冬場の冷え対策に最適な、薬膳の考えを取り入れた消化促進&血行促進レシピ。

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先日、漢方の視点からの「冷え」の捉え方についての記事を取り上げました。

【過去の参考記事:漢方の視点で考える『冷え』とは? 2種類のエネルギーをつくる仕組みの理解が大切であることがわかります。】(2020年11月10日)

この記事のタイトルにも含まれておりますが、「冷え」を理解するにあたり、人体にエネルギーを生み出す2通りの仕組みを前提として理解しておくことが大切です。

それは以下です。

①約37℃で働いて持続的なエネルギーをつくるミトコンドリアを使ったもの。

②32~36℃の低い温度で瞬発的なエネルギーをつくる解糖系。

 

人体の健康を高めていく上で、細胞のミトコンドリアを如何に活性化させ、新陳代謝を高めていくかという視点が非常に重要だと思います。また、上記の仕組みを知ると、健康な人と健康ではない人の「格差 」も生まれやすいことも理解できました。要は、健康意識が高い人と低い人のそれぞれに、正のスパイラルと負のスパイラルが発生しやすいという意味です。

【正のスパイラル】

(食の内容、摂取頻度、運動内容・頻度に気を配る⇒ミトコンドリアが活性化⇒新陳代謝が上がる⇒体温が上がる⇒身体の状態が良好になる⇒健康意識が上がる)の繰り返し。

【負のスパイラル】

(食事も過食気味、毎日晩酌、運動全くせず⇒体温低下⇒糖質(炭水化物・甘い物)が欲しくなり摂取⇒解糖系で瞬発的なエネルギーを作る⇒体温が低くてエネルギーが切れやすい⇒新陳代謝は下がり、不健康な状態⇒俺もオヤジになったな。。)の繰り返し

ちょっと雑な内容で不正確な内容もあると思いますが、イメージとして捉えていただければと思います。

今日はこれからの冬の季節に特に役立つ、薬膳の考えを取り入れた血行促進レシピを取り上げるのですが、自分自身の食生活に取り入れたい内容だったのでご紹介します。

カラダを温める”酢”で冷え知らず!冬を乗り切る消化&血行促進レシピ3

 

酢は疲労回復や内臓脂肪の燃焼を促し、血行促進の効能も期待できる調味料。うまく使えば減塩にもつながるので、美容や健康維持のためにも積極的に取り入れたいものです。薬膳(中国伝統医学の食に関する養生法)の考え方に基づき、健康、美容に有効的に働く食材を組み合わせたエイジングケアメニューを、『2021年 お料理家計簿』より紹介します。

酢で体を温めて冷えを解消!

冷えは女性の大敵。体が冷えると血液の流れが悪くなり、代謝が衰えて老廃物が貯まり、老化を早めます。
中国伝統医学(中医学)では食べ物には体を温めたり、冷やしたりする性質があり、それぞれ「熱」・「温」・「平」・「涼」・「寒」という五性に分けられると考えられています。体を冷やすものを食べるときは、温性や熱性のものを一緒にとることで冷えすぎを防ぐこともできます。

たとえば「寒」の性質をもつトマトなら、身体を温める「温」の酢を使ったドレッシングを。定番の「わかめときゅうりの酢のもの」もわかめは「寒」、きゅうりは「涼」ですが、体をあたためる「温」の酢であえることでバランスがとれています。体によい食べものを組み合わせながら、冷え予防を心がけたいものですね。

充分な血があってこその血行促進
 

酢は発酵食品としての健康効果も注目されていますが、中医学では酢は血行促進や血のかたまりを消散する効能があり、また血を養う力ある食材と一緒にとることで、いっそうその有効性が高まると考えられています。そのためにもまずは養血の効能がある食材でしっかりと血を養いながら、血の巡りをよくする酢をプラスし、血液の状態を良好に保ちましょう。

【消化促進メニュー】じゃがいものシャキシャキ炒め

 

じゃがいもは胃の働きを整えます。仕上げに酢を加えて、消化力アップ&食欲増進。 

 材料(2人分)
じゃがいも(メイクイーン)……2個
細ねぎ(5㎜幅の斜め切りにする)……適量
酢……大さじ11/2
塩……適量
オリーブ油……小さじ11/2
 

 作り方 
1 じゃがいもは細切りにし、水にさらす。ざるに上げ、しっかり水をふき取る。

2 中華鍋(なければフライパン)を熱してオリーブ油をひき、塩少々をふり、1を入れて強火でサッと炒める。表面がうっすらと透き通ったら鍋肌から酢を加えてからめ、塩で味を調える。

