私自身、今後のハーバルライフの中で、国内・海外問わずできるだけ多くの地を訪問し、主にハーブを切り口にした食文化に極限まで触れることで、人とハーブの関わりの本質的な部分を探求し続けたいという強い想いを持っています。
なので、今まで聞いたことのない、体験したことのない食に関する情報に触れることができたときには、ワクワク感が止まらなくなります。特に海外の食文化については、日本でずっと暮らしてきた自分にとっては、「なんじゃこりゃ!」というものが多いので本当に面白いです。
以下に、過去のブログで取り上げた記事の中で、印象的な海外の食に関する情報をいくつか貼ります。
【過去記事①:古くからアジアとヨーロッパの貿易の交差点となったジョージア(旧グルジア)の食文化が、とても興味深いです。】(2020年1月27日)
【過去記事②:パプリカを焼いて作るブルガリアの保存食『リュテニツァ』が、とても美味しそうです。】(2019年10月27日)
【過去記事③:ハーブたっぷりの「イランの朝食」をはじめて食べてきました。】(2019年2月14日)
【過去記事④:”松ぼっくり”を使ったレシピ(ジャム・シロップ・茶・酒)が存在することに衝撃を受けました。】(2019年2月9日)
今日は、京都にある、日本で唯一と言われている中央ヨーロッパの「スロベニア料理」レストランに関する情報を取り上げたいと思います。
【穴場】日本唯一のスロベニア料理店!京都で食の世界旅行!!絶品でコスパ◎「ピカポロンツァ」
おおきに~豆はなどす☆今回は右京区太秦にある、おそらく日本唯一のスロベニア料理店。アットホームな雰囲気と温かみある料理の数々。
アットホームで和む日本唯一のスロベニア料理店
右京区太秦、天神川通り沿いのこちらのお店。
以前、某牛丼チェーン店で期間限定で提供していたジョージア料理を試し、他に今までまだ体験したことのない異国情緒漂う料理が京都にないかと探していた時に見つけたお店。ずっと来たいと思っていて、ようやく訪問。こちらのお店は、京都、いや日本唯一のスロベニア料理店。スロベニアがわからない方はウィキってください。私も少し予習して臨みました(笑)
中央ヨーロッパに位置し、旧ユーゴスラビア連邦の一国。私的イメージとしてはセルビアやクロアチアなど内戦の激しい歴史をたどった地域という印象ですが、スロベニアは幸いにして平和的に独立を果たし、意外と日本人観光客も多いそうで、人気観光スポットなんだとか。
今回は日曜日だったので、完全予約制の休日限定ディナーコース4600円を予約。
平日夜ならアラカルトメニューもあり、ランチ営業もされています。最近は新型コロナウイルス感染予防もあって、テイクアウトもされてるようです。
店内入って、靴を脱いで2階へ。
ちょっと友達の家に来たようなアットホームさもありながら、わりと広いフロアにテーブルが並び19席。落ち着いた雰囲気。そして、コロナ禍ということで、こちらではかなり徹底されていて、食事中以外はほぼほぼマスクの着用推進。お店のサービスの方もフェイスシールド着用されていました。
料理はすでに予約済なので、飲み物メニュー。
一通りあって、お店の方オススメはもちろんレアなスロベニア産ワイン。京都で取り扱うお店少ないですが、美味しさでは定評あるそうです。それでも最初は軽めにチェコのクラフトビール、ボヘミアンエール。軽めといってもアルコール度8.2%あるので、強めです。味はコリアンダーの風味が爽やかでありながら、飲みごたえあり。
まずはアミューズ。
ナスのディップ。焼いたナスをペースト状にしたものをトーストしたパンに乗せ、ブラックオリーブ。少し酸味あり、食の進む一品。
こちらでは、美山で自家栽培、無農薬、有機栽培の野菜やハーブを使用。自家製ライ麦パンもたっぷり。ほのかな酸味と意外とふんわりとした食べやすいライ麦パン。料理によく合います。
前菜3種。
