以前、GardenStoryで特集されていた「富良野ラベンダー物語」を4回にわたって取り上げたことがあります。
この第1回の一番最初に出てくる地名は「ニセコ町」です。
【過去記事:北海道におけるラベンダー栽培の歴史背景を取り上げた物語【第一部】】(2020年4月7日)
以下に一部を抜粋します。
北海道で最初にラベンダーの大量栽培を始めたのは、虻田郡ニセコ町の十数戸の農家。太平洋戦争直後の1947(昭和22)年、ラベンダーを新たな畑作物として導入し、エッセンシャルオイル(花精油)の生産に取り組んだ。
ところが──。
ニセコ町は日本海に近く、冬に降る雪はいわゆる湿雪。水分が多く含まれているので、積雪が進むにつれて重くなる。そのためラベンダーは雪の下で幹が裂けたり枝が折れたりして、春になっても樹勢を回復することができず、結局は枯死してしまう。詳しい記録は町にも残っていないが、「あまりにも雪害がひどいので、1964年までには栽培から撤退したようです」と町役場の職員は話す。
わずか17年という短命に終わったニセコ町でのラベンダー栽培。
しかし、ニセコ町は現在もラベンダーを「町の花」に定めている。
北海道におけるラベンダー栽培の歴史の始まりはニセコ町だったのです。道産子の私にとっても、ニセコ町とラベンダー繋がりは全く知らなかったため、この情報は衝撃でした。
今日は、このニセコ町のラベンダーに絡んだニュースを取り上げます。
ニセコ産ラベンダー香るジン誕生
北海道ニセコ町で昨年ウイスキー製造に着手した「ニセコ蒸溜(じょうりゅう)所」が、町立ニセコ高の生徒が栽培したラベンダーで香り付けした、蒸留酒のジン「ohoro GIN Limited Edition ラベンダー」を、21日から販売する。
ニセコ蒸溜所は、清酒「八海山」で知られる八海醸造(本社・新潟県南魚沼市)が、ウイスキー製造のために作った会社。ウイスキーは昨年春に製造を開始し、現在は熟成中。ウイスキーの出荷に先行して、製造過程が一部似ているジンを、「ohoro」(オホロ)のブランド名で昨年10月から販売を始めた。オホロは、アイヌ語で「続く」を意味するという。
併せて、地域に根ざした取り組みの一つとして、ニセコ町の町花、ラベンダーの香りを付けたジンを製造することを決定した。生徒の活動として「ラベンダー研究班」があるニセコ高に協力を求め、ラベンダーを同高から購入した。同高との交流は、今後も続けていくという。
今回の「Limited Edition ラベンダー」は「ohoro」の限定版で、ラベルにはラベンダーの絵があしらわれている。ラベンダーの香りを感じられるように、ストレートやロック、炭酸割りなどシンプルな飲み方が良いという。
小売り販売は、同町のニセコ蒸溜所のみで行う予定。価格は200ミリ・リットル瓶入り1本1470円(税別)。
※読売新聞オンラインの2022年3月19日の記事(https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220317-OYT1T50262/)より抜粋
今まで、ラベンダーをメインにしたジンの情報は知らなかったのですが、調べてみるとすでに色々と存在していることがわかりました。
ラベンダー香る季節に、ラベンダーを摘み取った日の夜に、ラベンダーのジンで一日を締めくくるのも個人的にはタマラナイ過ごし方です。
ラベンダーのジンも家に常備しておきたい一品です。