一般的なフルーツと比べて高い栄養素を含むフルーツは『スーパーフルーツ』と呼ばれていますが、このスーパーフルーツの分野は「次に来るスーパーフルーツは何か?」的な感じで、健康志向の人には注目されていると思います。
そして、新たなスーパーフルーツを、美容業界などがビジネスとして世に広める段階で、「セレブが愛用」や「モデルの●●さんも美を維持するために愛用」というようなキャッチフレーズが目立ちやすい分野なので、男性の私からするとあまり購買欲が刺激されないことが多いです。
「マキベリー」というスーパーフルーツも例外に漏れず、同じようなキャッチフレーズで数年前からメディアに出ていたようです。
なので、その言葉は聞いたことはあったのですが、実際にどんなものかを調べたり、試したりしたことはありませんでした。
でも、先日、カルディを見て回っていたときに以下の「マキベリーの粉末」の缶を見たときに興味が沸き、買いました。
マキベリーの情報をネット上を調べてみると、美容関連業界の高いテンションでアピールする記事が目立ち、あまり役立つ記事が探せなかったのですが、唯一下記の記事が情報としてまとまっていると思います。(具体的な記載がないのですが、内容的に、恐らく、5年くらい前に書かれた記事だと思います。)
驚異の抗酸化パワー!
南米パタゴニア発のスーパーフルーツ「マキベリー」とは?
ゴジベリーやマンゴスティン、ノニ、キウイ、ライチ、各種ベリー類など、抗酸化成分を豊富に含んだ果実を総称して「スパーフルーツ」と呼びます。「味覚」「機能」を併せ持ち、アメリカの健康産業を席巻するスーパーフルーツは、ここ数年日本も成長している分野です。このスーパーフルーツ市場に、次なる素材が登場しました。南米・パタゴニア地方を原産地とする『MAQUIBERRY(マキベリー)』です。現存のスーパーフルーツの中で、最高レベルの抗酸化力を持つマキベリーは、本場アメリカで「次なるスーパーフルーツ」として、ようやく関連製品が流通し始めたばかりのレアな素材。そのマキベリーが、今春早くも日本に上陸しました。
現存するスーパーフルーツで最高レベルの抗酸化力
マキベリーは、ビタミンA, C, ミネラル、鉄分、カリウム、ポリフェノール類などを豊富に含有し、食味も良いベリーとして知られています。なかでもマキベリーの最大の特長は、抗酸化力の高さ。抗酸化力の指標の1つであるORAC値では、現在流通するスーパーフルーツの中で、マキベリーは最高レベルの数値を示すことが確認されています。
南米・パタゴニア地方の大自然の中で自生
『MAQUI BERRY(マキベリー)』は、アオイ目ホルトノキ科に属する「Arisroteria Chilensis」という植物の濃い紫色の果実。原産地は、南米のチリとアルゼンチン南部にまたがるパタゴニア地方で、南極からほど近い、豊かな大自然の中で自生しています。極寒の厳しい環境の中で生育する果実は、小粒ながらポリフェノール類を豊富に含有するなど、高い機能性を持つことで知られています。収穫期は2~3月。現地では古くから食用として利用されてきました。
その昔、この地の先住民族・マプチェ族は、小柄で粗食だったにもかかわらず、インカ帝国やスペインの侵略に最後まで屈することなく勇敢に戦ったという。今ではマプチェ族の屈強さは、彼らが日ごろからマキベリーを食していたからではないかと考えられています。「次なるスーパーフルーツ」として、本場アメリカ注目台頭
マキベリーは、チリの採取・加工会社を通じて、ここ1~2年でアメリカへの輸出が始まったばかりのレアな素材。このため、スーパーフルーツの本場アメリカでも、まだ新しい存在です。スーパーフルーツの研究をしている米国フロリダ大学の発表においても、マキベリーは「注目すべき新たなスーパーフルーツ」として取り上げられました。現在市場に流通するマキベリー関連製品は、濃縮リキッドタイプ、ドリンクタイプを中心に、一部サプリメント形態の製品が見られる程度で取扱企業もまだまだ少ない状況です。
