最近、「CBDオイル」という単語で、CBDという言葉を聞く頻度が増えていると感じている人もいるのではないでしょうか。
CBDとは、大麻に含まれるカンナビジオールという成分の略称なのですが、それが今後の健康・医療分野での活用が期待されるということで注目されています。
”大麻”(たいま)という言葉を聞くと、多くの人にとっては「危ないモノ」というのが意識に刷り込まれていると思うので、「CBD怪しくない?」と第一印象として心に抱く人が多いのではないかと思います。
今日は、そのCBDの草分けブランド(北欧)の要職につく日本人に、CBDに関する疑問をぶつけた記事をご紹介します。CBDに対する理解が一気に深まる内容です。
大麻成分・CBDのこと正しく理解してる? 北欧発のパイオニアに疑問をぶつけてみた
ここ1年、「CBD」を用いたプロダクトが勢いを増している。
CBDとは大麻草から抽出される成分「カンナビジオール」の略称で、自律神経を整えたり、ストレスを和らげる効果が期待されている。
「大麻だけど法律的にOK?」「科学的に見て本当に効果はあるの?」。さまざまな疑問を持つ人が多いだろう。そこで、CBDの草分け的存在「エンドカ(ENDOCA)」のディレクターである松本 敏さんを直撃した。
話を聞いたのはこの人!
CBDが広まり始めたのは2012年
——CBDは、大麻草に含まれる成分ですが、違法性はないのですか?
大麻草には2種類の成分があり、ひとつがTHC(テトラヒドロカンナビノール)、もうひとつがCBD(カンナビジオール)です。THCは、アルコールのような陶酔性があり、日本では規制されています。
一方、CBDはWHOなどの国際機関にもその有用性が認められ、日本の法律でも認められています。一般的に日本に流通するCBDは大麻草の中でもTHCレベルの低いヘンプと呼ばれる種類を原料としています。エンドカでは日本の法律に遵守したヘンプの茎と種を使いCBDを抽出しています。
——なぜ、ここ数年でCBDが広まったのでしょう?
1980年代にはすでにこの成分は発見されていました。しかし、その頃は大麻草に含まれるTHC成分ばかりが注目されていました。
2012年にアメリカでてんかんの治療にCBDが使われたことをきっかけに、世界でCBDの研究が急速に進みました。エンドカのオーナーであるヘンリーも科学者のひとりで、彼は2000年代初頭からすでにCBDとエンドカンナビノイドシステムの研究を行っていました。
エンドカの創業者である、デンマーク出身のヘンリー・ヴィンセンティ氏だ。欧米ではCBDオイルのパイオニアとして知られる。
——エンドカンナビノイドシステムとは?
私たちの健康を維持するために絶え間なく活動している生体システムがあり、それをエンドカンナビノイドシステムと呼びます。
これは、「寝る、食べる、リラックスする、忘れる」といったことをサポートしてくれると言われており、私たちの脳と体は、カンナビノイドによって強く結びついていることがわかっています。
——リラックス効果があると言われるのはそれが理由なのですね。
はい。CBDのユーザーは大きく分けて3つのメリットを享受するために使っていると言われています。質の良い睡眠をとる、自立神経を整える、ホルモンバランスを調整することです。
寝不足気味の人、仕事で常に緊張状態が続いている人に特におすすめしたいですね。
今の日本は3、4年前のアメリカの状況と似ている
——日本でCBDを見かける機会が増えましたが、やはり認知度が高まっていると感じますか?
本格的に日本でエンドカのビジネスを始めたのが2019年で、その頃は海外の情報に敏感なクリエイターやアーティスト、海外に住んでいた人など、限られた人たちの間で流行っていました。
当時、デパートなどでポップアップをしていた際にも「大麻由来のものをなぜ取り扱うのか?」というクレームの電話もありましたね。
昨年からCBDのブランドが急速に増え、メディアでも取り上げてもらったことで、認知度が格段とアップしました。
——海外でのCBDの反応はどうですか?
異次元に普及していますね。特にアメリカではビタミンCのような感覚で摂取している人が多いです。人口の約13%が日常的にCBDを摂取している、というレポートもあります。
アメリカでは多くの州で大麻が合法化されているという特別な状況はありますが、ホールフーズなどの大手スーパーマーケットで販売され始めたことも普及した理由のひとつです。現在の日本は3年前のアメリカの状況によく似ています。
医療機関も認めるエンドカのCBD
——数多くのCBDブランドがある中で、エンドカの特徴はずばり何ですか?
アメリカやオランダ、デンマークなど数カ国に支社を置いて、国際的にCBDの輸出を始めたのがエンドカが最初と言われています。
そして、オーナーのヘンリーがドクターだった経緯もあって、ほかのブランドと比較してメディカル用途で使われることが多いですね。味の美味しさを追求したブランドもありますが、エンドカは効果を最大限に高めることを目的とし、植物本来の味を大切にしているため、人によっては苦いと感じるかもしれません。
あとは製造過程です。農薬や重金属を含まない、北欧のオーガニックな土壌でヘンプを栽培しています。透明性の高いオーガニックな生産背景から、国内の多くの医療機関でエンドカのCBDオイルは利用されています。
——ところで、松本さんがCBDを利用するようになったきっかけは何ですか?
