世界の中で最も親しまれているハーブティーと言えば、ジャーマンカモミールティーではないかと思います。「ハーブティー」の代名詞と言ったら少し言い過ぎかもしれませんが、それくらい一般的だと思います。
「カモミール」の語源は、「大地のリンゴ」という意味のギリシャ語からきているようで、リンゴの果実に似た香りを持っていることに由来します。
個人的な話で恐縮なのですが、「りんご」と言うと、、カットされたリンゴがクルクル回っているところに蜂蜜がたれているバーモントカレーの昔のCMを思い出してしまうので、ジャーマンカモミールティーに蜂蜜を入れてみるとどうなのかな?と過去に思ったことがありました。
でもその後、一度も試したことはありませんでした。
しかしながら、最近、スペインでは「はちみつ入りカモミールティーが最も愛されているハーブティー」的なニュースを見て、本当に最も愛されているかはわからないですが、やはりこういう飲み方がされているんだなと思いました。
スペインでは、はちみつ入りカモミールティーのことを、「マンサニージャ・コン・ミエル」と呼ぶようで、Amazonで調べてみると以下のブランドのものが販売されていましたので買ってみました。
私が買った数日前は1箱で買えたのですが、今見ると4箱が最低購入数でした。
自分自身で、ジャーマンカモミールティーに蜂蜜を入れて試すのが先かなとも思ったのですが、数日前蜂蜜を切らしていたこともあり、市販のティーバッグを買いました。
思った以上の美味しさで少し驚きました。はちみつの香料が入っているということで、天然成分を使ったものなのか、化学的に合成したものなのかはわからないですが、風味が絶妙にコントロールされているように思いました。
こちらを飲んだ後に、妻と話していたら、はちみつを購入していたことがわかったので、実際に自家製のマンサニージャ・コン・ミエルを作ってみました。
はちみつの量を何パターンが調整して試してみたのですが、はちみつの風味をちょうどよく出すのが非常に難しいです。
しかも、香料ではなく実際のはちみつを注いでみると、口の中ではちみつが入っていることは認知できるのですが、口の中以外に広がる風味が少なく、昨夜試した感じでは、市販のマンサニージャ・コン・ミエルに軍配が上がりました。
「香料」と聞くとネガティブなイメージを持つ人が多いと思います。私もあまりプラスのイメージを持っていませんでした。
でも今回の経験で、はちみつの香料そのものというより、カモミールとの間の相互作用がどうなのかという視点で見ることの大切さに気付きました。
先日、妻がインスタントのキャラメルコーヒーを買ってきたときも、キャラメルの香料が入っていたのですが、風味を楽しむという観点では、推測ですが、実際のキャラメルをコーヒーに入れるよりも楽しめる気がします。
キャラメルというのは、はちみつと違い天然のものではないので純粋な比較はできないかもしれないですが、「香料だから劣る」という発想は一度捨てた方が、より感度を上げていけるかもしれません。