今年の初め、東京・広尾にある中国少数民族料理店「ザムザムの泉」を取り上げました。
【過去記事:シルクロードの要所で培われた中国少数民族による伝統の味、”蘭州料理”が食べられる【ザムザムの泉】(東京・広尾)】(2021年1月26日)
近々足を運びたいと思っていたところ、同じ広尾に、興味深いお店が昨年オープンしていたので早速取り上げたいと思います。
テイクアウトメニュー連載第51回 東京・広尾/エスニック「サラーム」
新型コロナ感染症が心配で家族で外出して食事はちょっとまだまだ心配という方、多いですよね。そこでおすすめなのが、グルメ有名店が始めたテイクアウトメニュー連載。グルメ通として知られている食作家の園山真希絵さんが実際に食べてレポート。女性ならではの視点でチョイスしたお店は、ママや子供たちの味覚にも間違いなし! 第51回目は東京・広尾の「サラーム」を紹介します。
昨年7月、広尾(東京)に新しいランドマーク、EAT PLAY WORKSができ、1階と2階の“ザ・レストラン”には、国内外で話題の飲食店が17店舗集結してますが、中でも、一度伺ってハマってしまったのが、今回ご紹介させて頂く「サラーム」さんです。超人気グリルレストラン「ザバーン」さんのエグゼクティブシェフを務め、ヴィーガン料理の著書もある米澤文雄シェフがプロデュースするベジタリアン料理専門店ですが、私は、只者ではない“野菜と豆とスパイスのNEW中東料理”だと実感してます。
決してビーガンでもベジタリアンでもなく、むしろ美味しいお肉やお魚達に惹かれる私ですが、「サラーム」さんは、そんなビーガンとかベジタリアン云々でなく、素直に美味しいと脳に届くんですよね。。。気がついたら、「そういえば、野菜料理専門店だったんだ…。」と、後からハッとする感じです(^^)。
ミッドオリエンタルにインスパイアされたオリジナルメニューは、 「中東料理にはこんな野菜や豆の食べ方があるんだ。野菜だけでも十分満足できるんだ」という新鮮な発見も味わえます。料理のベースは、中東料理の野菜や豆・雑穀に加えて、スパイスやハーブがふんだんに使われ、ユニークな組み合わせと調理法が際立ちながらも、しっかりと素材の味も感じることができ、シンプルかつ大胆さが際立ちます。お世辞抜きで褒めちぎってますが(^^)、、、そんなオンリーワン料理がテイクアウトできて、自宅でも楽しめるなんて、願ってもない朗報でした。
一番の看板料理は、「枝豆のファラフェル、ビーツフムスとブラックタヒニ」とのことですが、こちらの「ファラフェル」は、枝豆とひよこ豆をベースに、様々なスパイスを加えた雑穀コロッケで、従来の「ファラフェル」の概念を一蹴するんですよね。添えられた「フムス」も、ひよこ豆にビーツを加えて、鮮やかなヴィヴィッド色。さらに上には、黒胡麻(タヒニ)ペーストがかってますが、トータルすると、食べた人のみぞ知る美食の新世界に誘われるようで…。
また、その「ファラフェル&フムス」と肩を並べる私の大好物は、馴染み深いラタトゥイユのような「マブチャ(地中海風茄子とパプリカのトマト煮込み)」と、「ミックススパイスを使ったレンズ豆のホットスープ」ですが、後者はこれまたユニークでして、カレー風味のレンズ豆のポタージュに、ソイヨーグルトとライムマスタードが添えられてるんです。文章だと何のこっちゃ分からないと思いますから、是非食べてみて下さい!これだけあらゆる料理を食べてる私でも、初めて体感した美味しさですから…。
ただ、スープは、テイクアウトよりイートインの方がオススメなので、テイクアウト料理を待つ間に、店内カウンターで、このスープをご堪能頂ければと思います(^^)。とにかく出逢ってしまったら、虜になる「サラーム」さんですが、まだまだ未知なる可能性を秘めてるに違いありません。
因みに、女性シェフのレイチェル(シカゴ出身)も魅力的すぎますが、彼女はテイクアウトしないようにお気をつけて下さいませ(笑)
東京・広尾/エスニック
「サラーム」
Data
☎070-4230-9547
東京都渋谷区広尾5-4-16EAT PLAY WORKS1階
営業/11:30〜13:30LO、17:30〜22:00LO
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
定休日/なし業界グルメ通・園山真希絵さん
紹介制飲食店「そのやま」経営者。自ら厨房に立ちながら、ゴーストレストランも手がけ、雑誌やTV出演・著書本出版・商品開発・講演会・料理教室や、メンタル心理カウンセラー・食育アドバイザー・ベビーシッター・六次産業・全国各地の親善大使も務める。YouTube「正義の味塊YouTube」、Instagram「正義の味塊のインスタ」公開中。新刊著書「大切な人と大切な自分に贈りたい365日の愛言葉」が好評発売中。※MADUROの2021年5月7日の記事(https://maduro-online.jp/6868)より抜粋
基本の中東料理に、独自のアレンジが加えられており、尚且つ、美味しそうです。
過去、中東のスパイスミックスの記事を2件上げているので、以下に貼ります。
【過去記事:「東京スパイスハウス」のデュカ(dukkah:中東のスパイスミックス)は格別でした。】(2019年1月26日)
【過去記事:タイムと胡麻をベースとした中東発祥のスパイスミックス「ザター(ザタール)」を初めて試食してみました。】(2019年1月15日)
今回取り上げた”サラーム”は、”ザムザムの泉”と併せて訪問してみようと思います。