僕はもともとファッション業界にいて、ヨーロッパと日本を往復する仕事をしていました。そんな生活の中で、体内時計が狂ってしまい、過労で体が動かなくなってしまったんです。複数の病院へ行っても、「自立神経の病気は原因が分からない」と突っぱねられ、漢方から鍼灸、アーユルヴェーダなど、スリランカや台湾にまでわざわざ渡っていろいろ試しました。
そこで、友人に勧められたCBDを使い始めたところ、めちゃくちゃになっていた自律神経がたった数滴のCBDで整った感覚を覚えました。当時、呼吸もまともにできなかったのですが、CBDを飲むと通常の呼吸に戻っていくことに驚きました。
これはすごい!と思って、さまざまなCBDアイテムを商品を使うようになって、いちばん効果を実感できたのがエンドカでした。
ビギナーはCBDオイルから始めよう
——CBDを初めて使う人はどれを選べばいいですか?
まずは、オイルを勧めています。エンドカでは1適あたり1mgのCBDが入っているので、自分が何mg飲むと効果が現れやすいかを把握することができます。
CBDは1滴で効く人もいれば、10滴飲んでも何も変化を感じない人もいる。まずは、自分の状態を知ることから始めましょう。
——オイル以外にカプセルもあるようですが?
オイルは、飲んでからすぐに効果が表れ、そのまま2時間ほど効果が持続します。一方、カプセルタイプの場合は、効き始めに1時間はかかるものの、効果は5時間持続するという特徴があります。
睡眠の悩みで例えると、入眠までに時間がかかる人は即効性のあるオイルで体をリラックスさせ、睡眠の質に問題がある人は、長い効果を持続できるカプセルを飲むといいでしょう。
カプセルには、1錠あたりオイル10滴分のCBDが含まれている。目的に合わせて選ぼう。
——CBDは、筋肉のこりなどにも効くと聞いたのですが。
筋肉の緊張を和らげたり、抗炎症の効果も期待できると言われています。エンドカで展開しているボディバターは、皮膚の下の筋肉や筋膜に直接アプローチするので、腰痛や肩こり、筋肉を痛めた場合に塗るといいでしょう。
特に男性は、これを使ってCBDの凄さを実感される方が多いです。
——ストレスを抱えがちなオーシャンズ世代へのアドバイスはありますか?
ストレスの源は睡眠が大きく関係しているので、まずはCBDオイルやカプセルを用いて睡眠の質を上げることに注力してみてください。
また、日常でもオンとオフをつけるために、タバコやコーヒーの代わりにオイルを飲んだり、コーヒーやお茶に入れて飲むのもいいと思います。
ちなみに、CBDはリラックスと同時に集中力も高める作用があると言われています。
手術前にオイルを飲む外科医の方もいますし、心を落ち着かせるために摂取される経営者さんもいます。オーシャンズ世代だと、商談やプレゼンの前にもオススメです。
鎌倉山にオープンしたばかりのエンドカのショップ。
——最後に、エンドカの今後の展望を教えてください。
エンドカは2030年までに塩やニンニクと同じレベルでCBDを普及させるというミッションを掲げています。それを実現させるための足掛かりとして、神奈川県の鎌倉山に路面店をオープンしました。
鎌倉は、日本の古都とアメリカ西海岸の空気が混ざった世界的にも稀有な場所で、非常にセンスのある街です。僕たちはそんな鎌倉の街を見られる山の上に店を構えました。
ゆったりとした湘南の時間を感じつつ、エンドカの自社農園で栽培されたオーガニックコーヒーを飲みながら、ご自身に合ったCBD製品を見つけてもらえたらと思っています。
完全アポイントメント制なので、専門スタッフが一人ひとりに合ったCBDの活用法を提案いたします。
お近くにお越しの際はぜひエンドカショップまで足を伸ばしてほしいですね。
♢
現代人は、スマホやネットの利用、さらにはアルコールやカフェインの過剰摂取により、常に体が活発な状態にある。だからこそ、意識的にリラックスした状態をつくることが肝要だ。
CBDをうまく生活の中に取り入れて、ウェルネスライフを充実させようではないか!
[店舗情報]
ENDOCA(COFFEE)SHOP
住所:神奈川県鎌倉市鎌倉山2-16-36
営業:11:00〜17:00(完全予約制)
shop@endoca.co.jp(予約受付アドレス)※OCEANSの2021年4月13日の記事(https://oceans.tokyo.jp/health/2021a-0413-3/)より抜粋
今まで、CBDに関する認識についてモヤモヤしていた部分があったのですが、この記事に触れたことで一気にクリアになりました。
そして、CBDを試し、家族や自分にとって有益だと感じたら、日々のハーバルライフに取り入れていきたいと感じ始めました。
良記事に出会えて感謝です。