生ごみを堆肥にしハーブ栽培し提供することで食品ロス低減。博多のホテルでの取り組みについて。

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最近、SDGsという言葉をメディア上で頻繁に見る機会が増えてきたように思います。

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

SDGsの17の目標、及び、目標ごとに複数のターゲットが設定されているのですが、ターゲットの総計は169に及ぶとのことです。以下にサイトでその詳細を確認できます。

SDGsというのは、米国の価値観に占領された現代の社会に対抗するための、ヨーロッパが作ったゲームのルールという言い方をされていますが、目標とターゲットを細かく見ていくとそれが良く分かります。

アメリカへ行くと、「THE大量消費」の文化に大きな違和感を感じることが多いですし、且つ、ハーブを中心とした植物に日々触れている身としては、SDGsに規定されている価値観は同意できる内容が多いです。

今年1月に、オランダにおける「食品ロス対策」のイノベーションをご紹介しましたが、この動きもSDGsを推進する一つの要素だと思います。

【2020年1月の記事:オランダの環境問題におけるイノベーションに目から鱗。様々な国における環境対策の知恵はシェアしあう必要性を感じます。

この「食品ロス対策」において、福岡県・博多のホテルが興味深い取り組みを始めていることを知りましたので、ご紹介します。

博多のホテルで食品ロス低減に向け取り組み 生ごみを堆肥にハーブ栽培し提供

「ホテルグレートモーニング博多」(福岡市博多区店屋町6)で現在、食品ロスに対する意識向上を促進するため「『#捨てないステイ』プロジェクト」が取り組まれている。

【写真】屋上に設置されたコンポスト

 ヘルスケア事業を展開する「FUTAEDA」(博多区店屋町3)が運営する「ホテルグレートモーニング博多」と、NPO法人「循環生活研究所」(東区三苫4)が協働し、ホテルの屋上で行う取り組み。SDGs(持続可能な開発目標)のターゲットの一つとしても掲げられる「食品ロス」に対しての意識向上を促進するために企画したという。

 ホテルで出た生ごみを回収し、屋上に設置したコンポストを利用して完成した堆肥を使ってミントやハーブなどを栽培収穫したものをウエルカムドリンクや朝食などで提供することで100%循環型サービスの実現を目指し、ホテルでの宿泊を通して「食の循環」を実感してもらうことを目的としている。

 協力企業として「ローカルフードサイクリング」(東区多の津4)、「サステナブル・ラボ」(東京都港区)がプロジェクトに参加している。

博多経済新聞の2020年5月11日の記事(https://hakata.keizai.biz/headline/3324/)より抜粋

この取り組みは、ほとんどのホテルでできることだと思いますし、日々大量の食材を使用しているホテルほど、取り組む価値の高いアクションだと思います。

ホテルで採れたてのハーブを朝の食材に添えることで、お客さんの満足度向上につながるはずです。

今までは、”高級ホテル”に泊まりたいという価値観が中心だったところから、”環境のことを深く考えていて、採れたての野菜・ハーブが食べられるホテル”に宿泊することに大きな価値を見出す宿泊客も一定数増えていくように思います。

1995年のWindows95が発売された時から、米国の価値観中心の社会が構築されてきましたが、SDGsを基軸とするヨーロッパ側の戦略によって、今後10年で社会の価値観が大きく変わっていくかもしれません。

日本という国も、このSDGsの土俵の方が力を発揮しやすいと思いますので、個人的には今後の日本社会の動きに大きな期待を寄せています。

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