年が明けて早々、ミカン科の常緑樹であるダイダイ(橙)に、東京都町田市のスーパーにて出会いました。
その時に、「スーパーで売られているのは珍しいなあ」と思ったのですが、ちょうど今日、千葉県へ旅行に行っているときにも、道の駅で、ダイダイが売られていることに気づきました。
昨年10月に、生活の木が運営する薬香草園へ行った時に、橙の木があり、その時に、
ダイダイ【Citrus aurantium】の花から採れるのが「ネロリ」の精油で、枝葉から採れるのが「プチグレン(プチグレイン)」の精油、皮から採れるのが「ビターオレンジ」の精油である
ことを学んだのをきっかけ(JAMHAのハーバルセラピスト養成講座の時にも学んでいましたがすっかり忘れていました)に、明らかに、ダイダイに対するアンテナが立っていたので、今まで店頭に普通に並んでいたけれども、ただ単に気づいていなかった可能性も高いです。
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冒頭の町田市のスーパーで橙に出会ったときに、一個購入し、味・風味・触感・形状を確認してみたのですが、生食用としてはあまり適していないように感じました。
逆に、皮が非常に厚く、且つ、割きやすいので、果皮の圧搾をしてビターオレンジの精油を得るには非常に効率的な品種だと感じました。
橙に関しては、精油からの視点で見ていた為、それ以外の活用の仕方については全くもって知識を持っていなかったので、少し調べてみることにしました。
まず、Wikipediaの内容がバランスよく概要の情報が得られるので以下に貼ります。
ダイダイ(橙、学名:Citrus aurantium)は、ミカン科ミカン属の常緑樹、およびその果実。柑橘類に属する。別名、ビターオレンジ。
特徴
インド、ヒマラヤが原産。日本へは中国から渡来した。果実は春になると再び緑色に戻る。また、ヨーロッパへも伝わり、ビターオレンジとして栽培されている。
日本では静岡県の伊豆半島や和歌山県の田辺市が主産地。その多くは正月飾り用であったが、近年は消費が落ち込んでいたため、ポン酢などに加工されるようになった。なお、萩市では夏ミカンのことをダイダイと言う。
高さ4-5mになる常緑小高木で枝には刺がある。初夏に白い花が咲き、冬に果実が黄熟する。果実の色は橙色と呼ばれる。葉柄は翼状になっており、葉身との境にくびれがある。果実は冬を過ぎても木から落ちず、そのまま木に置くと2-3年は枝についている。この特徴から「だいだい(代々)」と呼ばれるようになったとされ、また、「回青橙」とも呼ばれる。
利用
食料
酸味と苦味が強いため、直接食するのには適さない。マーマレードおよび調味料、漢方薬の材料として利用される。果汁は酸味が強く風味がいいことからポン酢の材料としても好まれる。飲料
北欧では、クリスマスのときに飲む温めたワインの「グロッグ」にダイダイを用いる。スウェーデンのレシピの特徴は使うスパイスの種類にあり、起源は風味の落ちたワインを調味するためである。またあらかじめ干しぶどうを湯で戻し、アーモンドとともに小さなグラスに入れて準備しておいて、供する時にそこにホットワインを注ぐ点はスウェーデンならではという。グラスがとても小さい背景に家々を回ってふるまってもらう、この国の伝統的なグロッグ・パーティーの習わしがある。薬効
漢方では、果実の皮を乾燥させたものを橙皮(とうひ)といい、去痰薬・健胃薬として用いられたり、香りづけに用いられる。また、未熟果実を乾燥させたものを枳実(きじつ)といい、芳香性苦味健胃、去痰、排膿、緩下薬として用いられる。ダイダイの皮と果実はシネフリンという化合物を含み。これは生薬の麻黄(エフェドラ)に含まれる成分(エフェドリン)と類似の構造をもつ。交感神経・副交感神経混合型興奮作用を有していることから、この成分を加工したものが「シトラス」という名称でアメリカでダイエット用の健康食品として使用されているが、エフェドラと同様の作用を示すことから、副作用報告も出ている。なお、「体脂肪を燃焼する」、「運動機能を向上させる」などの、ヒトでの有効性については、信頼できるデータが十分ではない。
精油
精油を採取した部分で呼び名が異なる。これらは香料として香水や化粧品、食品等に使用される。アロマテラピーにも用いられる。果皮から圧搾法また水蒸気蒸留法で採取された精油はオレンジ油、ビターオレンジ油、橙油 と呼ばれる。
枝葉を水蒸気蒸留して採取された精油は プチグレイン(英語版) と呼ばれる。
花を水蒸気蒸留して得た精油はネロリ、ネロリ油、橙花油。水蒸気蒸留の副産物としてオレンジ花水が得られる。温浸法(アンフルラージュ)または溶媒抽出して得た精油はネロリアブソリュート(ネロリAbsとも書く)、オレンジ花アブソリュートと呼ばれる。花から採取する精油は高価である。台木
ダイダイは耐寒性が強く、普通に植えた場合は枯れてしまう種類の柑橘類を接ぎ木で育てる時に根側をこれにすることで、寒い地域でも他の柑橘類を育てられるようになる。飾り
鏡餅、お供え物に使用する。文化
日本では、名前が「代々」に通じることから縁起の良い果物とされ、鏡餅などの正月の飾りに用いられる。 見かけはよく正月の飾りには使えるものの、食べるのに酸味と苦みが強いという特徴から、見掛け倒しの武将を指して「橙武者」と呼ぶことがある(薄田兼相など)。※Wikipediaのダイダイの説明ページ(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%80%E3%82%A4)より一部抜粋
植物としての特徴が面白いですね。果実がなると2~3年はぶら下がった状態となり、一度橙色になった果実は春になるとまた青くなるという特徴はとても面白いです。
その特徴が「代々」と重ね合わせられ、縁起の良い果実ということで正月飾りに使われるようになったというのは納得です。
以下に、ダイダイについての幾つかの切り口の情報が掲載されているページを貼っていきます。
■国内のダイダイの年間収穫量のランキングデータ等があります。
※1位:広島/2位:静岡県/3位:愛媛県/4位:和歌山県/5位:山口県となっており、みかんで有名な産地と重なります。
■ダイダイの美味しい食べ方についての情報が載っています。
※↑のページに関連し、以下に、ダイダイのレシピ一覧の情報があります。
■ダイダイの果実、葉、木の写真が充実しており、全体の形状を把握するのに役立ちます。
■ネロリ精油についての説明
■プチグレイン(プチグレン)精油についての説明
■ビターオレンジ精油についての説明
■その他
ダイダイについて、これから様々な活用法を試して、自分なりのベストを見つけていきたいと思います。