いつもキッチン系ハーブ(バジル・コリアンダー等)については、ホームセンター等から苗を購入してきてそれを育てていたので、ほぼ間違えなく収穫ができ不自由のない日々を過去数年送ってきました。
しかしながら、ほぼ確実に収穫できるというメリットがあるものの、ハーブを知るという観点においての学びが非常に少ないデメリットも感じていました。
そこで今年は、キッチン系ハーブは種から育ててみることで、よりそれぞれのハーブの本質的な特徴を知るきっかけになると思い、スイートバジル・ディル・フェンネル・コリアンダーの種を3月10日に播種(神奈川県横浜市/鉢植え/屋外)【以下、A組】しました。
そして、植えてから20日後(3月30日)、スイートバジル以外の”ディル・フェンネル・コリアンダー”が一斉に芽を出し始めました。
その時、ハーブの育て方の書籍で調べたところ、バジルは熱帯原産の植物であり、発芽の条件として20℃必要なので、充分に暖かくなってきてから植えた方がいいとの記載を確認しました。
並行して、昨年収穫したレモンバジル・シナモンバジル・ダークオパールバジルの種と、人から頂いたホーリーバジル(トゥルシー)の種を4月7日に播種(神奈川県横浜市/鉢植え/屋外)【以下、B組】しました。
※B組について補足:ジャイアントフェンネル・クレソン・パクチーラーも植えましたが、今回は上記4種のバジルにフォーカスします。
A組とB組を観察している途中に、毎週火曜日23:30-24:00に聞いているインターネットラジオ『いのうえおとのヒミツのハーブ』という番組の中で、バジルの特集が4月中旬にされ、土に植えるときは土をかけずに多めに植えるという情報を入手しました。あと室内での水栽培は比較的簡単にバジルが発芽しそうだということがわかりました。
同じタイミングで、妻が、
「Instagram上でハーブを育てるのが上手な人が、バジルを植えるときはいっぱい蒔いてたよ」
ということを教えてくれました。
4月13日~4月20日はマレーシアのペナン島へ行っており、帰国後すぐ(20日)に庭を確認してみたところ、A組はまだバジルは発芽していませんでしたが、フェンネル・ディル・コリアンダーは順調に成長していました。また、B組については、レモンバジルのみが発芽していました。
そして、4月28日にA組のスイートバジルが1つだけ発芽しているのを確認しましたが、その数日後、たくさん雨が降ったあとに枯れてしまいました。A組のスイートバジルの播種についての今回の反省は、植えすぎるのが早期すぎたという点と、蒔いた種の量が極端に少なかったことです。(5月5日現在、A組のスイートバジルはその後全く発芽していません)
一方、B組は、5月1日前後に、シナモンバジル・ダークオパールバジル・ホーリーバジルがほぼ一斉に発芽し、5月5日現在も順調に大きくなっており、レモンバジルが一番大きく育っている状況です。
B組については、4月頭の段階でA組のバジルがなかなか発芽しないという状況だった為、無意識に蒔いた種の量は多めにしていました。
バジル(複数種含む)については、”神奈川県横浜市/鉢植え/屋外”という条件下において、”4月後半に種を多めに蒔く”というのが大まかに適切かなというのがわかってきました。
今回、本からの情報というのはなるべく遮断し、複数のキッチンハーブを同一の条件下において差分を確認するということを重視していますが、肌感覚で「こんな感じでやればいいんだな」というものが身についてきました。
『ハーブを知る』というプロセスにおいて、本からの情報だけでは全く知ったことにならず、『育てる』ことから得られる学びの多さを痛感しています。
今後ひとにハーブのことを伝えていく際、机上の知識だけで語るということをできる限り無くせるよう、自分自身の目、手でハーブのことを知っていきたいと思います。