今から約2年前に、月一回「ハーブ料理を家族に振舞う会」を自分自身が主催していこうと思い立った時がありました。
(第1回ハーブ料理を家族に振舞う会の様子は以下)
【月一回の「ハーブ料理を家族に振舞う会」の初回が終了。次回に向け収穫がありました。】(2018年10月1日)
実はこの時は意気込んでいたものの、2回目が開催されることなく終了してしまいました。
まず第一に、”子供たちがあまり喜んでくれない”ということがモチベーション低下の大きな原因となりました。
あとは、「意気込む」というのは持続性の観点であまり良くないことがわかりました。”気軽に簡単にささっと楽しめる”、そして、”お酒のツマミとしても相性が合う”というように、まずは自分自身の志向に合致することが大切なのではないかと感じました。
そもそもが、料理を作るのが大好きという性格ではないので、如何に簡単に作れるのかというのは、自身のハーバルライフに取り入れていく上で重要なポイントであることがはっきりと理解できました。
今日ご紹介する記事は、「ベーシックな”タイ式朝ごはん”の作り方」なのですが、簡単なので生活に取り入れていきたいと思いました。
ナンプラーやライムが味の決め手。ベーシックなタイ式朝ごはんを作りましょう。
忙しい朝でも簡単に作れる目玉焼きや人参のラぺ。〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーであり、タイ料理人のアベクミコさんに、タイ料理の基本を押さえたシンプルな朝ごはんを教わりました。
タイ式の朝ごはん。お米はもちろんタイ米を使います。最近は、日本でも手軽に手に入るようになりましたね。独特の香り高さからジャスミンライスという呼び方もあります。日本米より水分が少なめであることが特徴です。
炊き方のポイントは、2~3回水を替えながら、割れないようにやさしく研いでください。その後、日本米と同量の水加減(米2合なら水360㎖)で、鍋を使う場合は、沸騰後弱火にして約11分炊いてください。炊飯器の場合は、早炊モードで。炊き上がったら、こねないようさっくりと混ぜるのも大切なポイントです。ごはんが炊けたら、まずは「タイの目玉焼き」と「唐辛子ナンプラー」を作りましょう。目玉焼きは揚げ焼きにするのがタイ式。縁のカリカリ部分と柔らかい部分の食感の差がたまりません。唐辛子とナムプラーをあわせたシンプルなソースをかけたら、ごはんと卵を混ぜて召しあがれ。
〈タイの目玉焼き〉
■材料(2人分)
卵……2個
サラダオイル……大さじ1〜■作り方
①火にかけたフライパンにサラダオイルを入れて、煙が出るまで熱する。
②卵を1つずつ別の器に割り入れて、静かにフライパンに入れたら、弱火にする。縁がカリカリになるまで、じっくり揚げ焼きにする。〈唐辛子ナンプラー〉
■材料
ナンプラー……大さじ1~
生唐辛子……3本~
ライム……1切れ■作り方
①唐辛子を小口切りにしてナムプラーに加える。
②ライムを搾って皮ごと①に加える。お次は「人参のソムタム」。
タイ東北部の名物料理で、日本でも人気のソムタムを、モダンに軽く仕上げました。おなじみのラペに近い風情です。ピーナッツの風味を効かせるのがポイントで、他の野菜でもぜひお試しください。〈人参のソムタム〉
■材料
人参……1本
ピーナッツ……適量
生唐辛子……1本
(A)
砂糖……大さじ1~
ナムプラー……大さじ2~
ライムの汁……大さじ1~■作り方
①小口に切った唐辛子をAと合わせ、ボウルに混ぜておく。
②人参を太めの千切りにして加えて、しんなりするまで揉み込む。
③乾煎りして軽く砕いたピーナッツを加えて、さっくり和える。最後にご紹介するのは、「きのこのトムヤムスープ」です。
エビではなく、きのこを使った酸っぱ辛いスープです。レモ ングラス、カー、バイマックルーのトムヤムトリオは近年、デパート等でセット販売されている場合もあります。〈きのこのトムヤムスープ〉
■材料
好みのきのこ……ひとつかみ(約100g)
レモングラス(斜めにスライス)……2本
カー(厚めにスライス)……1本
バイマックルー(葉脈をとってちぎる)……5~6枚
パクチーの根……1本
パクチー(ざく切り)……適量
ナムプラー……大さじ1~
水……約800ml
生唐辛子(小口切り)……2本~
ライムの汁……大さじ1~■作り方
①食べやすい大きさにカットしたきのこを2、3時間天日干しして、分量の水につける。
②①のきのこが戻ったら取り出し、戻し汁だけを鍋で沸騰させパクチーの根とレモングラス、カーは香りが出やすいよう包丁の背等で叩いてから鍋に入れる。
③ハーブが香ってきたら、きのこを加える。
④ナムプラー、唐辛子、ライム、バイマックルーを入れ、味を調える。パクチーはいただく直前に加えるのがポイント。アベクミコさん
出張料理の他イベント、料理教室、プライベートダイニングを開くタイ料理・料理人として活躍。おしゃれでモダンな料理に定評があり、現地でのフィールドワークも年に数週間以上行う。
『ku:nel』2018年11月号掲載
写真 伊藤徹也/取材・文 原 千香子※ku:nelの2020年7月2日の記事(https://kunel-salon.com/post-10418)より抜粋
タイトルにあるように、確かに、”ナンプラー”と”ライム”の風味がキーとなっていますね。
アベクミコさんのInstagramを見てみると、タイ料理好きにはテンションがアップする内容が詰まっていました。
日本以外の文化の料理を取り入れるときに、定番のメイン料理に注目してしまいがちですが、「朝ごはん」という視点でとらえていくと、その国の本質的な食文化が見えてくるように気もしますし、生活に取り入れやすい簡素なものが多いと思いました。
以下の「タイ人って朝食は何を食べるの?」という記事は、いい情報源だと思いましたので貼ります。
また、以下の記事はタイ・バンコクの朝の雰囲気を感じることができます。
長期のタイハーブ巡りの旅をしたい!という気持ちがグングン高まっています。
【過去のタイ関連の記事】
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