沖縄で国産コショウ栽培の挑戦が始まっていたことを知りました

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日本人の誰もが、「コショウ」は食卓に欠かせないものという認識があるくらい一般的なものだと思います。

しかしながら、私自身約8年くらい前のファーマーズマーケットで、塩漬けにされたコショウの実を食べる機会があって、それを食べたときにコショウに対する認識がリセットされたのを記憶しています。

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今日は国産コショウ栽培の挑戦する沖縄の農業法人の挑戦について取り上げたいと思います。

熱帯原産、国産はほとんどない “スパイスの王様” 「胡椒」の栽培に挑む!

スパイスの王様と言われるコショウ(胡椒)。現在国内で流通しているほとんどは海外から輸入されたものです。あまり事例がないという国産コショウの栽培が、沖縄で始まっています。

本島北部、名護市で24日に開催されたスパイスに親しむイベント「スパイスサーカス」。北部ではスパイスの栽培が比較的盛んで、現在20種類のスパイスが栽培されています。

ここに加わろうとしているのがコショウです。国内では珍しいコショウの栽培施設が公開され、大手スパイスメーカーの職員なども見学会に参加しました。

レクチャーするのは芳野幸雄さん。15年前からコショウ栽培に取り組んできました。

芳野幸雄さん(右)

▽農業生産法人クックソニア 芳野幸雄代表

「これがいわゆるグリーンペッパー。ブラックペッパーになる手前です。風通しの良いところに置いていけば、2~3週間でブラックペッパーになります」

苗の植え付けから実をつけるまで約3年。収穫したばかりのコショウの香りを嗅いでみても、香りはしません。まだ青いグリーンペッパーに香りはほとんどなく、乾燥させることで風味が引き立ちます。

▽農業生産法人クックソニア 芳野幸雄代表
「はじめのうちは苗を作っても半分以上枯れてしまったり。結構たくさん失敗しました」

収穫したばかりの「グリーンペッパー」

高温多湿の熱帯地域が原産で、国産のコショウはほとんどないなか、沖縄の亜熱帯気候に着目し、試行錯誤を繰り返してきた芳野さん。

今では約180株を育てるまでになりました。3年後には年間60キロの収穫を見込んでいて、コショウ栽培を県内で広げていきたいと考えています。

「農業としてコショウ栽培で生計を立てるまでの域には、誰もまだ達していないと思います。いくらでも仲間はウェルカムで、みんなで胡椒を植えてもらうといいかなと」

見学会に参加した人たちに、長年かけて培ったノウハウを惜しみなく伝えた芳野さん。徐々に仲間を増やしています。栽培が広がることで、まだ把握していない課題を見つけて解決するなど、安定生産につなげたり、品質向上に期待しているのです。

「仲間はウェルカム」と語る芳野さん

▽飲食業

▽農家
「胡椒栽培、以前はあまりうまくいかなかった。改めてもう1回しっかりやりたいなと思っています」

▽農業生産法人クックソニア 芳野幸雄代表
「やんばる中の1軒に1本、コショウの木が植えられているような未来を僕は想像しています。名護が “スパイスのまち” となって『スパイスのまち宣言』なんてことができると面白いことが起こるのではないかと、今から想像してます」

まちの人々を巻き込みながらの、国産コショウ栽培の挑戦。今後の動きに注目です。

<MEMO>
芳野さんは今後もコショウハウスの見学会のほか、料理の提供などを企画していくということです。「cookhal」のSNSからご覧ください。(取材 黒島ゆりえ)

沖縄RBCニュースの2024年11月27日の記事より抜粋

原産地の異なるハーブ、スパイスを育てるのは、本来の味、香りを出すことに非常に苦労が伴うことをよく耳にします。

沖縄産のコショウの味、香りを体感してみたいです。

農業生産法人クックソニア 芳野幸雄代表のように、先駆者として活動している人には頭が上がりません。

今後の国産コショウの動向は注視していきたいと思います。

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