今年の夏にハーブの栽培キットを購入して、ミントとコリアンダーを育てたのですが、室内でハーブを育てるのは意外に難しいということが分かりました。
その時のことは、以下の2つの記事に書いています。
「ハーブ栽培キットなるものを甘く見ていましたが、意外に発見が多く楽しいです」(2017年8月17日)
「「室内で種からハーブを育てる」という経験を通じて、徐々にわかってきたこと」(2017年9月2日)
(購入した当初のテンションの高さは、今見ると若干お恥ずかしいものがあります。。)
上記の体験から、室内で種からハーブを育てるというのは、意外に障壁が高いということが分かったので、それはやめようと思っていました。
だからと言って、「屋外で種から育てるのは簡単なのか」については、実は、一度、種からイングリッシュラベンダーを育てた経験があるのですが、5センチほど伸びてそのあと枯らしてしまったため、私の体験からは屋外の方が簡単とはまだ言えません。
そもそも、庭で育てるハーブを買うときは、すでに苗になっているものを購入しているので、種から育てるという経験が圧倒的に少なくなっています。
そんなことを思っていたときに、「アクアポニックス」という考え方を知りました。
アクアポニックスは、水産養殖(魚の養殖)と水耕栽培(土を使わずに水で栽培する農業)を掛け合わせた、新しい農業のことで、魚と植物を1つのシステムで一緒に育てます。魚の排出物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、循環型農業のことです。
このアクアポニックスの発祥は、約1000年前にメキシコの原住民族のアステカ族が実践していた農法「チナンパ」だそうです。
以下のホームページに、アクアポニックスの現代までの歴史、及び、海外(アメリカ・中南米・オーストラリア)の動向が書かれていますので、興味のある方は見てみてください。
この「アクアポニックス」の考え方を家庭内に持ち込んだのが、おうち菜園という会社が開発した【アクアスプラウト(さかな畑)】という商品です。
この動画を見て頂ければどんな商品かはだいたいイメージできると思います。
おうち菜園が謳っている、この商品の8つの特徴は以下です。
水の交換が不要で、基本的には、魚に餌をやるだけということをアピールしていますが、「よくあるご質問」を見ると現実的なことが書いてありますので、この内容を見てから購入したほうがいいかもしれません。
なんだかんだ言っても、一番気になるのは、育てたハーブ・野菜の「味」だと思います。魚臭くないのか?という部分は一番気になると思います。
それについては、WBSのトレたまの中で、アナウンサーが試食して「魚の風味はない」というコメントをしているので大丈夫だと思います。
”アクアスプラウト~さかな畑~”を開発した株式会社おうち菜園 代表の濱田健吾さんのプロフィールは以下です。
さかなで野菜を育てる農業「アクアポニックス」に魅せられて、外資系サラリーマンからアクアポニックスの伝道師へ転身。
2014年に”おうち菜園”を創業。世界にアクアポニックスを広める活動を本格化。2015年に日本初となるアクアポニックスを学べる学校「アクアポニックス・アカデミー」を開講。これまでに100件以上の企業、農家、個人へのアクアポニックス導入を支援。
2017年よりアクアポニックスの本場アメリカへ拠点をおく。 2児の父親であり、フルタイムで働く妻の夫として、洗濯以外の家事を担う”ほぼ主夫”としても活動。 株式会社おうち菜園代表。AQUAPONICS ACADEMY校長。AQUAPONICS NEWS編集長。著書「はじめてのアクアポニックス」監修。アグリイノベーション大学校卒業。
日本におけるアクアポニックス普及の第一人者のようですね。プライベートの方でも素敵な夫として活動されているようで、私も見習わないといけません。。
アクアポニックス関連の商品については、今後もウォッチしていきたいと思います。