イギリス在住ハーバリストに学ぶ「ティートゥリー」の活用法

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先日、【イギリス在住ハーバリストが教える「食欲を抑えてくれるアロマ3選」】という記事をアップしたのですが、アクセスの多い記事の一つです。

記事の中で取り上げている抜粋記事は、成瀬美紀さんというイギリス在住のヨガインストラクターの方が書いた記事なのですが、医学的なエビデンスを交えた丁寧な情報を提供してくれるので、信頼を置いている方の一人です。

今日も、成瀬美紀さんが書いた記事を取り上げたいと思います。「ティートゥリー」の活用法についての知恵です。

【イギリスのハーバルライフに学ぶ】強力な抗菌作用!ニキビにもおすすめ「ティーツリー」

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筆者がイギリスに住み、生活の中でより身近になったことの一つエッセンシャルオイル。薬局などで簡単に手に入れやすく、アロマショップも多くあります。今回はエッセンシャルオイルの中でもダントツの抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用が高いこの時期にぴったりのエッセンシャルオイルをご紹介します。

ティーツリー(tea tree)とは

ティーツリーとは、オーストラリアに生育するフトモモ科の常緑植物で日光のよく当たるところに生育し、8メートルほどまで成長します。日本語はティートリーやティートゥリーとも表記され、エッセンシャルオイル(精油)のティーツリーオイルはこの葉から抽出されたものです。

オーストラリアの先住民アボリジニは、何千年もの間自然と調和しながら暮らし、病気やケガ・火傷などの皮膚トラブルには葉をすりつぶしてケアに使うなどして大切に自然の恵みを受け継いできました。また「ティーツリー」という名前は、18世紀にイギリスの探検家キャプテン・クックがオーストラリアに上陸した時に、お茶の葉の代わりにこの葉を用いられていたことからその名が付けられたといわれています。

そんな万能薬として古くから使われてきたティーツリーは、さまざまな研究結果も発表されており強い抗菌、抗ウイルス、抗真菌作用があることが認められ「からだに優しい自然薬」として世界中で人気を集めています。

期待される効果と効能

ティーツリーオイルの主成分は、テルピネン-4-オール、y-テルピネン、α-テルピネン、1.8シネオールなどで、90種類を超える成分が含まれています。これらの成分には、強い抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用、空気中雑菌退治、吸入により鎮咳、去痰、喉の感染源の痛み除去、鼻詰まりの緩和、鎮静作用があると言われているほか、ニキビや水虫、カンジダ症、虫刺され、かぶれや火傷などの皮膚トラブル、関節痛や捻挫の鎮静、マウスウォッシュをすることにより口内炎、口臭、歯周病対策と幅広く用いられています。

ティーツリーのスッキリとした清潔感のある香りでリフレッシュすることができ、免疫力の低下しやすい冬の時期には強い味方となってくれます。

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash
Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

おすすめの使い方

空気の清浄からからだの不調などさまざまな場面で使えるティーツリーですが、いくつかおすすめの使い方をご紹介します。

うがい

今の時期欠かせないうがい。コップのぬるま湯を注ぎティーツリーオイルを1滴入れてうがいをします。喉の痛い時や、口臭予防、歯肉炎、口内炎ができたときにもおすすめです。お好みでひとつまみの塩を入れたり、精油のペパーミントとレモンを各1滴ずつプラスしてうがいするのも良いでしょう。

風邪のひきはじめの入浴に

体が冷えやすいこの季節、お風呂に入れて使うのもおすすめです。全身浴なら家庭用の浴槽200ℓに対し、精油1滴から5滴。無水エタノール5㎖に精油を溶かし、よくかき混ぜてから入浴します。無水エタノールでなくても植物油のキャリアオイル(ホホバオイルやスイートアアーモンドオイルなど)で精油を混ぜても良いです。お肌や体調に合わせながら調整して行ってください。手浴や足浴の場合は、手首や足首まで浸かる洗面器などにお湯を入れ、1滴から3滴の精油を先ほどと同様によく溶かしてかき混ぜながら行ってください。天然塩や重曹を入れても体が温まります。

咳や喉に症状があるとき

吸入法として、マグカップや洗面器に半分ほどの熱湯を入れ精油を1滴加えたら必ず目を閉じて蒸気と一緒に立ち上がってくる香りを楽しみながら鼻や口から深呼吸を繰り返します。

ニキビや吹き出もの

基本的に精油は原液を直接肌に塗布することはできませんが、例外としてティーツリーであれば綿棒に一滴垂らしニキビなどにピンポイントで塗布することが可能です。直接の塗布に抵抗がある方や敏感肌の方は、精油一滴に対しキャリアオイル10㎖で希釈してご使用ください。使用量を守り、広範囲での使用はお避けください。イギリスでは、薬局のニキビ用スキンケアコーナーに多くのティーツリー商品が並び原液のオーガニックのティーツリーオイルも必ず置いてあります。

 
 
 
 
 
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空気の浄化にはアロマディフューザーなどで使用したり、マスクに一滴垂らしたら鼻づまりや鼻炎にも効果が期待できます。

ティーツリーオイルは刺激が少なくお子様から高齢者まで使用できる安全性の高い精油と言われていますが、妊婦中や授乳中、お子様、ペットがいるご家庭では注意が必要です。また精油は天然100%のものがおすすめです。気温の低い冬は、空気が乾燥し免疫が下がります。抗菌、抗ウイルス作用の高いティーツリーオイルをうまく活用してこの冬を過ごしましょう。

ライター/成瀬美紀
ヨガインストラクター。2010年にピラティス・ヨガを始める。その後、国内外でピラティスやヨガ・サップヨガなどのインストラクター資格を取得し、東京にてインストラクターとして活動。 現在はイギリスロンドンに在住。

※Yoga Journal Onlineの2021年1月27日の記事(https://yogajournal.jp/8292)より抜粋

今、家の中を見回してみると、ティートゥリーの精油を切らしていることに気付きましたが、家庭の薬箱的存在としてティートゥリーは必須アイテムだと感じました。

個人的には、ティートゥリーって刺激が強い精油の部類の認識があったのですが、上記の抜粋記事によってイメージを改める必要性を感じました。

家庭の中でも子どもから大人まで幅広く活用できるティートゥリーについては、今後もリサーチを続けていきたいと思います。

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