昨年、沖縄における月桃に関する記事に出会ったのですが、それ以来、沖縄の月桃文化を掘り下げる旅をしたいという想いが日に日に高まっています。
【過去記事:植物採集家による沖縄の月桃農場の訪問ストーリー。沖縄に根付く月桃文化の魅力が伝わります。】(2021年2月16日)
今日は、その沖縄におけるニュースで興味深い情報がありましたので、早速取り上げたいと思います。
「いい匂いがして甘い」沖縄の村で育てたシナモンのトーストが給食に 地元の高校生が粉末を開発
沖縄県立北部農林高校食品化学科2年の具志堅永愛(とわ)さん、宮城策太(さくた)さん、1年生の石倉歌笑(うたら)さん、川満大輔教諭が2月16日、大宜味村教育委員会(米須邦雄教育長)を訪れ、村産でシナモンの一種カラキを使った特産品開発の取り組みについてプレゼンした。
その後、村学校給食センターにカラキ粉末を贈呈。同18日には、カラキトーストとして村内の小・中学校の給食に並んだ。
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村では2016年度からカラキ活用推進事業を行っており、地元の辺土名高校、北部農林高校と連携してカラキの商品開発に取り組んでいる。
北部農林高校では村産カラキについて、栽培農家での研修や新商品の開発、製造研究や普及活動など、幅広く取り組んでいる。カラキ粉末の研究では、より鮮やかな色で上質な香りのする粉末の開発にも成功している。
今回、北部農林高校の生徒らは、持続的な地域づくりを目的に地元の子どもたちにカラキのことを知ってもらいたいと、カラキを学校給食のメニューとして出せないか、村教育委員会と給食センターに相談した。
生徒らと共同でカラキの研究をする栽培農家の宮城美和子さんがこの思いに賛同し、宮城さんが生産したカラキ粉末を給食センターに贈る運びとなった。
カラキ粉末は18日の小中学校の給食でカラキトーストになって登場した。大宜味小1年の教室では「甘くておいしい」「いい匂いがする」と大好評。高校生や宮城さんらに感謝しながら、おいしくいただいていた。
川満教諭は「給食を通して、大宜味の子どもたちに北農生の頑張りを伝えたい。コロナが収まったら、このような取り組みを生徒から子どもたちに伝えられたらうれしい」と話した。(倉持有希通信員)
※沖縄タイムスの2022年3月11日の記事(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/gallery/923827?ph=2)より抜粋
高校生が絡む、ハーブ・アロマを活用した地域特産化プロジェクトは個人的にワクワクします。
ところで、シナモンの一種「カラキ」は初めて聞いたと一瞬思ったのですが、どんなものなのか調べてみると、以前取り上げたことのある「オキナワニッケイ」であることがわかりました。
【過去記事:月桃や沖縄ニッケイ(カラキ)などを使ったチョコで人気の「OKINAWA CACAO(オキナワカカオ)」の取り組みが魅力的です。】(2019年8月8日)
【過去記事:沖縄県と鹿児島県に自生している「オキナワニッケイ」のこと、少し調べてみました。】(2018年10月22日)
以下は、大宜味村のカラキのページなのですが、村として力を入れていることが伝わってきます。
今後、どんな商品が生まれてくるのかが非常に楽しみです。