薬草画家)…薬草を描く絵葉書づくり
・ポニーの里ファーム…七味づくり
・POWER OF FOOD…にほひ袋づくり(薬王製薬提供)《まなぶ/展示》
生薬見本の展示や薬用植物に関するミニ講座などを開催。薬草をもっと身近に感じられるきっかけになりそうです。◎出店者
・漢方のメッカ推進プロジェクト…漢方のPR
・奈良県薬事研究センター…生薬見本の展示、薬用植物に関するミニ講座
・美吉野製薬株式会社…ドリンク剤(大和トウキドリンク※仮称、30ml)のモニタリング加えて、初日の1月19日(土)には、講演会「生薬が育む健康的な日常」を開催。薬学博士で京都大学大学院薬学研究科准教授の伊藤美千穂さんと、薬学博士で三星製薬株式会開発部長の嶋田康男産が登壇。生薬の効果や食卓でのおいしい取り入れ方をわかりやすく紹介してくれます。ご希望の方は事前予約が必要なのでお早めに!
講演会「生薬が育む健康的な日常」
日時:2019年1月19日(土)14:00〜16:00(開場13:00)
開催場所:奈良県立図書情報館1F交流ホール
申し込み方法:下記、INFORMATION内参照薬草は、古人が私たちに伝え残してくれた信頼できる健康食材でもあります。健康に美容に取り入れない手はありません! このイベントをきっかけに、薬草のある暮らしを始めてみませんか?
日時:2019年1月19日(土)、20(日)各日10:00〜16:00会場:奈良県立図書情報館2階エントランス
主催:奈良県立図書情報館
企画協力:POWER OF FOOD 有限会社ポニーの里ファーム
イベント問い合わせ先:0742-34-2111(奈良県立図書情報館)【講演会「生薬が育む健康的な日常」申込方法】
○Webページ「申込みフォーム」
○FAX: 0742-34-2777
○往復はがき
○来館による申し込み(2階貸出・返却カウンターにて受付)※①郵便番号・住所、②氏名、③連絡先電話番号(FAXでお申し込みの場合、FAX番号もお書きください)を記入し、「薬草をおいしく食べる日3講演会 」と明記をお願いします。
※往復はがきで申し込みの場合、返信にも返信先の郵便番号、住所、氏名を必ずお書き添えください。
※1通に付き2名まで申し込みできます(2名お申込みの方はその旨を記入)。※申込みフォーム、往復はがき、FAXで申し込みをされた場合は、参加についてのご案内を、それぞれ、メール、はがき、FAXにて返送します。申込みをされてから一週間以内に、参加についての案内を受け取られていない場合、奈良県立図書情報館(TEL:0742-34-2111)までお問い合わせください。
※電話でのお申し込みは不可。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。
※都合により予告なく内容を変更する場合があります。
大和当帰の「大和(やまと)」って、奈良県の大和地方からきていたことを初めて知りました。
奈良県へ行ったら、大和当帰のことを深く学ぶために様々な場所へ訪問したくなってきました。
この「薬草をおいしく食べる日3」は奈良県の大和地方で古くから自生していた大和当帰に特化していますが、
2017年10月に開催されていた「薬草をおいしく食べる日2」は、”奈良県で採れる和のハーブ”をテーマにしていたようなので、大和当帰以外のハーブもマーケットで扱われていたようです。
各回ごとに、”奈良県で採れる”ということを軸に置きながらも少しずつテーマを変えているようですね。
地元にゆかりの深いハーブをテーマにして、そのハーブを扱っている業者が集まって一つのマーケットを構築してイベントを行なうというのは非常に魅力的です。
楽しみながらも、楽しむだけではなくそのハーブのことを深く知るきっかけにもなるので、ハーブ・アロマのことに興味を抱いている人にとっては、そのような主旨のイベントは貴重な時間になると思います。
今年一年、どんなイベントが企画されていくのか、とても楽しみです。
以下は、奈良県の大和当帰の紹介ページです。幅広い情報が掲載されていて参考になります。