「薬膳料理」を観光資源に。「富山やくぜん」認定の普及図る富山市。

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「富山と言えば薬」というくらい、”薬のまち”としてのブランディングが浸透している富山県ですが、今から4年以上前にその歴史について学んだことがあります。

【過去記事:富山の和漢薬問屋『池田屋安兵衛商店』訪問レポート【富山の薬の歴史編】】(2018年11月27日)

富山を代表する薬「反魂丹(はんごんたん)」が江戸時代に富山で製造がはじまり、富山藩主の腹痛がすぐに治まったという評判が他の藩に広がったというのが、富山の薬産業が大きくなる基礎となった出来事だったようです。

その後、富山関連の記事を幾つか取り上げてきましたが、やはり製薬会社が絡む記事が多いです。(以下)

【過去記事:富山県の若き薬品会社社長が建設中のハーブ・アロマの総合リゾート「ヘルジアン・ウッド」が今年7月オープン】(2019年2月26日)

【過去記事:新新薬品工業(富山市)と富山大学が、芍薬(シャクヤク)のエキスを用いて、抗がん剤による手足の痛みやしびれを和らげる塗り薬の開発に乗り出しているようです。】(2019年8月12日)

今日は、富山県の富山市の取り組みについて触れたいと思います。

富山市が薬膳料理を観光資源に 提供料理を「富山やくぜん」に認定、普及図る

 製薬業が盛んで「くすりの富山」として知られる富山市は、健康に良いとされる薬膳料理を「富山やくぜん」として観光資源にしようと取り組んでいる。

 市は「新鮮な富山の食材を使用し、栄養面や安心・安全面に配慮しながら、古くから健康面で効果があるとされる食材を加え、食べる人に料理や食材の情報を提供できるもの」を料理店などに公募。専門知識を持つ認定委員による試食審査で「富山やくぜん」として認定している。

 今年1月現在、42店舗(事業者)の和食、洋食、中華、カレー、菓子などの59品目が「富山やくぜん」として認定されている。市は昨年12月に認定した最新の薬膳を公表した。

 ①えごまの葉っぱおむすびランチ【隠れやcaféふぅ】
 富山市産のエゴマの葉で包んだおむすびや、野菜がたっぷりとれる色鮮やかなおかずを楽しめるランチセット。

 ②福籠膳【本格手打ち蕎麦(そば)福籠】
 富山市八尾にて栽培されるそば粉を使った、本格的なそば。白エビの粉末を練り込んだ白エビそばや、白エビの天ぷらなども盛り込んでいる。

 ③えごまのヴィエノワ【Restaurant Aoike】
 サクッとした食感の生地に、プチプチとしたエゴマの実の食感が加わった菓子。

 ④春々堂のオリジナルパウンドケーキ【春々堂】
 黄身が濃厚で甘みのある小矢部市産の卵や、ミネラル成分の多いきび砂糖を使用したパウンドケーキ。

※OVO(オーヴォ)の2022年2月15日の記事(https://ovo.kyodo.co.jp/news/culture/a-1739550)より抜粋

確かにこの認定制度は、特に富山県外の人が富山県を訪れた際に魅力的に映ります。

お店の入り口のところに、「富山やくぜん」認定という表記があったら、健康志向の人々には響くと思います。

「富山+薬膳」はベストマッチングだと思いますが、富山の部分に他の土地名を入れ、例えば「鹿児島やくぜん」というブランディングをして、その土地独自の色を出していくことで魅力はアップしていくのではと感じました。

今回の抜粋記事のような取り組みは今後広がっていきそうな予感がします。

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