ドイツ・ヴェレダ社の”教育・研究顧問”に日本人博士がいて、以前は「化粧品開発責任者」をされていたことを初めて知りました。

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毎晩、妻へのアロママッサージの時間を設けてから、1年半くらい経とうとしているのですが、その中で使用するマッサージオイルは何回か変更してきました。

現時点では、最適なオイルを模索しているフェーズですので意図的に違う商品へ定期的に変えるようにしているのですが、その中で、妻から圧倒的な支持を得始めているのが、オーガニックコスメを手掛ける”ドイツ・ヴェレダ社”の商品です。

特に、以下のオイルへの評価が高いです。

※ホワイトバーチ=白樺

(配合成分)
アンズ核油、ホホバ種子油、コムギ胚芽油、香料*、ヨーロッパシラカバ葉エキス、リモネン*、ナギイカダ根エキス、ローズマリー葉エキス
*天然精油由来
※ヴェレダ社ホームページ上の記載

マッサージをする側の私にとってもグレープフルーツの爽やかな香りと共に、肌の上でのオイルの滑り具合が絶妙で非常に癒されるマッサージオイルです。

そんな訳で、我が家ではヴェレダ社のマッサージオイルが必須のアイテムになりつつあるのですが、今日はそのヴェレダ社に関する情報を取り上げたいと思います。

植物の力で整える《オギノマ》

野中博士の自宅の庭にあるシデコブシの横で。グミュントの冬は厳しく、肌のトラブルが生じるたびに症状に応じて軟膏をつくっているそう
野中博士の自宅の庭にあるシデコブシの横で。グミュントの冬は厳しく、肌のトラブルが生じるたびに症状に応じて軟膏をつくっているそう

 今月のゲストはドイツから。今年100周年を迎える《ヴェレダ》の野中博士をゲストにお呼びして、植物の魅力についてお話をうかがいました。

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小木:日本でも、オーガニックなコスメやライフスタイルはだいぶ広がってきました。今日は、そんなオーガニックの母とも呼べるブランドについてのお話です。ゲストは、《ヴェレダ》の野中潤一博士です。ブランド創設100周年、おめでとうございます!

野中:ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。

小木:野中博士は、ヴェレダ社で教育・研究顧問をなさっています。《ヴェレダ》の自社農園がある、ドイツのグミュントにお住まいです。そちらの状況はいかがですか?

野中:私の住んでいるグミュントは、シュトゥットガルトの東50㎞のところにあります。人口約5万人ほどの街で、ゆるやかに起伏する森や丘が多く、自然がすぐ近くにあって、とても住みやすい場所です。ただ、ドイツでも外出は厳しく制限され、行動範囲が狭まっています。私の仕事は、《ヴェレダ》のスピリッツや、自然化粧品の魅力などについて講演やワークショップを通じて伝えることですが、それもできない状況です。

小木:いわば植物の力の伝道師ですね。今回はぜひ、そのお話を誌面を通じて読者に届けさせてください。《ヴェレダ》といえば、ルドルフ・シュタイナー博士の思想ですよね。シュタイナー教育やバイオダイナミック農法の提唱者として知られていますが、ヴェレダの創設者でもあり、ロゴデザインも手がけていることは意外と知られていない気がします。

野中:私たちは、シュタイナーの考えをもとに自然と人間の関連を認識し、これを基盤として薬品や自然化粧品の開発と製造を行っています。ヴェレダでは、自然界のなかで人間に一番近いのは植物だと考えています。だから、植物を成分とするレメディや自然化粧品が多くなります。原料も、自社農園でシュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法で栽培したハーブなどを使っています。

小木:人間にもともと備わっている力を、植物の助けをかりて引き出し、整える。そうして、その人の本来的な美しさや健康を叶えていく、という考え方ですよね。

野中:はい。植物は生きています。太陽の光を浴び、その力でエッセンシャルオイル、色素、苦味物質などを形成しているのです。外見、色彩、香りなど、植物の特徴の多様性は驚くばかりですし、自然の厳しい条件下で成長し、貴重なエキスの原料となる植物には畏敬の念さえ覚えます。

小木:その魅力に目覚める人は、いま増えている気がします。自粛期間は、自分自身を見つめるきっかけにもなり、結果としてより本質的なものに目が向くようになったのではないかと思います。

野中:私も視野が少し広がりました。畦道を歩いても、以前ならまったく興味を示さずに通り過ぎていた雑草をじっくり観察するようになったり、トウモロコシ畑ではおよそ目につかない小さなトウモロコシの花を訪れるミツバチを見つけたり、小麦を刈り取った空き地に緑肥として植えられたノハラガラシの不快なにおいを感知したりと(笑)。

小木:些細だけれど大切なこと、いままで見逃していたことに気づけるようになりますよね。野中博士、ありがとうございます。

野中:ぜひ、ドイツにもお越しください。6月下旬のグミュントはカレンデュラが満開です。訪れるのには最適です。その頃には、事態が好転することを願っています。

小木:はい、またお会いできる日を楽しみにしています!

《THIS MONTH GUEST》

《ヴェレダ・インターナショナル》教育・研究顧問
野中潤一さん Dr. Junichi Nonaka

 1984年、ドイツ・ヴェレダに入社。自然化粧品の開発を手がけ、その後、化粧品開発責任者に就任。現在は教育・研究顧問として、ヨーロッパおよび日本でワークショップやセミナーを行っている。


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100th ANNIVERSARY

 《ヴェレダ》の誕生は1921年。ルドルフ・シュタイナーと、医師イタ・ヴェーグマン、科学者で薬剤師であったオスカー・シュミーデルによって、スイスのアーレスハイムにて創設された。

※メトロポリターナトーキョーの2021年1月26日の記事(https://metropolitana.tokyo/ja/archive/oginoma2101)より抜粋

この記事を見て、日本人の妻と私がヴェレダ商品を好んで使用していることと、野中博士がヴェレダ社で要職を務めてきたこととは無縁ではないと感じました。

また、ヴェレダ社の創設に、シュタイナー教育で有名なルドルフ・シュタイナーが関わっていたことに個人的に驚きました。

以下に、ルドルフ・シュタイナーに関するWikipediaのリンクを貼ります。

この内容を見ると、晩年にヴェレダの創設に関わっていたことがわかります。これだけの壮大な活動をされた人生において、様々な知見・思想を身に付けた晩年に創設したことを知ると、ルドルフ・シュタイナーのこと、ヴェレダ社のことへの興味が格段に上がりました。

ヴェレダ社の商品に触れたことで、自分の中で新たな世界が広がり始めました。

まずは、ルドルフ・シュタイナーのことを学んでいきたいと思います。

※野中博士在住の”グミュント”は以下。

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