「薬のまち」奈良県宇陀市の薬草と深い関係のある場所を巡るツアーが魅力的!

※VRINDAAM社アーユルヴェーダ・アロマフレグランス日本初上陸!バナーをクリック

先日、ロート製薬とツムラの創業者が兄弟であり、二人とも「薬のまち」と呼ばれる宇陀市(奈良県)で生まれていたことを知って、宇陀市に対する興味が沸き起こったばかりです。

【過去記事:ロート製薬とツムラの創業者が兄弟? 彼らが生まれた「薬のまち」宇陀市について】(2021年9月25日)

古墳時代から飛鳥時代あたりに、鹿の角には薬効があるということで、宇陀地域で宮廷行事として猟をしている様子が「日本書記」に記されています。宇陀は王権の薬猟地だったとのこと。

今日は、その宇陀市の薬草と深い関係のある場所を巡るツアーの情報を取り上げたいと思います。

古代の奈良に触れるタイムスリップ「生薬・薬草の旅 2021晩秋」

こんにちは、都田です! 奈良市内から電車で約60分、近鉄大阪線の榛原駅へ。今回は、2日間の「生薬・薬草の旅 2021晩秋」をご紹介します。近年注目されている漢方やアロマが奈良と深い関係にあったのをご存じでしょうか。

その発祥の地とされる宇陀市の薬草と深い関係にある場所をめぐる人気ツアーです。宇陀市は、山々に囲まれ、日本最古の寺社や昔ながらの情緒的な町並みも魅力的。今回も動画でさまざまな旅先を楽しむ「たびのび」にVlogをアップしていますので、そちらも是非ご覧くださいね。

DSC07886.jpeg

ツアーの主催スタッフは、奈良・東京・世界で様々な事業を展開する株式会社ALHAMBRA代表取締役 橋本真季さん(画像)とセラピスト 西田奈々さん。橋本さんは、植物療法士・漢方養生指導士の有資格者でもあり、“THERA(テラ)”のディレクター。

宇陀での時間を共有するメンバーは、過去のツアーのリピーターや私のような初心者など。偶然にもオーガニックビューティーライターの星野昇子ちゃんと一緒で、これまたリピーターのひとり。現地ガイドの話を聞き、薬草採取の手ほどきを受けたり、ここでしか味わえないプログラムを楽しめると、人気の理由を教えてくれました。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_249.jpg

手製の衣装で推古天皇に扮した大宇陀のボランティアガイド松浦さんが現れ、公園で思わずタイムスリップ。

榛原駅からバスで移動して、「かぎろひの丘万葉公園」に到着。三十六歌仙の一人とされた万葉歌人・柿本人麻呂が、持統6年(692)に軽皇子(のちの文武天皇)に随行した際に、この地で夜明けの山際を見て「かぎろひ」の歌を詠んだとされる原風景が残されています。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_24b.jpg

次に薬草料理の大願寺へ。創建は推古時代! 季節で変わりますが、胡麻豆腐、吉野本葛の刺身、ヨモギ・棗・ミントの薬草てんぷら、白和え、菊や紅花の酢の物・黒米ご飯などを味わいました。

oP3Rcc1mS%+CXayo%52lKQ_thumb_2fd.jpg

金柑や黒豆、牛蒡などの前菜からドクダミや甘酒の滋養に富むデザート、薬草茶まで豊かな食文化

611年の日本書紀に登場する菟田野地区(現 宇陀市大宇陀周辺)は、推古天皇の時代に宮中行事の薬狩りで知られ、その薬草の里で精進料理を提供する大願寺では、薬草や名産の葛を巧みに使う料理を提供。身体の中からじわじわと癒される気がします。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_265.jpg

大和当帰はセリ科の多年草、葉は料理に、根は精油を含み生薬になる。足腰の冷えや生理不順の悩みに漢方処された当帰芍薬散を思い出す。

精進料理を堪能した後、大和薬草の代表格「大和当帰」の葉の採取体験をします。栽培を通じて耕作放棄地を無くしたいという環境への思いも実現させようと活動する「ときわクラブ」のスタッフに、畑で赤い茎を選んで切り出すコツを教わりました。自宅の湯船に入れると湯冷めしにくく家族に好評でした。