3 器に盛り、細ねぎを添える。

【血行促進メニュー】鶏肉とマッシュルームの黒酢煮

 

鶏肉はお腹を温める食材。黒酢で煮ることでより消化器の動きがよくなり、やさしく元気をつけます。

 材料(4人分)
鶏骨つきもも肉……2本(約500g)
マッシュルーム……100g
生椎茸……大2個
しょうがの薄切り……1かけ分
にんにくのみじん切り……1かけ分
黒酢……1/2カップ
しょうゆ……大さじ2
サラダ油……大さじ1
オリーブ油……大さじ1/2
塩、こしょう……各適量
バジル……5枝

 作り方 
1 マッシュルームは石づきを除く。生椎茸は石づきを除き、4等分に切る。

2 鶏肉は関節で2つに切り分け、塩小さじ1/3とこしょうをふる。フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉を入れ、色よく焼く。

3 鶏肉がちょうど入る大きさの鍋にオリーブ油、にんにくを入れて弱火にかけ、色づいてきたら黒酢を加える。一煮したら、2を並べ、1としょうがを加えて中火で5分ほど煮る。

4 しょうゆ、バジル1枝の葉をちぎって加え、ふたをする。沸騰したら弱火にし、20~30分煮て、塩で味を調える。
5 器に盛り、残りのバジルを飾る。

手軽に作れる酢ドリンクで未病を退治!

 

中医学では病気になる前の体の不調を「未病」と呼びます。この未病を改善するために、酢をドリンクで手軽に取り入れるのも一案です。

りんご酢ソーダ(左)
体を温める酢の効果を最大限に活かすために、氷を入れずに試してみましょう。作り方は簡単。りんご酢と炭酸を1:10の割合で合わせるだけ。酢はりんご酢以外に好みのものでも。炭酸が苦手な場合は水で割るだけでもよい。

バルサミコ葛湯(右)
葛と酢の相乗効果で体がポカポカに! 鍋に葛10gと水120㎖を入れて、煮溶かし、とろみがついたら火をとめてバルサミコ酢大さじ1弱(好みで加減)を加えて混ぜる。熱いとむせやすいので少し冷ましてからどうぞ。
 

『2021 講談社お料理家計簿』シリーズ(全3回)第1回「いざという時も役立つ、保存食をもっと美味しく食べるアレンジアイデア」>>
第2回「【防災テク】非常時も温かい料理が食べられる「袋クッキング」を知っておこう!」>>
第3回「カラダを温める”酢”で冷え知らず!冬を乗り切る消化&血行促進レシピ3」

『2021 講談社お料理家計簿』
著者 講談社

日本一売れている料理+健康家計簿『お料理家計簿2021』。71年目を迎える2021年版も「一生続けたい」と長年愛用しているファンの期待を裏切らない内容で刊行します。豪華人気料理家陣によるレシピと献立例は、毎日のごはん作りにも重宝。「四季のおもてなし料理」「非常時、緊急時の調理と備え」「免疫力をアップする」など気になる特集も掲載。健康・経済・暮らしまわりの豆知識などもバラエティーに富み、より充実した内容となっています。例年通り、付録に「レシピ付きカレンダー」と「お料理下敷き」つき。

村岡奈弥

料理研究家。中医薬膳師。国際中医師。
NPO法人キャンサーリボンズ委員。雑誌、テレビ、新聞などで料理や薬膳を紹介するかたわら、お料理教室を主宰、講演会への出演、ホテルのレストランのメニューの監修や商品開発にも携わっている。

料理製作/村岡奈弥
 撮影/斎藤浩(本社写真部)
 スタイリング/中安章子
構成/財津真未

※mi-mollet(ミモレ)の2020年11月24日の記事(https://mi-mollet.com/articles/-/26214)より抜粋

どれもマネしたいものばかりですが、「酢豚」というのは薬膳の視点で合理的な考えに基づいた食事であることが理解できました。

あと、バルサミコ葛湯も興味深い!

また、以下の記事では、漢方の専門家が、冷え対策として「チンゲン菜と豚肉」の組み合わせを紹介しています。

これからの冬の季節、私自身は、薬膳の考えを取り入れた食事を取り入れつつ、摂取頻度をコントロールしつつ、週3回のジムでの運動を継続し、快適に健康を維持していきたいと思います。

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