先日、以下の記事の冒頭でもチラッと触れましたが、私自身、毎晩妻に対するアロママッサージを継続する中で、様々な気づきを得られています。
【過去記事:香りを使った自分との対話によって、心身がラクになる「パーソナルブレンディング」とは】(2021年3月7日)
毎日継続する中で、妻の体調の変化を察知しやすくなっていますので、その情報を基にしたハーブティーのブレンドのアイデアも浮かびやすくなっています。
ハーブ・アロマを使い、ヒトに対して本質的な癒しを提供する為には、継続的な心身のコミュニケーションと、幅広いアプローチの適用が大切であることが身をもって理解できるようになってきました。
そんな自分にとって、興味深いニュースを目にしましたので早速取り上げたいと思います。
湘南ホスピタル アロマの香り 医療現場に 終末期ケアなどで活用〈藤沢市〉
辻堂の「湘南ホスピタル」で、植物の葉、果皮、樹皮などから抽出したアロマオイル(植物の天然精油)を使ったケアが導入されている。通常の医療・医薬品では対応できない様々なケースに、病院単位でアロマを活用する例は珍しい。
導入のきっかけは、15年ほど前、同院の入院中の女性が皮膚のかゆみを訴えて。原因は病気ではなく高齢による皮膚の乾きで、通常の医薬品では状態が変わらなかった。
そこで事情を知った現在薬剤科長の佐藤玲子さん(60)がアロマを活用してはどうかと提案。友人がインストラクター資格を取得し、自らも学んでいた経緯があった。
医師と看護師に相談した上でオリーブ油とアロマオイル、水を合わせたローションを作り、皮膚に塗ると患者は落ち着いた様子になったという。その後、看護師やスタッフから他の患者にも使いたいと相談され、病院としてアロマを取り入れることになった。
仕組み作りを徹底
病院では、高齢者の緩和医療や終末期医療などにチームで取り組む機会が多い。現場では、病巣部からの臭いや口臭も困りごとの一つという。佐藤さんはハッカやユーカリ、レモンなどのアロマオイルでスプレーを作り院内の空気中に噴霧したり、ハッカ入りの重曹水を活用。不眠や緩和ケア、環境改善などにも役立てているという。
「アロマを使用する上で、安全・安心が一番大切」と佐藤さん。同病院では、アロマは薬剤師が医薬品と同様に購入・管理すること、必ず主治医の了解を得ること、使用患者への説明と同意の署名の依頼など仕組み作りを徹底している。また、自身も(一社)日本アロマセラピー学会の会員として研究を続けている。「アロマは医療機関でも患者さんやご家族が穏やかな時間を過ごす一助になる可能性がある。学び続けながら、質の向上や問題解決へ薬剤師としてサポートしていきたい」
記事中で太字にしている部分は、私自身も非常に大切なことだと思います。
人によって心地良いと感じる香りは異なりますし、特定の処方が効く人もいれば効かない人もいるからです。
身近なケースだと、私の息子はミント系の香り、及び、ペパーミントティーを一切受け付けません。
私自身は、「なんでこんな爽快な香りが嫌いなの?」と思ったのですが、人によって嗅覚のレセプターが異なることを理解した時、香りの良さを人に押し付けてはいけないことを学びました。
医療現場にアロマを持ち込んでいく上で、かなり厳格な管理を施していかなければ、浸透していかないということを湘南ホスピタルの事例は示してくれていると思います。