IMG_1039.jpeg

サウナストーブは高火力で90度以上も問題なし。ラフな姿で過ごす自然の中でのテントサウナは格別。

収穫した大和当帰葉を持ち「大宇陀温泉あきのの湯」へ。ロウリュもできる国産薪ストーブ×サウナ用テント「I am Sauna」の蒸し風呂が待っています。薬草・蒸留水・香をつかった 完全オリジナルのロウリュが用意されました。

IMG_1063.jpeg

BBQエリアで、柔らかな熟成肉と奈良県産のお野菜をたっぷりいただきました。こちらも忘れられない思い出となりました。

翌日は、現存する日本最古の民間の薬草園「森野旧薬園」を見せていただきました。450年前から吉野葛を作り続ける森野吉野葛本舗の裏山では、約250種類の薬草木を栽培。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_282.jpg

推古時代の薬狩りの歴史から、「森野旧薬園」には関西の大学の薬学部生の多くが訪れる。

1729(享保14)年、11代目の森野藤助が自宅の裏に苗木を植えたことに始まり、現在も多くの人が訪れる生薬の楽園です。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_27d.jpg

説明の前後も休む暇なく手入れに向かう薬草園に欠かせない存在の原野さん。その知識は訪れる人々に受け継がれている。

薬草園では、葛根掘りさんという職人が葛の根を掘り出します。その根を冬の寒さと純度の高い綺麗な地下水に晒すと「吉野本葛」に。添加物を一切含まない自然食品として、体を温める効果があるといわれます。

YH2bQy9CSfOj5wagF+I7cw_thumb_299.jpg

そしてこの製薬の町に繁栄した江戸末期の家々を回り、代々薬問屋を営んできた細川家「薬の館」にまつわる展示資料を見学。

uqKHqV7USni09hA3Nh+hVA_thumb_300.jpg

玄米ご飯、かぶと柿のサラダ、大和橘の味噌釜など、食養生の知恵が詰まった奈良の食材を中心としたメニュー。

旅の締めくくりは、築120年の古民家「奈の音」に仕出していただいた「やまと薬膳」のお弁当です。奈良を拠点に食事のあり方で命を養う大切さを発信するオオニシ恭子先生のお料理は、この地に来なければいただけません。その後は、奥大和ビール代表の米田義則さんのハーバルなクラフトビールに舌鼓を打ったことも印象に残りました。

今回、お伝えしきれないこともたくさんあります。たまご肌美人の湯にたとえられる「美榛苑」のすべすべしっとり感のある温泉も期待を裏切らず満喫できました。

XK0SCQDxQzS3jUqUZDqzMA_thumb_2cd.jpg

旅で触れた日本の漢方は、古代中国から来た医学を日本の風土と私たちの体質に合わせて発展させてきたもの。生薬や薬草、収穫を通じて土に触れたり、食して楽しむことで、漢方が自分の一部になったことを実感できた気がします。

何よりも、また訪れたくなる理由のひとつに、丁寧な説明とホスピタリティに溢れるボランティアの方の力も大きく、重要な存在です。若手が少なくなる中で伝承される文化や受け継がれる貴重な体験を、橋本さんと参加者のみなさんに楽しませていただき、2日間を豊かに過ごせたことに、心より感謝します。

THERA https://www.thera.jp
大願寺 http://www11.plala.or.jp/mrfitfuls/daigangi.htm
I am Sauna  https://iamsauna.stores.jp
森野旧薬園 https://morino-kuzu.com/kyuyaku
薬の館 http://www.city.uda.nara.jp/bunkazai/shisetsu/bunka/oouda-rbk.html
オオニシ恭子のやまと薬膳 https://yamatoyakuzen.com
奥大和ビール https://okuyamato-beer.jp
美榛苑 https://www.miharuen.jp

※Figaro.jp の2021年11月19日の記事(https://madamefigaro.jp/blog/eriko-miyakoda/2021.html)より抜粋

奈良の魅力がぎっしりと詰まった魅力的なツアーであることが伝わってきます。

今から2年前に、奈良県の『漢方のメッカ推進プロジェクト』を取り上げたことがありますが、その活動が徐々に実りつつあるようにも感じられます。

【過去記事:奈良県の『漢方のメッカ推進プロジェクト』の推進力が高まっているようです。】(2019年10月23日)

奈良へ行きたい気持ちがうずうずして止まりません。。

Like! Provence – プロヴァンスが大好きな、貴方へ。(バナーをクリック!)

名前 (必須)メールアドレス (必須)サイト

コメントを残す