もともとインターネットで、群馬県に「たんばらラベンダーパーク」という関東最大のラベンダー畑があるという情報を得ていたので、妻に対して、「今年の夏行きたいね~!」と昨日の朝にLINEで送りました。
すると、数時間経って、
「お母さん(妻の母親)が、ここが関東最大と言ってたよ」という返信がLINEで来て、以下のリンクが張っていました。
確かに河口湖ハーブフェスティバルの会場になっている八木崎公園、大石公園を合わせて「約10万株のラベンダーが咲き誇る」という記述があります。
あれ? 確か、たんばらラベンダーパークは5万株だったよなあ。。念のため確認してみると「関東最大」「5万株」という記述があります。
おいおい、もしかして「たんばらラベンダーパーク」は堂々と嘘をついてるんじゃんないの? と思いました。
東急リゾートが絡んでいるし、なんか政治的なものも絡んでいるの? と変に疑ってしまいました。
ちょっと話が逸れますが、「たんばらラベンダーパーク」のホームページと、「ファーム富田」のホームページがソックリで驚きました。。姉妹園なのでしょうか。。
話を戻しますが、「たんばらラベンダーパーク」と「河口湖周辺(八木崎公園、大石公園)のラベンダー畑」をデータで比較して、実態はどうなのかを比較してみます。
【株数】
たんばらラベンダーパーク:5万株
河口湖周辺のラベンダー畑:10万株
※この情報は、どの情報ソースでも一定なので信ぴょう性高いです
【栽培面積】
たんばらラベンダーパーク:50000平方メートル(どの情報ソースも同じ)
河口湖周辺のラベンダー畑:情報ソースによって22000平方メートル(八木崎公園:1万7000平方メートル 大石公園:5000平方メートル)と、70000平方メートル(八木崎公園:50000平方メートル 大石公園:20000平方メートル)という情報に分かれます。
でも以下のGoogle Mapで見てみると、後者のデータが正しいことが分かります。
また前者が正しいとなると、”スカスカ度”(ラベンダ―とラベンダーの間隔)は「たんばらラベンダーパーク」の方が高いということになりますが、写真で見る限りそれは見受けられません。
【写真】
となると、株数、栽培面積共に、「たんばらラベンダーパーク」の負けになります。
ただ、ここで、八木崎公園、大石公園の住所を見てみると、「〒401-0302 山梨県南都留郡富士河口湖町」となっており、山梨県に存在しています。
あれ? もしかして。。
群馬県は関東で、山梨県は関東じゃないというオチ?というのが頭をよぎりました。
山梨県は関東か関東じゃないのかということについて、2015年に山梨のテレビ局(YBS)が特集していたようです。
きょう(12月4日)の特集は「追跡!ちっくい大問題」第2弾。
山梨の小さな問題を大きく取り上げ、その実態を掘り下げていこうという、超ローカル企画!
今回は・・・
山梨県は関東なのか中部なのか、問題。
桜井和明アナウンサが調査しました!▼ 街頭インタビューin 山梨
県民1)感覚的に(日本列島の)東よりなのかなと思っている。
県民2)仕事上では中部と言われているので中部かな。
県民3)ほかの所と比べてそんなに都会じゃないかなーみたいな。
県民4)関東です。関東。関東。関東。
調査の結果50人中37人が関東と回答!およそ7割になるんですが、その主な理由は?
県民5)関東の方が都会の仲間入りだぞ。
県民6)おれは関東に入ってほしいっちゅう感じだよ。
県民7)願望は関東!
都会的なイメージのある関東への願望が大半。もはや関東と中部の区分は都会的なイメージで決まるのか?
▼ 街頭インタビューin 山梨
東京の渋谷で調査すると・・・
東京1)中部!イメージ的にすごい左(西)の方にある気がするから。
東京2)むずしいわね~。関東かな。(東京に)近いし。
東京3)あは、関東よりちょっと田舎っぽいっていうので。
東京4)この間の中間試験にあったよね。地理の試験で。山梨県は何地方か?関西って書きました。
もはや関東でも中部でもない答えが渋谷の調査ではちょっと田舎なイメージがあるからという理由で「中部」と答える人が多くいました。
▼ スポーツでは「関東」
調査する中で挙がった理由の1つに注目。
関東と答えた大学柔道部の女性によると・・・「関東大会で山梨がいるんで、関東だと思いました」
そう。山梨、スポーツでは中部でなく関東に分類されるんです。
山梨県体育協会によるとなんと!すべての種目が県大会を勝ち上がると関東大会に進むんだそうです。70年前の国体が始まったときから関東に分類されており、理由は定かでないらしいのです。▼ 教科書での「中部」
注目したいもう1つの理由。それは中部と答えた方のこの理由。
「小学校の時の社会の授業ですね」
そう、教科書で習うのとき山梨は中部地方なんです。
山梨大学の尾藤先生によると、1904年(明治37年)に地理の教科書が作られる際、関東と近畿に挟まれた地域を中部と称したのが始まりだといいます。
よし!教科書が中部なら山梨は中部地方で決定・・かと思いきや、法的な根拠はなく、学校教育以外で使われることは少ないんだそうです
▼ 行政では?
・環境省「国立公園の管理上」⇒関東
・気象庁(国交省)「天気予報は」⇒中部(甲信地方)
・地図を作っている国土地理院(国交省)「地方区分は」⇒決まっていない!なんということだ!?
▼ 結論は・・・
結論を言ってしまうと、山梨は関東でも中部地方でもあるということなんです。
なんて曖昧な立ち位置
やっぱり堂々と○○に属している!と言いたいですよね。見つけましたよ
それはずばり、「首都圏」です。
1956年に制定された首都圏整備法に「東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、栃木、群馬及び山梨県と区域とする」と定められているんです。
これは衝撃です。
ちなみに、この首都圏整備法を定める際に「北関東と山梨」から強い要望があったそうです。
なんだか複雑な気持ち
ということで、最終的な結論は・・・
-山梨が関東・中部かは“ちゅうぶりらりん” 。でも、堂々と首都圏と答えましょう-
以上、ちっくいけれど大問題のご報告でした
つまり、群馬県の「たんばらラベンダーパーク」って本当に関東最大のラベンダー畑か?の問いは、山梨県を関東と認める人には誤り、認めない人には正しいという結論になりました。
今日から蓼科へ2泊の家族旅行へ行ってきます! ハーブもたくさん見てこようと思います。