昨日は、「日本ハーブ療法研究会」主催の学術集会へ参加してきました。
午前10:00~午後5:00まで、ハーブ・アロマの領域で活動をされている方々のプレゼンテーションを聞いていたのですが、目から鱗の情報が多く、心から充実した時間を過ごすことができました。
このような集会には定期的に顔を出して、視野を広げることの重要性を強く感じました。
この集会の冒頭のプレゼンターは、日本での「香り」に関する基礎研究において第一人者と呼ばれる長谷川登志夫先生だったのですが、印象に残る発表内容でした。
におい分子は、炭素・水素・酸素の元素の構造の違いによって様々なにおいを生み出しているのですが、それを認知するための受容体も約400種類あるようで、人間があるにおいを感じている状態というのは、”におい分子”と”複数の受容体”との間の相互作用として捉えていかなくてはいけないという話は、特に印象的でした。
それだけ、「香りをどう捉えるのか」というテーマは奥が深く、一筋縄ではいかない内容だということです。
ハーブ・アロマを学ぶ上で、人体の仕組みも同時に理解を深めていかない限りは本質的な解に辿りつけないということを改めて感じました。
以前、薬剤師・ハーバルプラクティショナーのおおそねみちるさんのセミナーを受けた際も、おおそねさんの人体への理解の深さに感銘を受けたことがあります。
【過去の関連記事:メディカルハーブ界の人気講師「おおそねみちる」さんのセミナーを初受講するため、茨城県へ行ってきました。】
効能・香りを捉える時、それは人体との相互作用であるが故に、人それぞれ感じ方が異なるという視点を忘れてはいけないことだと思います。
なので、人体の仕組みに関する情報も広くアンテナを張ってきたいと思っているのですが、先日、リンパに関する記事を目にしました。
内容としてはシンプル過ぎて不完全な情報なのですが、リンパに興味を持つきっかけになった記事なのでまずはご紹介します。
なぜリンパの流れを良くすると身体にいいのか知っていますか?
今日は「リンパ」に、ついて書いてみようと思います!
皆さんリンパという言葉はとても有名ですが、でも実際にどういうものなのか、どうしてリンパの流れを良くすると身体にいいのか、ご存知ですか?
僕は学校で習ってようやく理解できました!
理屈を知って身体のケアをした方が絶対に効果がアップすると思うので、今日は紹介させて頂きます。
1.リンパって何者?
血液には血しょうという成分があります。
血しょうの一部が血管の外に染み出してしまったものをリンパ液といいます。
リンパ管は体内の内臓や皮膚などに網の目状に広がっています。
リンパ液がリンパ管に吸収されることで体内いっぱいにリンパ液が流れられるのです!
2.リンパ節って?
リンパ管がたくさん集まったところです。
全身に800個ものリンパ節があります。
だからリンパはこのリンパ節に向かって流すことが重要なのです!!!
3.リンパの流れを良くするには?
・マッサージをすること
入浴時か入浴後がオススメです。
・塩分控えめカルシウム多め
日本人は他の国に比べて食塩を摂る量が多いです。塩分は控えましょう!
・運動をする
自分で動いてたくさん汗をかきましょう。
・姿勢を正しく
姿勢が悪いと血液循環が悪くなるように、リンパの流れも悪くなります。それに姿勢が正しい方がかっこよく、美しく見えますよね。
リンパの流れをよくするためのマッサージと同じくらい普段の生活が意識できるといいですね!
[文:meilong スタッフ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)
資格
・鍼灸師(はり師・きゅう師)国家資格
・イタリアAISO認定 オリーブオイルソムリエ所属学会
・日本刺絡学会
・健康美容鍼灸協会
・NPO法人全国鍼灸マッサージ協会
・日本伝統鍼灸学会
・東洋医学会
・不妊カウンセリング学会
・千葉大学医学部附属病院 和漢診療科 臨床研修生
・診療連携ネットワーク協会※CoCoKARA nextの2019年11月30日の記事(https://cocokara-next.com/lifestyle/improve-lymph-flow/)より一部抜粋
リンパって、血液に含まれる血しょうの一部が血管から染み出たもののことを言うというのは全く認識がありませんでした。
上記の記事では、リンパ節の方向にリンパを流すことが大切なことは読み取れるのですが、リンパはどのような役割を担い、且つ、流れが滞るとどうなるのかという記述が漏れているので以下に補足します。
リンパとは
リンパとは、全身を網の目のように張り巡らさせている「リンパ管」と、その中を流れる体液「リンパ液」、そして、リンパ管が合流して太くなる部分「リンパ節」を総称して言います。このリンパ系は、血液とは異なる「第二の循環器系」として機能しており、主に2つの大きな役割があります。
ひとつは体内で不要になった老廃物や疲労物質を除去する役割、もうひとつは、体内に侵入した細菌や異物を排除する役割です。病気に感染したとき、発熱したりリンパ節が腫れたりするのは、侵入した細菌をやっつけようとリンパ系が戦っている証拠なのです。それ以外にも、食物から吸収された脂質を循環器に運ぶ役割や、体の組織からいらなくなった組織液を回収して静脈に戻すなど、人間の健康に欠かせない大切な役割を担っています。したがって、リンパの循環が正常でなくなると、体のあちこちに不具合が生じるのです。
リンパの流れが良くなると、体が軽くなり、気持ちも明るくなります。
道路が渋滞するとイライラして事故を起こしたり、血圧が上がったりします。流れの悪い水路はゴミが詰まったり悪臭を放ったりします。同じように、リンパの流れが悪くなると、足がむくんだり、だるさを感じるなど様々な体調不良をひきおこします。
※リンパ療法学院の「リンパとは」(https://www.wcs-group.co.jp/overview/lymph/about.html)より一部抜粋
言葉としては小さな時から聞いていた「リンパ」ですが、その役割について理解を深めている人というのは、医者以外では意外に少ないかもしれません。
今後身体の構造、仕組みについては長い時間をかけて徐々に理解を深めていこうと思います。そうすることで、ハーブ・アロマに対する理解を深めることに繋がるということを強く認識し始めているからです。