日々、体調を整える意味で飲んでいるハーブティーにブレンドしているハーブは、イメージとしては、8割以上が西洋ハーブで、残りが日本のハーブなのですが、中医学由来の漢方で使われる生薬をブレンドするというのは、個人的にかなり少ないです。
漢方の生薬を摂る時というのは、特定の症状が表面化してきた際に、目的を持っているときが多いです。
「西洋ハーブ」は、香り・味の面で優れているので、日々飲む上では、美味しさを感じやすいのではないかと思います。ただ、私自身、西洋ハーブからハーブティーの世界に入ったのですが、日本のハーブの美味しさというのも徐々に理解してきました。自分の中でインパクトのある美味しさだった日本のハーブティーは、カラスノエンドウと、ナギナタコウジュです。
【過去の参考記事:”野草を生活に取り入れる”を提案する『摘み草のお店 つちころび』。魅力的なオーナーと野草茶でした】
※カラスノエンドウ茶の試飲レポートが含まれています。
【過去の参考記事:アイヌ民族が愛用していたナギナタコウジュ(エント)。今後道端や野原で発見できるよう、その特徴をしっかりチェックしてみました。】
※ナギナタコウジュ茶の試飲レポートが含まれています。
今日ご紹介するのは、今まであまり飲んだことの無い”漢方茶”についての記事なのですが、今後自分の中での世界が広がっていきそうな内容でしたので取り上げたいと思います。
今季、漢方茶が好調!! 清水薬草店の漢方茶、健康需要の高まりで出荷数前年同期比206%!
[一般社団法人東の食の会]
風邪やウイルスに負けない体づくりは、毎日の習慣で。
漢方専門店の国産原材料100%を使用したの漢方茶シリーズ、清水薬草店の『温』『健』『浄』が好評につき期間限定で送料無料キャンペーンを実施中!
清水薬草 有限会社(福島県喜多方市)は、同社の漢方茶全体の出荷数が前年同期比*206%を記録したと発表しました。*(2019年1月1日~3月15日と2020年1月1日~3月15日の比較)
昨今の風邪対策や健康需要の高まりなどで注目が高まっている漢方、一般社団法人 東の食の会(東京都品川区)が昨年10月にプロデュースした国産原材料を100%使用した漢方茶シリーズ「温」「健」「浄」、手軽に毎日飲めると好評で出荷数増加の要因になっています。■ 清水薬草店 温(おん)
・温かな毎日をサポート
・8種の国産素材ブレンド
・大地の香り深く爽やかな味わい
■ 原材料
焙煎ハトムギ(福島)、ハトムギ(福島)、クマヤナギ(群馬)、ショウガ(高知)、オタネニンジン(福島)、メグスリノキ(福島)、サンショウ(福島)、アカジソ(福島)
■清水薬草店 健(けん)
・健やかな毎日をサポート
・7種の国産素材ブレンド
・軽やかで香ばしい味わい
■原材料
ハトムギ(福島)、クマゴヅル(群馬)、タラノキ(福島)、ニワトコ(福島)、クコの葉(徳島)、弟切草(福島)、クマザサ(福島)
■清水薬草店 浄(じょう)
・浄らかな毎日をサポート
・2種の国産素材ブレンド
・深みのある華やかな味わい
■原材料
どくだみ(福島)、ハトムギ(福島)4月30日(火)までの期間限定で、「温」「健」「浄」セット購入で送料無料キャンペーンを実施いたします。
http://www.aizuninjin.jp/category/2/また、下記の日程で特別販売を実施いたします。
■場所:日本百貨店しょくひんかん(秋葉原)
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町8−2 CHABARA■日時:2020年3月20日(金)~22日(日)、27日(金)~29日(日)
※3月20日、21日、22日は清水薬草店の清水琢さんと「おたねくん」来場予定です。■福島県内取扱店
・清水薬草店 本店・薬局
・裏磐梯レイクリゾート
・猪苗代リゾート
・ふるさと亭喜多方店
・道の駅あいづ
・御薬園
・福西本店 店蔵
・渡辺宗太商店 酒楽館■清水薬草 有限会社
1946年創業、福島県喜多方市で漢方薬の製造販売、原料の製造を専門としています。
また2012年より、會津人蔘(オタネニンジン)を生産し、江戸時代から続く歴史ある薬草文化を絶やさないために会津人蔘栽培研究会を立ち上げるなど、地元農家と共に産地復活を目指す活動をしています。
HP: http://www.aizuninjin.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/shimizu_yakuso/?hl=ja◼ 一般社団法人 東の食の会