左から時計回りに、鶏のスモークにキュウリヨーグルト漬け、パテドカンパーニュに生姜ソース、豚肩ロースの自家製サラミ。鶏肉スモークにこのハーブやスパイスの効いたヨーグルト漬けキュウリの酸味がベストマッチ。
パテは、リエットとパテドカンパーニュを足して2で割ったような、ラードの滑らかさと肉の固形感がいい具合にミックス。こちらもフレンチのパテにはない独特のスパイスハーブ使いで、オリジナルの味。さらに生姜ソースのさっぱり感もよし。
肩ロースのサラミも赤身の旨味とソフトな味わいが食べやすく、いくらでも食べたくなるような(笑)
野菜のスープ。特徴的なのが、蕎麦のクルトンが入っていて、サワークリームがかかっています。スロベニア料理、割と蕎麦を使うそうです。
中には、インゲンやトマト、玉ねぎなど野菜がたっぷり。サワークリームが効いています。
スロベニアの土着品種のブドウ使用なんですかね。フルーティーでとても飲みやすい、普段使いの白ワインだそうです。
続いて魚料理。
この四角いのがギバニッツァと呼ばれる、スロべニア風のパイのような料理。野菜やカッテージチーズなどの具材を段々重ねにして、オーブンで焼き上げたもの。季節によって具材が変わり、この時は中央のピンク色部分がサーモンに。一見ケーキにようにも見える層を成し、なんとも言えないもっちりとした食感の中にチーズのコクと旨味、そして真ん中にサーモンがフレーク状に。緑部分にはハーブらしき風味もあり、こちらも初体験の味。といっても美味しいですよ。そして、意外とボリューミー。
付け合わせの酢漬け類は全般に美味しかった。芽キャベツもありました。
さらに肉料理。
豚肉のペチェンカ(自家製ローストポーク)。ペチェンカとはオーブンのことで、オーブンで焼いた豚肉。こちらも、皮目のカリカリ感と豚肉の程よいジューシーさ。味付けはシンプルにピンク、ブラックペッパーやスパイスで風味を楽しみながら食べます。
付け合わせのタルト状のこちら。蕎麦粉のズリヴァンカ。生地は蕎麦粉になっていて、白い部分はチーズベースのフィリングで焼き上げられています。さっぱりとしたピザのような。付け合わせながら、しっかりとした副菜。
ザワークラウト。酸味の心地よいです。わりと発酵食品使いが多かったのか、翌日快腸でした(笑)スロベニア料理、健康的でもあり。
最後のデザート。左から杏ケーキ、くるみバクラワ、マスカルポーネアイス。どれも和む、温かみある味わい。
最後、ハーブティで終了。
大食漢の私ですが、かなりお腹いっぱいになり、ボリュームあるディナーコース。これで4600円はお値打ち。そして、初体験の味覚や面白いマリアージュもあり、とても楽しめる料理でした。
ホントは名物料理のシチューやジビエ料理もいただきたかったんですが、またの機会に。
日本人の口にも合うスロベニア料理、ぜひお試しください。オススメです!
ヨ~イヤサ~♪
詳細情報
名称:ピカポロンツァ
場所:京都市右京区太秦森ケ東町29-7
電話番号:075-871-0146
営業時間:ランチ 12時~15時 (L.O.14:30)
ディナー 18時~21時(L.O. 20:30)
カフェ 11時~20時30分
定休日:月、火曜日
公式サイト:http://www.ne.jp/asahi/pika/polonca/index.html※Kyotopiの2020年7月31日の記事(https://kyotopi.jp/articles/qmBpy)より抜粋
どの料理も味わいが気になるものばかりです。
スロベニア料理に蕎麦粉が使われているというのは驚きました。蕎麦粉ってほぼほぼ日本料理にしか使われていない先入観がありました。
ところでスロベニアって、どのあたりなのでしょうか。
イタリアと隣り合っていたんですね。しかも上方はオーストリアと接していて、下方はクロアチアと接しています。なんとも素晴らしい立地条件です。1年くらいかけてこの周辺のハーブ巡りをしたいです。
まずは、京都へ行った際には、個人的に、ピカポロンツァは絶対に外せない場所です。楽しみになってきました。