昨今、オフィス空間に、「香り」を取り入れた働き方改革の動きが出てきていることは、以前の記事の中でも取り上げました。
【過去の参考記事:青山フラワーマーケットを運営するパーク・コーポレーションが展開する”香り”を用いた『働き方改革』】
香りを通じて、社員の集中力アップや、心身のリラックスに対して少しでも影響を与え、それが結果として、企業の健全な成長へと作用していくのであれば、非常に面白い試みだと思います。
その試みの結果として、社員がどう感じたか、経営者はどう感じたかということについては、近い将来アンケート結果があがってくると思いますので非常に楽しみです。
今は、オフィス空間以外でも、車内、ホテル、美術館等の様々な空間の中で「香り」を取り入れる動きが活発化しています。
香りは人間の本能に働いていくものなので、心地のいい香りを提供する限り、どんどんその動きは広がりを見せていくものだと思っています。
そんな中、大阪の企業が、香りで空間をデザインする新たな家具の製造販売を開始するというニュースを目にしました。どんな内容なのか見てみたいと思います。
「香る空間家具」香りで空間をデザインする新たなコンセプトの家具つくりに東大阪の町工場が挑む
”香りで間仕切る”新発想の家具ブランド「香る空間家具」始動!
株式会社摂津金属工業所(所在地:大阪府東大阪市)は、店舗什器設計製造の経験と実績を活かし、香りで空間をデザインする新たな家具の製造販売を開始します。
■香る空間家具
https://kaoru-kuukan-kagu.com/香りがもたらすリラクゼーション、癒しに気付く。アロマテラピーにも使用されている香りのよい日本固有の木材、杉と桧を用いて、当社が生業とするスチール家具製造と融合。
過疎化が進む森林、衰退する林業、金属加工業者の活性化を図るため、また、経営理念「新しい価値創造によって豊かな人間環境づくりに貢献するため」にルーバー式のパーテーション「香る空間家具」開発に至る。「香る空間家具」とは
大量生産・大量消費の時代から精神的豊かさを求める時代へ。物質的ではなく、精神的な豊かさを提供できる空間づくりを探求する中、「香りで間仕切る」新発想
鉄×木材(国産杉、桧)のルーバー式パーテーションで間仕切ることで、物理的な空間デザインだけでなく香りのリラクゼーション効果をプラスします。オフィスや店舗、リビングにほのかな木の香りをデザインしていきます。
適度な開放度があるスクリーン機能を持つルーバー式パーテーション。
ルーバーを利用し、家具(飾り棚、モニター、ハンガーなど)も取り付けられます。物質的豊かさから、心の豊かさへ。
時代の変化をチャンスととらえ、モノづくりの街東大阪から「香りで空間をデザインする」新たな発想の家具ブランドの誕生です。
■香る空間家具
https://kaoru-kuukan-kagu.com/<参考URL>
■QUALIA FACTORY(株式会社摂津金属工業所)
https://www.settsukinzoku.co.jp/※PR TIMESの2018年11月17日の記事より抜粋。
このニュースを見ると、そんなに目新しいものではないという感覚になるかもしれないですが、今のオフィス家具の実態を考えてみると、新しい発想のように思います。
今まで私自身、会社員として4社の企業の働く場所を見ていますが、机やいす、パーテーションで「木材」が使われていた企業は1社もありませんでした。
ただ、今の新しい企業の中では、木材のパーテーションとか使われている企業もあると思うのですが、「木材の香り」を意識している企業となってくると、ほとんどないのではないかと推測します。
このような発想を持つ企業が出てきているという事実は、今後のオフィス環境における香りビジネスの推進に大きく弾みをつけるものになると思います。