ただ最近では、アサイーに続く「次なるスーパーフルーツ」として、大手のテレビや新聞などメディアでも取り上げられる機会も増えており、注目のスーパーフルーツの1つとして知名度が上がっています。スーパーフルーツの中でも最高レベルの抗酸化力を持つマキベリー。スーパーフルーツの本場アメリカでの今後の台頭が期待されます。「マキベリー」の研究報告例
■大腸がん細胞(Caco-2)におけるプロスタグランジンE2生成及びCOX-2発現を抑制
■大腸がん細胞(ヒトCaco-2)におけるNF-kBを介したCOX-2発現抑制
■抗炎症作用:カラゲニン浮腫ラットにおける抗炎症作用及びCOX-2発現抑制
(チリ、Valdivia大学、Hanckeら)
■抗酸化作用:LDL酸化防止作用
(J Agric. Food Chem. 50(26), 7542, 2002)
■腫痬細胞の増殖に関わるPDGF/PDGF受容体シグナル伝達を阻害
(アントシアニンの一種、デルフィニジンによる試験)Carcinogenesis. 29(5), 1033, 2008
■腫痬細胞の血管新生に関わるVEGF受容体のリン酸化を阻害(デルフィニジンによる試験)
(Carcinogenesis. 27(5), 989, 2006)「マキベリー」の特徴と効果
【特徴 】
日本市場には未だない。南米チリに自生する世界で最も抗酸化力が高いスーパーフルーツ。アントシアニンも豊富。
【効果効能 】
抗酸化、眼精疲労軽減、アンチエイジング、フリーラジカルの抑制、免疫バランスの調整、食欲抑制、視力の向上、抗炎症作用、心臓血管の健康※ドクターズチョイスのHPより抜粋
現時点において、マキベリー以上の抗酸化力を持つスーパーフルーツは現れている可能性はあると思いますが、アサイーよりも高い抗酸化力を持つというのは感覚的にすごいという印象です。
抗酸化力の大きな源となるのは、「ポリフェノール」と呼ばれますが、「そのポリフェノールというのはそもそも何?」という部分について簡潔にまとまっているページがありましたので以下に貼ります。
ポリフェノールは植物由来の化学物質
ポリフェノールは植物由来の抗酸化物質、つまり酸化に対抗する物質です。抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、カロテノイド等いろいろありますが、ポリフェノールも抗酸化物質のひとつとして活性酸素と戦ってくれるのです。
ポリフェノールの種類
ポリフェノールは、8000種類以上もあると言われています。植物に広く分布し、子孫を残すための種子や、紫外線による酸化ダメージから守る必要がある葉に、特に多く含まれます。チョコレートの「エピカテキン」、赤ワインの赤色「アントシアニン」や、緑茶の「カテキン」、カレーのスパイスであるウコンの黄色い色素「クルクミン」、大豆の「イソフラボン」等、すべてがポリフェノールの仲間です。「クロロゲン酸類」は、コーヒーに含まれるポリフェノールの代表です。ワインや茶の渋み成分も、実はポリフェノールのことです。
ポリフェノールの種類
ポリフェノールはなぜ存在するのか
植物にとって、紫外線、低栄養、塩、乾燥、これらすべてがストレスです。こうしたストレスに対抗するために、植物は大切なエネルギーを使って、ポリフェノールをはじめとするケミカル(化学物質)をつくっているのです。植物が陸上に生息する上で、最初に必要なものが紫外線から身を守るケミカルでした。最初の陸上植物は紫外線対策のために、ポリフェノールの合成能力を獲得する必要がありました。ポリフェノールは、紫外線を吸収して防御する役割と、紫外線により発生する活性酸素を消去するチカラ(抗酸化作用)の2つの役割を担っています。一部のポリフェノールは進化の過程で赤や紫といった色を作るのにも使われるようになりました。
※NestleのHPより一部抜粋
個人的には、「ポリフェノールの種類」の部分は、体系的にポリフェノールを理解する上で役立つと思いました。
マキベリーは、スムージーに混ぜたり、アイスやヨーグルトに入れたり、チョコレートなどのスイーツを作るときに入れると美味しく食べれるという情報が多いですが、確かにその通りだと思います。
「ベリー系」のフルーツに一般的な使い方で、色々と活用できると思います。