昨年、メディアでよく目にする印度カリー子さんの記事を取り上げたことがあります。
【過去記事:スパイス料理初心者にもハードルが低い!一肉一菜の【スパイス弁当】のコンセプトは素晴らしいと思いました。】(2021年3月22日)
スパイス料理研究家でありつつ、ビジネスの才能も非常に高く、頭の良さを強く感じるかたです。
個人的には、印度カリー子さんが提案するスパイス料理のコンセプトがシンプルで、誰でも簡単に作れるレシピであることに魅力を感じています。スパイスを使うことで「時短料理になる」という考え方もカリー子さんからの本で腹落ちしたように思います。
今日は、この時期に作りたくなる、印度カリー子さん直伝の『ほうれん草ポテトカレー』のレシピを取り上げます。
風邪におすすめ、ほうれん草ポテトカレーのつくり方/印度カリー子|心とからだを元気にするお助けスパイスカレー
印度カリー子さん直伝、心とからだを元気にするスパイスカレーのつくり方を紹介。日常的にスパイスを使い分けているインドのお母さんたちに習って、スパイスの効能を上手に使って不調を解決しましょう。つくり方は、3つの最強スパイス「ターメリック」「クミン」「コリアンダー」に+1スパイスするだけ! 今回は、風邪によい「クローブ」を加えて、ほうれん草ポテトカレーをつくります。
(『心とからだを元気にするお助けスパイスカレー』より)風邪かな? と思ったら。スパイスカレーにクローブをプラス
風邪をひきやすい人は、普段から免疫力と粘膜の強化を心がけたいもの。ゾクゾクッと寒気がしたときには、スパイスカレーを食べて即寝るに限ります。
+1 効能スパイス
クローブについて
特徴:ツンと刺激的な香り
別名:丁子(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)、百里香(ひゃくりこう)
科名:フトモモ科
部位:つぼみクローブは花が咲く前のつぼみを収穫して乾燥させた、スパイスの中でも珍しいタイプ。甘い香りとツンと刺激的な香りの両方を持ち合わせます。
その独特な芳香成分の「オイゲノール」は感染症菌の繁殖を防ぐ作用が高く、鎮痛と抗菌にも効果があるといわれるため、風邪のときにおすすめ。
古くは魔よけや虫歯の詰め物として使われ、中世ヨーロッパでペストが大流行した際には医師がマスクの中に詰めるなど重要な役割を果たしてきました。カレーのほか、フルーツとの相性も◎。
クローブの火入れポイント
油につかるようにして、強火にかけ、ひと回りくらい大きく膨らむまで加熱。
風邪におすすめの食材
ほうれん草
粘膜を保護するβ-カロテンは野菜の中でもトップクラス。免疫力を高めるビタミンCも豊富で、β-カロテンとの相乗効果に期待。
じゃがいも
ビタミンCが豊富。しかも、でんぷんにガードされているため、加熱しても損失が少ないのが特徴。体力を消耗しがちな風邪のときのエネルギー補給にもなる。
ほうれん草ポテトカレーのつくり方
バターの甘い香りで炒めたら、栄養満点なほうれん草がもりもり食べられる!
材料(2人分)
【具材】 ・ ほうれん草(3cm長さのざく切り) 1束(250g) ・ じゃがいも(1.5cmの角切り) 2個 【効能スパイス】 ・ クローブ(ホール) 2個 【グレイビー】 ・ にんにく(みじん切り) 3かけ ・ しょうが(みじん切り) 1かけ ・ 玉ねぎ(薄切り) 1個 ・ トマト(ざく切り) 1/2個 ・ ターメリック(パウダー) 小さじ1 ・ クミン(パウダー) 小さじ1 ・ コリアンダー(パウダー) 小さじ1 ・ 塩 小さじ1 バター 15g つくり方
1 フライパンにバターを溶かし、クローブを入れて強火にかけ、ひと回り大きく膨らむまで熱する。
2 にんにく、しょうが、玉ねぎを加え、薄茶色になるまで3分ほど炒める。
3 トマトを加え、水分がなくなりペースト状になるまで中火で2分ほど炒める。
4 ターメリック、クミン、コリアンダー、塩を加え、弱火で1分ほど炒める。
5 じゃがいもを加え、やわらかくなるまで中火で3分ほど炒める。ほうれん草を加え、2分ほど炒め合わせる。味をみて、物足りなければ塩少々(分量外)でととのえる。
Memo
にんにくは長ねぎと同じ硫化アリルを含み、抗菌作用があるので、多めに使おう。あったら、このスパイスも使おう!
*クミン(ホール、小さじ1/2)1で加える
*チリペッパー(パウダー、小さじ1/4)4で加える
*ブラックペッパー(パウダー、小さじ1/4)4で加える〈料理/印度カリー子 撮影/豊田朋子 構成・文/飯村いずみ、印度カリー子(スパイス部分) イラスト/コグレチエコ〉
本記事は『心とからだを元気にするお助けスパイスカレー』(家の光協会)からの抜粋です
印度カリー子(いんど・かりーこ)
スパイス料理研究家。初心者のためのスパイス専門店香林館株式会社「印度カリー子のスパイスショップ」代表取締役。スパイスカレーを食べ始めてから1年半で7〜8kgの減量に成功。冷え性や風邪を引きやすい体質も改善できたことから、スパイスカレーに魅了される。誰でも簡単にカレーがつくれるスパイスセットの開発・販売をするほかテレビ、ラジオ、新聞、ネットなどでも活躍中。著書に『ひとりぶんのスパイスカレー』(山と渓谷社)、『フライパンひとつでスパイスカレー』(ぴあ)などがある。
インスタグラム:@indocurryko◇ ◇ ◇ ◇ ◇
※天然生活の2022年1月5日の記事(https://tennenseikatsu.jp/_ct/17500906)より抜粋
素材が非常にシンプルで作ってみたくなりますし、子供たちも喜びそうなレシピ内容です。
油でクローブを火入れする発想は真似したいですし、料理の幅も広がりそう。
今後は、ほうれん草・ジャガイモ・玉ねぎ・トマトがあったら、ほうれん草ポテトカレーをササッと作ろう!という発想が芽生えそうです。
ワクワクしてきました。