AEAJの共同実験:『ゼラニウム精油の香りと更年期女性の関係』について

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ローズゼラニウムは、ハーブ・アロマを愛好している人にとっては非常に人気の高いハーブの一つだと思います。

ローズゼラニウムの香りは私も好きで、自宅の小さなハーブガーデンでも、その横を通り過ぎる際、親指・人差し指・薬指で葉をスリスリして香りを嗅ぐことがクセになっています。

私が最初にローズゼラニウムの人気を実感したのは、山梨県甲州市勝沼町にある「ハーブ庭園庭日記」を訪問したときです。ここのハーブ園は、ローズゼラニウムから作ったナチュラル化粧水を売りの一つにしています。

【以下、参考ページ】

「ハーブ庭園庭日記」に訪問したときのことは、ブログをはじめて間もない時に記事にしたことがあります。(ブログの書き方にちょっと違和感がありますが以下にリンクを貼ります)

【過去の参考記事:たまたま「ハーブ庭園庭日記」という表示が見えましたので、ちょっと立ち寄ってみました

また、今年知り合った女性の方から、”ローズゼラニウムのシャーベットが(ライチのような味がして)美味しい”ということを教わりました。

シャーベットのレシピは以下の過去記事に記載されています。

【過去の参考記事:「ハーブを生活の中に取り入れ、楽しむ」の一つの形を、ある一人の女性から教わりました。

シャーベットを頂いた時、Instagramにもアップしましたので以下に貼ります。

ローズゼラニウムは、差し木で元気に育つので、今夏、妻の親から「ローズゼラニウムの苗が欲しい」と言われた際に、差し木で育てたものをプレゼントしました。

そんなローズゼラニウムですが、2018年10月18日のAEAJのニュースで、「ゼラニウム精油の香りと更年期女性の関係」についての実験が行われていたことを知りました。その内容について確認してみたいと思います。

(備考:ゼラニウムとローズゼラニウムの呼び名の違いについては、こちらのページの説明が整理しやすいと思いますので貼ります)

対馬ルリ子産婦人科医との共同研究で確認
ゼラニウム精油の香りが更年期特有の症状を軽減!?

公益社団法人 日本アロマ環境協会(略称:AEAJ、東京都中央区)は、産婦人科医の対馬ルリ子氏と共同で、ゼラニウム精油の香りと更年期女性の関係を調べた研究を行いました。研究の結果、ゼラニウム精油により更年期女性特有の不定愁訴や不安感の軽減、活力の向上、肌や髪の潤い実感のアップがみられました。

ローズに似た華やかな香りをもつゼラニウム精油には、女性特有の症状を和らげる作用があると伝えられ、美容や健康のために活用されてきました。今回の研究では、ゼラニウム精油の香りをまとった生活を続けると、心身にどのような変化が現れるのかを検証しました。

【研究概要】
●対象
40歳~52歳の、月経の開始が不規則な女性19名
●精油
ゼラニウム精油(水蒸気蒸留法)
●測定方法
対象者を2つのグループに分け、片方のグループはゼラニウム精油を垂らしたシールを襟元に付けて過ごす。もう片方のグループは、精油の代わりに水を垂らしたシールを付けて過ごす。一カ月後、SMI(簡略更年期指数)を用いた評価や問診、血中ホルモン濃度などの計測を行った。
●評価項目
医師による評価・・・VAS(改善の程度)、自覚症状
本人の実感・・・SMI(簡略更年期指数)、STAI(不安尺度)、POMS2(気分)、VAS ※ (肌・髪の状態 ) ※VAS…視覚的評価スケール
・血中ホルモン濃度

【研究結果】
➤更年期症状については、ゼラニウム精油をまとって過ごしたグループは、水をまとったグループに比べて、参加者の改善の程度に有意差が見られました。精神面においては、ゼラニウム精油をまとって過ごしたグループでは、不安感が有意に減少(STAI)。活力や友好的な気分は有意に増加(POMS2)した結果になりました。
➤ また、ゼラニウム精油をまとって過ごしたグループは、対象者本人の実感としての肌の潤い、抜け毛の少なさ、髪の潤いもアップしました(VAS)。
➤一方、ゼラニウム精油をまとった生活を続けても、血中ホルモン濃度には有意な影響がみられませんでした。

【研究結果詳細】

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ゼラニウム精油をまとう生活を一カ月間続けても血中ホルモン濃度の有意な変化が確認されなかったことから、アロマテラピーによる嗅覚刺激が血中ホルモン濃度に直接、影響することなく、更年期のQOLの向上に有効であることが示唆されました。今後安全性の高いセルフケア方法の一つとして、アロマテラピーの活用が期待されます。

対馬ルリ子先生
産婦人科医、医学博士。対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長。東京大学医学部産婦人科学教室助手、都立墨東病院周産期センター婦人科医長などをへて2002年クリニックを開設。翌年には女性の健康維持を助ける医療(女性外来)を進める会「NPO法人 女性医療ネットワーク」を設立。全国の女性医師や医療関係者と連携し、女性の健康のための情報提供や啓蒙活動を行っている。

アロマテラピーについての研究、アロマ関連情報をお探しの際はお気軽にAEAJにご連絡ください。
<本件に関する報道関係からのお問い合わせ先>
公益社団法人 日本アロマ環境協会 広報担当
Tel: 03-3548-3401(平日9:00〜17:00) E-mail: aeaj-pr@aromakankyo.or.jp

※AEAJのホームページより抜粋

内容を確認すると、定量的な違いを確認できたというよりも、被験者の実感にもとづいての結果ということになると思います。

ですので、被験者が異なれば、結果も異なってくる可能性があることを考慮しておく必要があります。

また、”血中ホルモン濃度”と、女性の身体に与える影響についてはよくわからないので、コメントは控えます。ただ、上記の内容を見ると、血中ホルモン濃度が上がらないことはポジティブな内容として捉えられているようです。

日々、ローズゼラニウムなどのハーブの香りを嗅いでいると、体感として、身体のストレスを和らげてくれたりというのはわかるのですが、科学的な検証によって効果が実証されていくことで、ローズゼラニウムに興味の無かったひとも興味を持つ可能性があがりそうです。

来年もローズゼラニウムをたくさん活用していきたいと思います。

AEAJの実験についての情報ソース

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