「東の食に、日本の力を。東の食を、日本の力に。」をモットーに、東日本大震災によって被害を受けた東日本の食産業の長期的支援を目的として2011 年に創設された一般社団法人です。東北の食の販路開拓や、商品プロデュース、人材育成を行い、当初の5年間で約 150 億円の流通総額を創出することに成功。これまで累計 600万缶、20億円以上を売り上げている岩手発のサバの缶詰「サヴァ缶」や、スーパー海藻「アカモク」、福島の寄付つきドライフルーツ「りんごポリフェノールのチカラ」、福島の伝統的漬け床三五八(さごはち)」をリブランディングした「358 (サゴハチ)」といった商品開発のプロデュースを行い、東北の食からヒット商品を生み出している。
HP: https://www.higashi-no-shoku-no-kai.jp/※PRTIMESの2020年3月17日のプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000045950.html)より
昨年に比較して2倍以上の出荷数の伸びというのは、昨年の母数(販売数)がわからないのでどの程度の規模感なのかがわからないのですが、販売されている3つのブレンドはどれも気になります。
私は、この記事を読んで気になったのは、後半の「清水薬草店」の紹介部分の、會津人蔘(オタネニンジン)という表記です。
オタネニンジンというのは、チョウセンニンジン(朝鮮人蔘)、コウライニンジン(高麗人蔘)と同義なのですが、「会津」と書いて、「オタネ」というネーミングを充てているということは、日本の中で、福島県会津地方は、オタネニンジンの有数の産地なのか?と感じました。
そこで、Wikipediaを確認してみると、確かに、福島県会津地方は、オタネニンジン生産で有名であることがわかりました。
オタネニンジン
オタネニンジン(御種人蔘) は、ウコギ科の多年草。原産地は中国・遼東半島から朝鮮半島にかけての地域といわれ、 中国東北部やロシア沿海州にかけて自生する。
薬用または食用に用いられ、チョウセンニンジン(朝鮮人蔘)、コウライニンジン(高麗人蔘)、また単に人蔘とも呼ばれる。なお、野菜のニンジンはセリ科であり、本種の近類種ではなく全く別の種である。
(一部割愛)
名称の由来
本種は元来「人蔘」と呼ばれ、中国、朝鮮半島、および日本では古くからよく知られた薬草だった。枝分かれした根の形が人の姿を思わせることが、その名称の由来といわれている。「御種人蔘」の名は、八代将軍徳川吉宗が対馬藩に命じて朝鮮半島で種と苗を入手させ、試植と栽培・結実の後で各地の大名に種子を分け与えて栽培を奨励し、これを敬って「御種人参」とよぶようになったといわれる。これ以前の「人蔘」は朝鮮半島からの輸入に依存していた。
中国東北部では「棒槌」(bàngchuí、「木槌」「洗濯棒」の意)とも呼ばれる。
(一部割愛)
産地
1997年に発見された推定樹齢500年の高麗人蔘(由志園にて)
現在、全体の70%以上が韓国と中国で栽培されているが、日本でも江戸時代から栽培されている。古くから薬効が知られ珍重されていたが、栽培は困難で、18世紀はじめの李氏朝鮮で初めて成功した。韓国では忠清南道錦山郡と仁川広域市江華郡、北朝鮮では開城市が産地として有名。中国では長白山(白頭山)の麓で「長白山人蔘」として栽培される。日本では福島県会津地方、長野県東信地方、島根県松江市大根島(旧八束町)の由志園などが古くからの産地として知られる。
栽培にはおよそ2 – 6年ほどの月日を掛けた上で根が収穫されるが、5年以上のものが良品とされ栽培が難しい。日本には野性はなく、栽培地では小屋掛けで直射日光と雨除けをして、通常は6年がかりで栽培する。皮を剥ぎ、根を天日で乾燥させたものを白参(はくじん、ペクサム、백삼)、皮を剥がずに湯通ししてから乾燥させたものを紅参、(こうじん、ホンサム、홍삼)ということもある。なお、日本薬局方においては、根を蒸したものを紅参としている[10]。他に、濃い砂糖水に漬け込んでから乾燥させる糖参もあり、白参に分類される。
※Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%83%8D%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3)より抜粋
以下の農林水産省のページでは、オタネニンジンの生産量に関するデータが記載されています。【福島県(5,623kg)、長野県(1,776kg)、島根県(278kg)】
今年は、福島県会津地方のハーブ・アロマイベントに参加する予定にしていますので、オタネニンジンに関する情報に触れてくると同時に、ずっと行きたいと思っている猪苗代ハーブ園にも足を運んできたいと思います。
【過去の関連記事:【2020年3月20日募集開始】福島県・南会津の自然とアロマの製造体験が身近に体験できる アロマ蒸留スタディツアー】