テーブルオリーブ、オリーブオイルと言うと、真っ先に思い浮かべるのは、地中海沿岸の国々だと思います。その中でも、スペイン、イタリアあたりは大半の日本人が思い浮かべる国だと思います。
ちなみに、2016年の世界のオリーブ生産量ランキング以下です。
2 ギリシャ 2,343,383(トン)
3 イタリア
4 トルコ
5 モロッコ
6 シリア
7 チュニジア
8 アルジェリア
9 エジプト
10 ポルトガル
11 リビア
12 アルゼンチン
13 米国
14 レバノン
15 ヨルダン
16 チリ
17 アルバニア
18 パレスチナ
19 イスラエル
20 イラン
21 オーストラリア
22 ペルー
23 クロアチア
24 フランス
25 メキシコ
26 キプロス
27 マケドニア
28 エルサルバドル
29 イラク
30 アフガニスタン
31 ウルグアイ
32 台湾
33 スロベニア
34 アゼルバイジャン
35 ブラジル
36 ボスニア・ヘルツェゴビナ
37 モンテネグロ
38 ウズベキスタン
39 クウェート
40 マルタ
※グローバルノート – 国際統計・国別統計専門サイトより抜粋
やはり上位は地中海沿岸の国がほとんどで予想通りなのですが、ランキングを眺めていると結構面白いです。
同じ南米でも、アルゼンチンは12位で、ブラジルは35位。とか。
東南アジア諸国のランキングはないが、台湾が32位。とか。
日本では今オリーブ生産の取り組みが広がっているが、2018年の結果は40位以内に食い込んでくるのか。とか。
色々と興味がでてきます。
私個人的には、今「ブラジル」におけるオリーブ関連のニュースに注目しており、少し気になるニュースが入ってきました。
5日付で伝えた伯メディアによると、リオ・グランデ・ド・スル州内の果樹園が霜害によって被害を被ったことでオリーブの実の供給量が減少する可能性があるにもかかわらず、ブラジル国内のオリーブ油の生産量は2018年、前の年を42.8%上回る15万リットルに達するとみられている。
ブラジル・オリーブ研究所(Ibraoliva)のマルシェッチ所長によると、オリーブ油の生産量増大はミナス・ジェライス州とサンパウロ州において見込まれているオリーブの実の収穫量の増加によってもたらされる。同所長は「これらの州においては開花は非常に良好だった。そして収穫はプラスになる」と好評価している。オリーブの実の収穫は2月の中頃に始まり、4月まで続く。
なお、国内でのオリーブ油の生産は近年伸びているが、その生産量はまだまだ少なく、全国で消費されるオリーブ油全体(10万トン)のわずか2%にも届いていない。
ブラジルは世界第2位のオリーブ油輸入大国で、17/18年度には6万トンを輸入する見込みだ。1リットル当たり60~100レアル(約2100~3500円)で販売されている国産オリーブ油に比べ、輸入オリーブ油は同40~60レアル(約1400~2100円)と割安だ。
サンパウロ新聞 2018年1月13日付
まず、リオ・グランデ・ド・スル州のオリーブ園の一部が被害を受けているにも関わらず、ブラジル全体のオリーブオイル生産量が1.5倍に伸びるという予想は、恐らく、ブラジル全体のオリーブ園の面積が増えているんだろうと思います。
また、記事中盤にある、「ミナス・ジェライス州とサンパウロ州において見込まれているオリーブの実の収穫量の増加」が、オリーブオイル生産量増大見込みの背景としていますが、、、
開花がいつもより良好というだけではなく、上記3州トータルのオリーブ園自体も増えているはず。。
この予想は恐らく当たっていて、2013年の記事で以下の内容の記載がありました。(Brazil-Arab News Agencyより)
「ブラジルはオリーブオイル大国になることを目指す」と題する記事で、リオ・グランデ・ド・スル州でオリーブ生産者が生産面積を増やしているという内容があります。
あと、もう一点、先程取り上げたサンパウロ新聞の記事で注目しているのは、「ブラジルは世界第2位のオリーブオイル輸入国」という部分です。
とにかく国民からのニーズが高いということですから、ブラジル国内でオリーブ生産を加速する動きはどんどん広がっていくと思います。
しかも、ブラジルの温暖な気候、そして、あの面積、、、とんでもないポテンシャルを秘めているような感じがします。