初秋の北海道ハーブ巡り記【”ウポポイ” → “はまのマルシェ” → “夕暮れ前の最後のエント探し” in 白老町】

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昨日に引き続き、初秋の北海道ハーブ巡り記をお伝えします。

【昨日の記事:初秋の北海道ハーブ巡り記【自生しているナギナタコウジュ(エント)を探し求めて in 白老町】】(2020年9月9日)

エントの自生場所についての有力な情報を得た後、ちょっとひと休憩をするため、観光気分で今話題のウポポイへ足を運んでみました。

ポロト湖の周辺なので、先ほどのエントを探していた場所から数分で到着しました。
こちらが出入り口ですが、正面の国立アイヌ博物館は夜までギッシリ予約で埋まっていた為、博物館以外を軽く見てみることにしました。
敷地内にはポロト湖が広がっています。近代的な建築とのギャップがあります。ウポポイができる前のポロト湖には何度も足を運んでいましたが、アイヌ集落の雰囲気が色濃くあって個人的に好きでした。。
敷地内には、アイヌと関わりのある植物約50種が植えられていました。

アイヌが活用してきた植物情報は、北海道大学植物園が非常に充実しており、昨年訪問レポートをアップしていますので以下に貼ります。

北海道大学植物園訪問レポート【入園~北方民族植物標本園の入口編】】(2019年7月27日)
北海道大学植物園訪問レポート【北方民族(アイヌ・ニブフ・ウィルタ)が愛用した植物編】】(2019年7月28日)

アイヌの住居を復元したエリア
ゴザの材料になるという「ガマ」が干されていました。ガマもアイヌが活用してきた植物のようです。ガマは関東でもよく見ます。
一通り、敷地内を回ったあとは、レストランで食事をとりました。緑の液体は、ヨモギジュースです。

軽く休憩を、、と思っていたのですが、ガッツリと昼食を食べて、かなりくつろいでしまい、時間をロスしてしまっていたことに気づき、ウポポイをあとにしました。

その後、楽しみにしていた「はまのマルシェ」へ車を走らせることにしました。

はまのマルシェに到着しました。はまのマルシェは、地元白老町の美味しい物をセレクトして販売したり、アイヌの文化を発信している素敵なお店です。一番の目的は、ここで売られているナギナタコウジュ(エント)のお茶を買うことです。
オーナーの太田由紀子さんが迎えてくれました。
壁には、エントが吊るされていました、ドライのエントは意外に強い臭さがあることがわかりました。
ここで売られている2大茶は、エント茶とイタドリ茶であることがわかりました。両方とも試飲させていただきましたが、イタドリ茶も非常に美味しかったです。

イタドリについては、北海道で生まれ育った私にとっては雑草的な存在でどこにでも生えている植物で、茎を噛むと酸っぱく、釣りへ行く前に、イタドリの茎の節にいる虫を採取して魚のエサにしていたくらいの記憶しかありませんでした。

でもオーナーの太田さんとの会話で、新しい知識を得ることができました。イタドリの名前の由来は「痛(イタ)いところを取る」からきているとのこと。また、白老町内に、たらこで有名な「虎杖(コジョウ)浜」という場所があるのですが、虎杖(コジョウ)は、イタドリと同義とのことで驚きました。

さらに、イタドリの効能はかなり強いようで、特に「血糖値を下げるパワー」はすごいということを太田さんはおっしゃっていました。

イタドリの効能に大きな興味が沸いたので、ネット上で色々と情報を探してみました。以下にいくつか気になった情報を、情報ソースと共にピックアップします。

【イタドリの総合的な情報】

【イタドリの葉に体脂肪を減少させる成分(ネオクロロゲン酸)】

【含まれる成分の詳細と副作用について】

【イタドリのポリフェノールに含まれる血糖値上昇成分抑制成分の研究】

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エント茶のパッケージがお洒落。お土産にピッタリです。ここで売られているエント茶は、「ポロトの母さんの会」代表の大須賀るえ子さんが、一つ一つ丁寧に作られているもので、仕入れられる品数は限られているそうです。売られているエント茶は焙煎されているものが多いですが、このエント茶は焙煎されていません。
お徳用パックバージョンも売られていましたので、このケースに入っていたものをすべて購入させていただきました。

昨夜、早速家で飲みましたが、とても美味しかったです。

閉店の時間が近づいていましたので、商品の品数は少なくなっていましたが、どれも新鮮さが伝わってきました。
店内には、このようなアイヌ文化を反映させた商品も売られています。
はまのマルシェでの楽しいひと時を過ごした後、夕暮れ直前まで、自生するナギナタコウジュ(エント)探しに費やすことにしました。

ポロト湖の管理人室の若者から、「海風の流れる場所で結構見られますよ。社台(地名)の住宅街のところに行けばあると思いますよ」という有力情報をもらっていたので、最後それに賭けることにしたのです。

はまのマルシェから社台までの大体の距離感は以下。

社台の様々な海風の通る場所を2時間近く探しましたが、結局、自生しているナギナタコウジュ(エント)に出会うことはできませんでした。

ナギナタコウジュの特性を知ると、見つけようと思って見つけるのは至難の業ということを理解できたので、それがわかっただけでも収穫だったと思うようにしました。

夕日が暮れたので、レンタカーを苫小牧駅周辺で返却し、翌朝の札幌行きへ備えることにしました。

(次へ続く)

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