認知症研究の第一人者として知られる米国のデール・ブレデセン博士がまとめた認知症予防の「KEY9」とは

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アロマに関わっている人であれば、「認知症に対するアロマセラピーの効果」という観点で調査をしたことがあるひとは多いのではないかと思います。

ネット上で、「アロマ 認知症」と検索をするだけでも、様々な情報がヒットします。

その中でも、鳥取大学医学部の浦上克哉教授による、認知症予防としてのアロマセラピーの可能性を探る研究に関する記事が非常に多いです。

※以下は、鳥取大学医学部の研究成果がまとめられたプレゼン資料です。

この内容を見ると、アロマセラピーによりアルツハイマー型認知症患者の認知機能が向上するという結果が出ていることがわかります。

また、2018年12月に参加した「アロマ&ハーブEXPO」で知った、”葉山つながりプロジェクト はっぷ”の代表であり、アロマセラピストでもある大橋マキさんが、「高齢認知症の閉鎖性をぶち壊したい」という想いで活動されていることを直接聞いた時に、強い感銘を受けました。

【過去の参考記事:アロマ&ハーブEXPO訪問レポート【”葉山つながりプロジェクト はっぷ” 大橋マキ代表のビジョン編】

そんな認知症に関して、その研究の第一人者として知られる米国のデール・ブレデセン博士が、認知症予防のためのKEY9(9つのポイント)をまとめているのですが、その内容が興味深かったので取り上げたいと思います。

なる前に防ぐ。認知症の権威、ブレデセン博士がまとめた認知症予防の「KEY9」とは

総務省統計局が2019年に発表した「高齢者人口及び割合の推移」によると、日本の全人口の28.4%が65歳以上の高齢者だという。18年の発表では28.1%だったので、たった1年で0.3%も増えたことになる。

長寿でも元気で健康的に暮らせるのなら、それに越したことはない。しかし、現実はそう甘くない。加齢とともに体力は衰え、様々な問題が現われてくる。その中でも、とくに加齢と切り離して考えることができないのが認知症だ。平成29年度高齢者白書によると、2025年には高齢者の20%、つまり5人に1人が認知症になると推計れている。自覚症状がなく通院もしていない潜在的な認知症患者や認知症予備軍まで含めると、この割合はさらに上がるだろう。もはや認知症は他人事ではないのだ。

認知症と診断されると、症状や進行を抑えるために医師から薬剤が処方される。ところが、この薬剤の副作用が原因と思われる事故や事件が多発しているのだ。

例えば、2015年に姫路市で高齢の男性が自宅で妻を殴打して殺害するという痛ましい事件が起こったが、症例報告によると、この男性はアルツハイマー型認知症の患者だったという。降圧剤、糖尿病薬など複数の薬を服用していたが、その中に抗認知症薬として知られる「レミニール」があった。このレミニールの添付文書の副作用欄には「激越」「怒り」「攻撃性」などの精神障害のおそれが記されており、この男性もレミニールの副作用で過剰な暴力を働いてしまったのではないかというのである。

この他にも、薬剤の副作用が原因と思われる症状、生気がなくなったり、落ち着きを失ったり、認知機能が低下したりする高齢者が後を絶たないという。いくら認知症の症状を抑えるためとはいえ、そのために服用した薬剤の影響で、家族や大事な人を傷つけるようなことになったり、普段の自分を見失ってしまうようなことがあれば、いわば尊厳を奪われるに等しい。とはいえ、薬を飲まなければ認知症が進行してしまうかもしれないという不安も残る。一体、どうすれば良いのだろうか。

そこで今、注目を集めているのが「リコード法」という治療法だ。これは認知症研究の第一人者として知られる米国のデール・ブレデセン博士が考案したものだ。認知症で最も多いアルツハイマー病患者の脳に溜まるアミロイドβというたんぱくを減らすことで、認知症の改善と予防を図る。実際に、これを実践したアルツハイマー病患者の9割に効果が確認されたことから、世界中から一気に注目を集めることになった。

日本でも話題になっているこの「リコード法」は、本来は医師の指導の下で厳格な食事や生活習慣のコントロールが必要となるが、 予防という観点では、ブレデセン博士がまとめた「KEY9」という9つのポイントを抑えることで医師の指導なしでも取り入れることができるという。

そのポイントとは、

1) 植物を基本として軽度のケトーシスを促す食事、高繊維食の食事、夜は12-16時間の絶食を行う。

2) 毎日運動し(少なくと1週間に5回)、有酸素運動と筋力トレーニングの両方を行う。(血管疾患がある場合は、EWOT と呼ばれる酸素トレーニングを検討)

3) 7-8時間は睡眠をとる。(いびきをかいたり、昼間の疲れに問題がある場合は、夜間の酸素飽和度をチェックする。睡眠時無呼吸の治療は重要。)

4) 瞑想、音楽、入浴など、自分に合った方法でストレスを最小限に抑える。

5) 脳トレーニング(コンピュータープログラムまたは数独など)

6) 歯周炎、歯肉炎、水銀アマルガムの詰め物、または感染した根管などの歯の問題を治療する。また、口腔微生物叢を最適化する。

7) 優れたサプリメントとハーブを摂取する。

8) プロバイオティクス(納豆、発酵食品など)およびプレバイオティクス(クズイモ)などを摂取することで、腸を癒し微生物叢を最適化する。

9) デトックスの最適化(柔軟剤を含まない石鹸を使いシャワーで汗を洗い流す精製水を飲む、高食物繊維を摂取する、NACやリボソームグルタチオンまたはスルフォラファンを用いてグルタチオン を最適化する)

例えば、7つ目にあるサプリメントでは、デール・ブレデセン博士は山田養蜂場が開発したプロポリスとコーヒーベリーをはじめとする6つの天然由来成分を配合したサプリメント「ノンアルツ Bee」を監修している。ブレデセン博士は以前から、ミツバチ由来のプロポリスに認知症並びに認知機能低下の予防効果があることに注目しており、昨年7月に同社との認知症対策事業基本合意書に調印し、認知症対策での連携を深めている。

「KEY9」を読み返してみると、基本的に難しいことや、技術を要することではない。昔から言われている、体に良いものを食べ、規則正しい生活を送ることと大きくは変わらない。いくら効果があるとはいえ、リコード法で厳格な食事や生活習慣のコントロールをしなくてはいけなくなる前に、「KEY9」をきちんと生活習慣にして、日ごろから認知症予防に努めたいものだ。(編集担当:今井慎太郎)

※Economic Newsの2020年2月2日(http://economic.jp/?p=88058)より抜粋

この記事の中でも言われている通り、Key9の各項目は特別な内容が記載されている訳ではないと思います。

原住民の昔の生活を想像してみると、当てはまる項目が多いと思うのですが、この認知症というのは、現代病の一つなのかなと思ったのですが、18世紀には、認知症に関する詳細な記載があったという情報が以下のリンクにありますので、さほど新しいものではないことがわかります。

Key9の各項目の内容は、「認知症にならないために」ということではなく、日々の生活を送る中で意識することで、生活の質が明らかに向上していく内容だと思います。

日々のハーバルライフの中で、ブレデセン博士がまとめた「KEY9」は常に心掛けていきたいです。

 
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