以前、神奈川県においてトップクラスのバラの生産量を誇る平塚市において、異業種コラボで”バラの香りがする傘カバー”が開発されたニュースを取り上げました。
【過去記事:【人が不快だと感じる季節(日)へのアロマ活用】”バラの香りが漂う傘のアロマカバー”が新発売。】(2019年5月9日)
平塚市のホームページでも、「バラのまちひらつか」と紹介されており、様々なバラスポットを写真付きで紹介しています。
しかしながら、平塚市の市民の花は昭和57年「なでしこ」に制定されています。。
今日は、その平塚市の(バラとは関係ない)興味深い情報を取り上げます。
希少ユリをブランド化
市内4社連携で商品開発花・野菜苗の生産を行っている(有)五領ヶ台ガーデン(南金目)が、同社で栽培している希少なユリ「マドンナリリー」の魅力を伝える新ブランド『lilium』を3月18日に発表した。
市の産業支援制度「平塚市産業間連携ネットワーク」を活用し、香料等のマイクロカプセル製造販売を行っている(株)日本カプセルプロダクツ(大神)、香り製品を製造する(株)プラネット(西真土)、陶磁器工房器楽(田村)と企画。切り花のほか、オリジナル陶器鉢植えと苗のセット、アロマのストーンディフューザーを販売する。
五領ヶ台ガーデンでユリを担当する窪田鈴江さんは「マドンナリリーを存続させるため、まずは魅力を知ってほしい」と話していた。
商品はすべてウェブ(https://lilium.base.ec)で販売。
※タウンニュースの2022年3月24日の記事(https://www.townnews.co.jp/0605/2022/03/24/618000.html)より抜粋
冒頭のアロマ傘カバーのコラボもそうですが、「平塚市産業間連携ネットワーク」が有効に機能していることがわかります。
Liliumのオンラインショップでは、マドンナリリーについて以下の説明がなされています。
マドンナリリーは古代エジプトや地中海のミノア文明で
栽培され、愛されてきたユリです。
中世以降、多くの画家が「受胎告知」の絵を描いてきました。
ダ ヴィンチ作「受胎告知」では大天使ガブリエルの
目の前にマドンナリリーが描かれています。
キリスト教では、長くマドンナリリーは聖母マリアの象徴でした。
18世紀に日本より「テッポウユリ」が伝わると、
マドンナリリーの役割は「テッポウユリ」に変わっていきました。
以下のLiliumのページにマドンナリリーの写真がありますが、魅力が伝わります。
因みにテッポウユリは以下ですが、花の付き方は似ているものの花の形はかなり違いますね。
歴史的に重要な役割を担ってきたマドンナリリーのことを知れてよかったと共に、今後のLiliumの活動の広がりが楽しみです。