先日、私の中で少しホットなお店「Cosme Kitchen(コスメキッチン)」へ行った際に、興味深い石鹸を見つけました。
※コスメキッチンは、世界各地のアロマ・ハーブ関連の商品が数多く置かれているところが私にとっては非常に魅力を感じています。
この石鹸は、現在使い続けているのですが、肌の収れん作用が明確に認識でき、且つ、洗った後の肌のしっとり感もかなりいい感じです。
まず、セイヤーズ社がどんな会社なのか非常に興味が沸いたので、そのホームページで調べてみました。
セイヤーズについて
ABOUT THAYERS
セイヤーズは、脈々と受け継がれた独自の製法で作られたお肌に優しい化粧水です。
今から160年以上も前に、創業者のヘンリー・セイヤー医師の姪であるローズ・セイヤー(Rose Thayer)氏は、ソフトで若々しい肌のために自然素材だけを使ったレシピで化粧水を開発しました。その化粧水を使い続けていた彼女は、実年齢より10歳は若く見えたといいます。自然の素材の良さをそのままに、肌にも優しい化粧水で美しさにいっそうの磨きをかけてください。
セイヤーズの独自製法ウィッチヘーゼル
ウィッチヘーゼルは、毛穴ケアに力を発揮することで、自然派化粧品などに広く利用されているハーブです。お手入れ後のお肌をひきしめ、水分油分バランスを整えながら、さらっとしたトラブル知らずの美しさに導きます。通常、ハマメリスエキス(ウィッチヘーゼル)は蒸留法で抽出されますが、セイヤーズ は蒸留しないメーカー独自の抽出方法を考案。アロエベラをはじめとする植物エキスも配合し、保湿に優れ、しっとりハリのあるキメ細やかなお肌に整えます。
セイヤーズの歴史
HISTORY OF THAYERS
セイヤーズは、1847年にマサチューセッツ州ケンブリッジのメインストリートで製薬会社として設立されました。創業者のヘンリーセイヤー(Henry Thayer)医師は、1828年に同州の歴史ある名家に生まれ、医師だった父親の下で医術の訓練を受けました。成人してからは、当時としては初めて医薬品の強度を標準化する功績を挙げ、それにより多くの医師が医薬品投与量を正確に調整できるようになったといわれます。当初、ヘンリー・セイヤー・アンド・カンパニー(Henry Thayer & Company)と名付けられた会社は、医療従事者向けに、ヘンリー医師が開発したハーブエキスの生産を開始。製品ラインを次々拡張して成長し、南北戦争時代にはアメリカ最大の製薬会社として知られるようになりました。
南北戦争が終わって10年後の1875年、セイヤーズはチンキ剤、点滴材、シロップ剤、湿布剤などに加工されたハーブベースの製品カタログを出版。その中に掲載された800点以上もの製品の中で特に注目されたのが、ウィッチ・ヘーゼルの液体エキスでした。一覧の後半部では、咳止め効果のあるハーブの組み合わせなど、病気や症状別のフォーミュラも紹介されました。
1902年にセイヤー医師が亡くなると、又姪のジョゼフ・スターデバント婦人(Mrs. Joseph Sturdevant)が同氏の後を継ぎ、新オーナーの下、セイヤーズはハーブエキス中心の事業から、化合物フォーミュラを特許医薬品として製造し、薬局経由で一般に販売する形態へと変革を果たします。当時の代表的製品は、「トッツ(Tots)のブランド名で販売された9つの子供用医薬品ラインや、痔治療薬の軟膏、「スリッパリー・エルム・ロゼンジ(Slippery Elm Lozenges)」を含むトローチでした。
1947年、セイヤーズの所有権は、海軍を退役したばかりの軍人が共同経営するボストン・チェイヌ・ストロー・カンパニー(Chase, Strrow Co. of Boston)へと移ります。チェイス・ストローは、まずニューイングランド地方で売り上げを増やし、ハドソン川西方に進出するという戦略を立て、精力的な販売と広告活動を展開しました。その後の10年は、米国とカナダの独立系ソア・バルム(Cold Sore Balm)、コフマスターズ(Coughmasters)の販売を開始。1989年には、ヘルスフード業界を対象に肌の汚れを取って落ち着かせ、滑らかにする効果のあるアロエベラを新たに配合したウィッチ・ヘーゼルの製品ラインが投入されました。
