先日、フランス発のオーガニックスーパー『ビオセボン(Bio c’Bon)』の店内を歩いていた時に、今までに見たことのない商品があったので購入してみました。
【過去の関連記事:フランス・パリ発のオーガニックスーパー『ビオセボン(Bio c’Bon)』へ行ったので、ビオセボンのこと少し調べてみました。】
それは、以下の「キャロブチップス」と書かれた商品です。
Instagramにもアップしたのですが、コメントも多めに頂き、反響が少しありました。
妻は特に気に入ってしまい、またすぐにキャロブを買いに行きたいという勢いなのですが、このキャロブの概要について、Wikipediaで分かりやすくシンプルに説明されているので、まずは取り上げたいと思います。
キャロブ
キャロブ (carob) は、マメ科の植物であるイナゴマメ(locust bean)、またはその果肉を乾燥させ粉末状にした食品。本項では主に食品としてのキャロブ(キャロブパウダー)について記述する。
概要
キャロブは主に地中海付近で栽培されるマメ科の植物で、カルシウムや鉄分、食物繊維等を豊富に含むため、日本では主に健康食品として用いられる。特に、キャロブの鞘から抽出されるピニトールには、血糖値改善作用や肝機能の改善効果が認められる。キャロブパウダーは莢の中の黒い果肉部分を粉末状にしたもので、現地ではコーヒーやココアの代用品として用いられている(カフェインは含まれていないが、鉄分の風味が幾分強め)。
果肉自体に甘みがついているため、キャロブを使ったチョコレートのような菓子も作られている。風味もチョコレートによく似ており、チョコレートアレルギーを起こす子供やペットでも安心して食べられる。ただしキャロブ自体にアレルギー反応を起こす人もいるため注意が必要。
また清涼飲料、コンポートやリキュールの材料にもなっている。
種子は大きさや重さがほぼ均一であったことから、ギリシャ語名が宝石の重さや金の純度を示す単位「カラット」の語源ともなった。
※Wikipediaの「キャロブ」の説明ページ(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%96)より抜粋
味については、ほぼチョコレートでありながら、様々な栄養素をバランスよく兼ね備えられており、「甘党なんだけども、健康のことには気を配りたい」層には相当響くと思いました。
また、単位「カラット」の語源となっていたのは勉強になりました。
あと、以下のページには、古代エジプト時代からすでに甘味料として用いられていたとの記述があります。
キャロブの歴史はとても古く、古代エジプトの時代から既に甘味料として用いられていたとされており、サトウキビが利用される以前から砂糖の原料として、当時の人々の生活には欠かせない存在でした。
キャロブはモーセやキリストが活動していた地中海東部の植物ですので、新約聖書などの古い書物などにも記載されています。
例えばルカによる福音書の一節にも「彼は空腹をキャロブなどで満たしたかったが、彼に食事を与えるものは誰もいなかった(十五章十六節)」と記されています。
また、キリスト教では「バプテスマのヨハネが荒野にてキャロブの鞘(さや)を食べていた」という伝説が残っており、キャロブのことを“聖ヨハネのパン”と呼んでいるそうです。
古来から人類と関わりの深い植物であったことがわかります。
以下の動画では、2017年のメディケアフーズ展で、「キャロブ」が展示されていた時の映像が、動画開始後1分03秒後~2分19秒まで見ることができます。
さらに、以下の動画では、4月~翌1月の9ヵ月間のキャロブの成長過程をTime Lapseでみることができます。成長過程を見ると、日本ではなかなか見ることができない部類の植物であることがわかります。
最後に、冒頭の写真で紹介したキャロブチップスは、「アリサン」という、埼玉県にあるオーガニック食品を中心に扱っている会社が販売しているのですが、ホームページへ行ってみるとこだわりを持った魅力的な会社であることがわかります。
また、本社のあるところには、「阿里山Cafe」というカフェも併設されています。
魅力的な会社ですので、必ず訪問し、様々なことを勉強させて頂きたいと思います。