モリンガというと「奇跡の木」という代名詞で、数年前から日本の中でも知名度が向上しているアーユルヴェーダハーブです。
地球上の食べられる植物の中で「最も高い栄養成分を含む植物」と言われているということもあり、モリンガという言葉を聞くとすぐに注目してしまいます。過去に3つほど、モリンガに関連する記事を上げているので以下に貼ります。
【過去記事:“モリンガの山”がある「石垣島アーユルヴェーダハーブ園 もだま工房」へ行ってみたいです。】(2020年12月19日)
【過去記事:モリンガの種をはじめて試食。『仙豆』にふさわしい壮大なパワーを感じる不思議な味覚でした。】(2019年4月10日)
【過去記事:最近よく見る「モリンガ」。そのお茶をはじめて飲んでみました。】(2018年11月3日)
今日は、上記の記事の中にも記されていますが、モリンガの高い二酸化炭素吸収力に注目した動きについて紹介したいと思います。
スーパーフード“モリンガ”で地球温暖化を防げ 栽培面積拡大目指し高校生や地元企業が種まき【岡山】
栄養価に優れる「スーパーフード」として活用が進んでいるのが“モリンガ”という植物です。CO2の吸収力が高いことから地球温暖化防止など環境の分野でも注目されています。栽培面積を広げようと岡山市南区で先週種まきが行われました。
(ヒューマンヘルスアカデミー研究所 清水芳雄代表)
「これがモリンガの種です、結構大きいでしょう」高校生の手で種が植えられていきます。北インド原産のモリンガは栄養価が高く、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは300以上の作用があるともいわれます。岡山でモリンガを栽培する清水芳雄さんは美容や健康だけではなく、環境の改善にも役立つと話します。
(ヒューマンヘルスアカデミー研究所 清水芳雄代表)
「こちらが普通の樹木、モリンガが一番左、いかにモリンガが他の樹木に対して、優位にCO2を吸収するかということが分かる、自信を持って言っている」岡山大学の調査では、モリンガの苗木と、大きさが同じくらいの身近な植物とを比べると、モリンガのCO2吸収力は数倍という結果になりました。新たに始まったプロジェクトは、栽培面積を増やし地球温暖化防止を目指すものです。この日は環境問題に関心のある企業や高校生などの協力でモリンガの種まきが行われました。
(植樹をした高校生)
「授業で聞いていくうちに、そんな食べ物があるんだと興味を持ち始めた」
「私たち高校生がこういうことを知っていくことで、少しでも環境問題の対策につながれば」(コンケングループ環境・広報担当 小林未侑さん)
「私たちも環境をどう良くしていくか、未来にどんな風に豊かな生活を残していくかというところに重きを置いているので、すごく効果的な手段かなと思って取り組んでいます」今年は約1万5000本を育て、8月ごろ収穫が始まります。
(ヒューマンヘルスアカデミー研究所 清水芳雄代表)
「自然をいかに培っていくか、もっと増やしていくか、植物を環境に活かすサイクルを作っていくことが一番地球にとっては優しいし、いいんじゃないかなと」地球の救世主となる可能性を秘めたモリンガ。清水さんは2050年までに、3000万本まで増やしたいと意気込んでいます。
※RSK山陽放送の2022年5月30日の記事(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rsk/57872?display=1)より抜粋
上記抜粋記事は、以下のリンクにある動画の書き起こしなのですが、動画では、岡山大学の研究結果についてもう少し詳細な情報を見ることができます。
地球温暖化の原因となっているものはCO2以外にも色々とあるようですが、要因の一つと言われているCO2向け対策としてはモリンガの植樹は継続していくことで効果が出てきそうなのですが、植物の特性として、枯れていく過程での「CO2の排出」というサイクルもあるので、モリンガのCO2の吸収と排出のトータルのバランスがどうなっているのかは気になるところです。
モリンガの環境対策向けの植樹の動向については今後注視していきたいと思います。