1999年には、ゼネラルマネージャーとして5年の経験を持つカレン・クラーク氏が、チェイス・ストローからセイヤーズを買収。2003年にクラーク氏の息子のジョン・ゲール氏が販売&マーケティングと事業開発担当バイスプレジデントとして参画し、セイヤーズ家の家業の伝統が再び引き継がれることになりました。セイヤーズがここまで長く愛されてきたのは、高品質の成分にこだわり、効果のある自然な医薬品を製造するというコミットメントを受け継いできたおかげで、これからも変わらぬ成長を目指し、この揺るぎない伝統を守り続けてまいります。
※Thayers(セイヤーズ社)のホームページの”セイヤーズについて””セイヤーズの歴史”より抜粋
800点以上の製品の中から、ウィッチヘーゼルの液体エキスが特に注目されたという部分について、もう少しその背景のコメントが欲しいと思いましたが、150年近くウィッチヘーゼルに対する研究を重ねている会社ということは言えると思います。
では、ウィッチヘーゼルはどんな特徴があるのかについて確認していきたいと思います。
精油とハーブのプロフィール事典《ウィッチヘーゼル Witch hazel》英名:Witch hazel
学名:Hamamelis virginiana(ハマメリス・ウィルギニアナ)
和名:アメリカマンサク
科名:マンサク科
種類:低木
木丈:約5~10m
原産地:北米
日本では「アメリカマンサク」「ハマメリス」と呼ばれ、秋に扇状の黄色い花を咲かせます。
日本の万作の木によく似ています。ハーバリズムで利用されるのは枝葉と樹皮部分です。
学名のvirginianaは、原産地の米国バージニア州を意味しています。ヘーゼルの名前がついていますが、ナッツではなく、この木の種子が鞘から飛び出す様子がヘーゼルナッツに似ていたからだと思われます。
あるいはこの葉がヘーゼル(ハシバミ)のギザギザした葉に似ていたからかもしれません。
ウィッチ(魔女)の名前は、この植物の枝を水脈探しの占い(おそらくダウジングのような)に使ったことに由来しています。
アメリカ先住民のインディアンはこの植物を皮膚の傷、炎症、潰瘍、腫れ、打撲などのケアに利用してきました。
静脈や毛細血管に関する症状に有用で、これはウィッチヘーゼルの葉にタンニンが含まれ、収れん作用があるためです。
樹皮部分からはわずかに精油が抽出されますが、通常は水蒸気蒸留法で得られる「ウィッチヘーゼルウォーター」を利用します。
化粧品の世界では「ハマメリス水」「ハマメリスエキス」として伝統的に収れん化粧品などで利用されてきました。
ニキビや軽い傷にはウィッチヘーゼルのローションをスプレーで吹き付けて利用します。傷口を洗浄し、出血を止める作用もあります。
一般的にウィッチヘーゼルのハーブは美容や皮膚のケアとしての利用がほとんどで、内服されることはありません。
浸出液を作る時には、タンニン成分を上手に出すために熱湯で短時間を基本とします。
ウィッチヘーゼル ドライハーブのプロフィール
ハーブの使用部位:葉、樹皮
禁忌:服用するとタンニンにより胃に不快感を感じる事があるため基本は外用使用とします。外用の場合でもタンニンに敏感な方は使用に注意します。
ハーブの成分:タンニン、精油、苦味質
一般的なハーブに期待される作用:収れん、抗炎症、殺菌、止血
浸出液の浸出時間:3分 ※時間が経つとタンニンの効力が下がります
ハーブティーの味:(軽い苦味と辛み ※飲用はほとんどしません)
ウィッチヘーゼル ドライハーブの使い方
◆口内炎に
浸出液でうがいを行います。◆スキンケア、髭剃り後に
浸出液をローションやアストリンゼントにします。◆すり傷、切り傷、虫刺されのケアに
浸出液やチンキをそのまま、もしくは水で希釈して洗浄します。※Mrs.Hiroko Aroma Shopの『精油とハーブのプロフィール事典《ウィッチヘーゼル Witch hazel》(https://mrs-hiroko.shop-pro.jp/?mode=f167)』より抜粋
この内容を見た後に、年頃の息子と娘にお風呂時の洗顔用(ニキビ対策)としても使ってみてもらっています。しばらく経ってから効果のほどは検証していきたいと思います。
ウィッチヘーゼルの化粧水は妻にも試してほしくなったので、先程買ってみました。
ウィッチヘーゼルのことについては今後も様々な角度から情報を検証していきたいと思います。