本日から、先日(9月5日~8日)実施した北海道ハーブ巡りの体験レポートをお届けしたいと思います。
今回のハーブ巡りの大きなテーマとして2つを掲げていました。
①白老町で自生しているナギナタコウジュを見つけ、且つ、ナギナタコウジュに関する情報をできる限り入手すること。
②ハッカで有名な滝上町、及び、北見市において、ハッカ産業の実態を把握し、且つ、日本におけるハッカ産業の歴史について学びを深めること。
①を掲げた背景は、以下の過去記事に記載しています。
【アイヌ民族が愛用していたナギナタコウジュ(エント)。今後道端や野原で発見できるよう、その特徴をしっかりチェックしてみました。】(2020年9月9日)
また、②を掲げた背景は、以下の過去記事を見ていただけると理解いただけると思います。
【日本国内におけるハッカ(薄荷)産業の盛衰年表。これをおさえておくことで今後様々な気づきを得られそうです。】(2020年5月26日)
【『北見ハッカ通商』のホームページがパワーアップし、”ハッカ”の種類・歴史等の情報がさらに充実していました。】(2020年5月4日)
【「幻の日本薄荷(はっか)」を復活させ、宿場町として栄えた街に新たな観光資源を提供する岡山県の「矢掛ハッカ普及会」。北海道のハッカのルーツは岡山県にある?】(2019年9月30日)
それでは、早速、今回の北海道ハーブ巡りについてレポートを始めさせていただきます。
一夜明け、早朝苫小牧の中心地を出発し、白老町へ車を走らせました。初日の一番の目的は、アイヌ民族が日常的にお茶にして飲んでいた薬草であるナギナタコウジュ(エント)が実際に自生している場所を探し当てることに設定していました。
大体の位置関係は、↑を見ていただけるとわかると思います。
往路2キロ以上を歩き、ウヨロ川の入り口に到達しましたが、全くナギナタコウジュは見つかりませんでした。
これは、場所を変えたほうがいいと思い、通ってきた道を改めて見回しながら、、急いで最初の入り口に戻りました。
この公園の往復だけで2時間近く時間を消費しました。
続いて、2つ目の探す場所として設定していたのは、「ポロト湖」周辺です。その理由は、情報としてはかなり古いのですが、約15年前に”群生していた”という情報がネット上にあったためです。
周辺を1時間近く散策したのですが、結局、ナギナタコウジュを見つけられませんでした。(すでに11時台)
その直後、当日の午後に行く予定にしていた「はまのマルシェ」(ナギナタコウジュのお茶など白老の美味しいものを販売しているお店)に電話をかけ、お店の人にナギナタコウジュのことをヒアリングしたところ、以下の情報を得ることができました。
・1年草で、特定の場所に群生することはない。
・年によって当たり外れの振れ幅が大きい。
・偶然見つけることがあるくらいで、探し求めて見つけられることは少ない。
・畑で育てている人でも、芽生えない種が結構あるとのことで、収量には苦労している。
この情報を聞いたときに、探し求めるのを諦めようとしたのですが、先ほどのポロト湖の管理人室の若者から、「海風の流れる場所で結構見られますよ。社台(地名)の住宅街のところに行けばあると思いますよ」という有力情報を手に入れ、その情報に午後賭けてみることにしました。。
次へ続く。