中国の中医薬メーカーの若年層を取り込む試みについて

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以前、若者をターゲットとした、北京で人気の老舗漢方薬局が運営するカフェの情報を取り上げたことがあります。

【過去記事:北京で人気の老舗漢方薬局の”カフェ”が魅力的。このコンセプトは日本でも人気が出そうです。】(2021年1月18日)

漢方と言うと、よっぽどのことが無い限り、若者が興味を持つ確率は低いと思いますが、上記のカフェのように、その敷居を下げる試みが徐々に中国国内で広がっているようです。

今日は、中国の中医薬メーカーの若年層を取り込む試みについて取り上げたいと思います。

中国の老舗中医薬メーカー、業界を越えた試みで若年層を取り込む

蘭州仏慈製薬と南京雲錦博物館のコラボレーションで作られた香り袋。(2020年6月19日撮影、蘭州=新華社配信)

 【新華社蘭州8月24日】精巧に作られた小さくて古風な香り袋から、爽やかな薬草の香りが漂う。この作品は、100年近い歴史を持つ中医薬メーカーの蘭州仏慈製薬と中国江蘇省にある南京雲錦博物館のコラボレーションによって生み出された。

甘粛中医薬大学薬学院の寧艶梅(ねい・えんばい)副教授率いるチームが中医薬材料で作った文化クリエーティブ製品「薬繭」。(2019年8月14日撮影、蘭州=新華社配信)

 中医薬文化と無形文化遺産「雲錦」の技法を組み合わせることで、伝統的な中医薬の変化が引き出され、人々の注目を集めている。

 中医薬は中国文明の至宝だが、多様化する市場競争の中で若者の注目をいかに集めるかが、その継承と革新における新たな課題となっている。

中医薬の材料で作った文化クリエーティブ製品「薬繭」を見る女性。(2019年8月14日撮影、蘭州=新華社配信)

 蘭州仏慈製薬は今年3月、アズキとハトムギ、オニバスの実をブレンドした茶や、クコの実と菊、決明子(けつめいし)のブレンド茶、白桃ウーロン茶など、さまざまなティーバッグを相次いで発売した。若年消費者市場をターゲットに想定し、パッケージデザインには中国伝統文化の要素をふんだんに取り入れた。

蘭州仏慈製薬が発売したティーバッグ。(4月2日撮影、蘭州=新華社配信)

 7月現在、同社の茶飲料製品のオンライン取引額は2100万元(1元=約17円)で、主な購買層は30歳前後に集中している。

 ここ2年間で、より多くの中医薬の老舗が薬局から出て、学問や業界の分野を超えた協力により、中医薬の現代化を加速させてきた。

蘭州仏慈製薬と南京雲錦博物館のコラボレーションによって作られた香り袋を手にしたモデル。(2020年6月19日撮影、蘭州=新華社配信)

 北京市内では、300年以上の歴史を持つ中医薬の老舗「同仁堂」が、健康的な食生活と社交・文化・娯楽を一体化した複合コンセプト店をオープンし、ハーブコーヒーやシナモンカプチーノ、クコの実ラテなどの大人気商品が誕生している。

 甘粛中医薬大学薬学院の寧艶梅(ねい・えんばい)副教授は、中医薬文化が現在まで存続してきた理由について、奥深い文化の核心部分が絶えず時代に適応し、個人の健康ニーズを満たしたので、中国人が何世代にもわたり、中医薬への愛情を持ち続けてきたと説明した。(記者/任延昕、梁軍、李傑)

※新華社の2021年8月24日の記事(https://nordot.app/802910915333816320)より抜粋

とてもワクワクする記事内容です。

数年後には、世界の漢方に対するイメージが大きく様変わりしてポップなものになっているように思います。

日本にも漢方をコンセプトにした若者向けカフェができたらヒットしそう!

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