現在、健康維持と病気の予防を含む体調調節機能を人為的に付加した「機能性食品」をよく目にすると思います。
生活習慣病が現代人にまん延する中で、機能性食品へのニーズは高まり続けていることは容易に想像ができます。
つい最近、この”機能性”という言葉が香水(フレグランス)にも用いられるようになっていることを知りました。
香りにはストレス緩和等様々な、”機能性”を有しているというのは自然なことだと思うのですが、「機能性フレグランス」と言った場合、どのような特徴があるのか?
「機能性フレグランス」を知るきっかけになったニュースを取り上げたいと思います。
香水がストレスに働きかける?新発想の機能性フレグランスが海外で話題
メンタルケアが身近なものになりつつあるなか、海外ではストレスに着目したある香水が話題に。不安な気持ちを軽減してリラックスできる、注目のフレグランスをチェック。(フロントロウ編集部)
海外で注目の機能性フレグランス
ストレスなどの目に見えない悩みにアプローチする製品は、国内外で人気が高まっているカテゴリーのひとつ。欧米ではストレスの影響で起こる肌トラブルを解消する「アンチストレス化粧品」や、ストレスへの適応力を高めるハーブ「アダプトゲン」を配合したサプリメント、睡眠やストレスの悩みに働きかける「ヘッドバンド型デバイス」などが登場していて、心のケアをすることでより健康的な毎日を送ろうという意識が高まっている。
そんななか新たに話題を呼んでいるのが、ストレスの緩和に着目した香水「フォレスト・ラング(FORESTLUNGS)」。この香水は、俳優のグウィネス・パルトロウやメイクアップアーティストのボビイ・ブラウンも支持するウェルネスブランドThe Nue Coが展開しているもので、今注目を集めている。
The Nue Coは、メンタルケアや腸活に特化したサプリメントやスキンケア製品を展開するブランドで、添加物フリーかつオーガニックの原料だけを使用することをポリシーとしている。そんなThe Nue Coから昨年末に登場した香水「フォレスト・ラング」が、米Elleや米Coveteur、米Byrdieなど多くの有名メディアで取り上げられ、高く評価されている。
森林浴のような気分が味わえる香水
「フォレスト・ラング」は、癒し効果をもたらしてストレスを軽減するため、嗅覚化学と特許技術を採用して開発された機能性香水。そのコンセプトは森林浴。
「フォレスト・ラング」には、樹木などから発散される化学物質「フィトンチッド」を複製する処方が取り入れられていて、これによってまるで森林浴をしているかのようなリラックス効果が期待できるという。
ブランドの創設者であるジュールス・ミラー氏は、「この香水の香りには、コルチゾールのレベルを下げて、副交感神経を活発にする働きがある」と米Get the glossで説明。コルチゾールとは別名ストレスホルモンと呼ばれるホルモンのことで、副交感神経とはリラックスを司る神経のこと。この2つの働きによって、自然の中で過ごしているときのようなリラックス状態に近づけてくれるという。
The Nue Coの公式サイトに掲載された調査結果によると、実際に使用したユーザーの96%が30分以内にストレスが軽減されたと回答。また91%のユーザーは、30日間使用した後、不安のレベルが低下したと回答した。仕事や家事、勉強などで疲れたときに噴きかけるだけでストレスの軽減が期待できるのは嬉しい。
香水となると香りも気になるところだけれど、「フォレスト・ラング」はトム・フォードやモスキーノ、エリザベス・アーデンなど数々のブランドの香水を手掛けてきた有名調香師のギヨーム・フラビニーが手掛けたもの。ベチバーやシダーウッド、パチョリ、ベルガモットが合わさった、ウッディでスモーキーな香りとなっている。
The Nue Coの製品は、通販サイト「リボルブ(REVOLVE)」で日本から購入できるものの、今回紹介した香水「フォレスト・ラング(FORESTLUNGS)」は、残念ながら今のところ日本からは購入できない。ちなみに価格は、50mlサイズが95ドル(約1万円)となっている。(フロントロウ編集部)
※FRONTROWの2021年8月10日の記事(https://front-row.jp/_ct/17472274)より抜粋
非常に興味深い商品です。
恐らく、”フィトンチッドを複製する”部分が特許技術なのではないかと推測します。
あと、”ユーザーの96%が30分以内にストレスが軽減された”というのは、かなりインパクトのある結果だと思いました。短時間にほぼ全ての人がストレス軽減を体感できているということなので、「機能性フレグランス」というネーミングの意味が理解できてきました。
早く体感したいので、日本でも入手できるようになってほしいです。