静岡県伊豆市の土肥地区にしかない“幻のビワ”で、アロマセラピストが地域活性化

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2018年に、以下の記事で枇杷に関する記事を取り上げたことがあります。

【過去記事:千葉県への旅行をきっかけにして、枇杷(ビワ)のことを少し調べてみました。】(2018年8月9日)

この記事の中に、2016年の日本国内の枇杷生産量ランキングに関する情報がありました。(以下)

1位 長崎県 482トン 24.1%
2位 千葉県 430トン 21.5%
3位 香川県 230トン 11.5%
4位 愛媛県 132トン 6.6%
5位 鹿児島県 110トン 5.5%
6位 兵庫県 94トン 4.7%
7位 和歌山県 50トン 2.5%

このランキングに入っていない静岡県における枇杷の情報を今日は取り上げたいと思います。

“幻のビワ”で地域活性化 仕掛け人はアロマセラピスト 静岡・伊豆市

テレビ静岡

ここをクリックすると元記事で動画再生ができます。

一般的なビワと白ビワを比べてみると色も形も違います。

白ビワはピンポン玉のような形で白っぽい果肉。

そして味は・・・。

参加者 「あ、違います、本当に。白ビワの方が結構味が濃く酸味が強くて、こちら(一般的なビワ)は本当に甘みでまろやかな感じですね」

別の参加者 「上品な甘さで酸味もあって、普通のビワより好きですね、こっちの方が」

土肥で育った新田さんの職業は、実はアロマセラピストです。

経営するサロンで地元ならではのサービスをと、ビワのオイルやビワの葉を使ったエステを提供していました。

自然療法サロン ミモザ代表・新田はるみさん 「ビワの葉蒸しといって、この下にビワの葉を入れて蒸して体全身浴びるベットになっています。この中に入ると体がポカポカしてきて、血液とリンパの流れも良くなります」

使えば使うほどビワの優れた効果に気づかされ、新田さんはビワのアロマオイルもプロデュースしました。

新田はるみさん 「白ビワを知って頂きたいと思って始めた事なんですけど、調べるうちにビワの葉ってすごく健康的で体に良いんだなと知って、これはすごく良いなと思って」

しかし、白ビワ農家は高齢化もあり約200軒から20軒にまで減ってしまいました。

収穫期間も短いため流通量が少なく、地元の人しか知らない、まさに“幻のビワ”です。

新田さんは、そんな白ビワを絶やしたくないとの思いでボランティアツアーを始めました。

参加者「ここを切る?」

農家「もう少し上、その辺」

農家の助けとなるよう、収穫から梱包まで手伝ってもらいます。

白ビワ栽培農家・永岡正人さん 「土肥の白ビワというものを広く皆さんに知ってもらうためには、こういう活動は非常に大事だなと思います。販路を広げるためにも周知が必要なものですから、そういう助けにもしていただけるかなと考えています」

ツアーはこれだけでは終わりません。

新田さんたちが次に向かったのは、古い蔵などを改装し4月にオープンした宿泊施設「ロクワット西伊豆」。

客室からは白ビワの木を眺められ、アメニティーには新田さんプロデュースのビワせっけんやビワの葉染めの袋も備え付けられています。

ロクワット西伊豆・三浦崇聡副支配人 「730坪の敷地内に約4本の白ビワの木がありまして、実際にこちらに宿泊頂いたお客様に白ビワを味わっていただきたいと思い(宿泊客に)送らせて頂いたり、イタリアンレストランで白ビワをデザートとして提供させて頂いてます」

ここでも忙しい施設スタッフに代わって収穫作業。

そのお礼に参加者には無料でランチが振舞われます。

飲み物は白ビワを使ったお茶も。

参加者 「世に出回りにくいという事だったので、もっと知ってもらえたらいいなと思います」

別の参加者 「こういう体験は本当に貴重なので、ぜひ皆さんに体験して頂けたらなと思います」

自然療法サロン ミモザ代表・新田はるみさん 「この活動を通してたくさんの人に(白ビワを)知って頂いて、移住してとか、県外に出た学生たちも戻って来てこの伊豆で新しい仕事に繋がるようになっていけばいいなと思っています」

幻の白ビワを幻のまま終わらせない。

新田さんの思いは少しずつ広がっていきます。

◆ビワで地域を活性化◆

ビワは昔から「医者いらず」言われているそうで、傷やヤケド痛みの緩和に利用されてきたといいます。

新田さんは、白ビワの実だけでなく葉の成分等をいかした製品作りなど、土肥に住んで新たな事業に取り組む人が増えてくれればと話しています。

VTRに出てきた「ロクワット西伊豆」のロクワットは「枇杷」という意味だそうです。

来年はビワ狩りが出来る宿泊プランの提供や白ビワのデザートもレストランで提供していきたいそうです。

※テレビ静岡ニュース(テレしず)の2021年6月21日の記事(https://www.sut-tv.com/news/indiv/10491/)より抜粋

(記事中の動画のリンク(元記事)をクリックすると、上記文字情報よりも詳しい情報を聞くことができます。)

新田はるみさんの行動力にはとても感銘を受けます。

以前、以下の記事で枇杷に関する記事を取り上げたことがありますが、新田さんの展開するサロンの内容、及び、精油のことを知るとより深く白ビワ、及び、一般的なビワのことを知りたくなります。

【過去記事:枇杷(びわ)の葉を頂いたことをきっかけに、枇杷の葉の活用方法について調べてみました。】(2020年6月20日)

いずれにしても、静岡県土肥市の白ビワによる地域活性化の動きについては今後の動向をしっかりとウォッチしていきたいと思います。

非常に楽しみです!

自然療法サロンミモザ の情報

ロクワット西伊豆 の情報

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