”ガソリンのにおいを懐かしむための香水”をフォードが開発

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過去様々な角度から「香水」関連の情報を取り上げてきましたが、香水というとやはり華やかなイメージが強く、以下のような記事が多くの人にフィットするのではないでしょうか。

【過去記事:世界のプリンセスたちが愛用している「香水」の名前が公開。気になる香りばかりです。】(2020年12月10日)

ところが昨日、衝撃的な香水情報をキャッチしましたので、早速取り上げたいと思います。

来るべき総電動自動車世界でガソリンのニオイを懐かしみたい人の為の香水が開発される

ガソリンの臭いを懐かしみたい人の為の香水が開発される

image credit:Ford

 脱炭素社会への取り組みや排ガス規制を推進する海外諸国でガソリン車の販売禁止の方針が示される中、アメリカの自動車メーカーフォードが、ガソリンのにおいを懐かしむための香水「Mach-Eau(マッチョ)」を発表した。

 フォードの新製品、EVマスタング・マッハEにちなんだその香水は、エンジンやガソリンなどに含まれる香りの成分をブレンドしたもので、ガソリンのにおいはするものの、更に心地よい香りがするという。

 昔ながらのガソリン車からクリーンなEV車への過渡期にあるともいわれる今「乗り換えたらガソリンの匂いが恋しくなる!」との声から生まれた香水に注目が集まっている。

EVの台頭でガソリンは遺物に?フォードがガソリンの香水を発表

 海外諸国が次々と打ち出すゼロエミッション車への移行。その大きな流れは派手なEV車でこぞって未来をアピールする世界の大手自動車メーカーのCMにも表れている。

 そこで近年ヨーロッパやアメリカの一部でも決定したガソリン・ディーゼル車の販売禁止が加速すれば、その燃料であるガソリンも過去の遺物になるのだろうか。

 こうした中、アメリカを代表する自動車メーカーフォードが、ガソリンを懐かしむための香水を発表した。
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image credit:Ford

 一見マニアックなそのフレグランスはEV車への乗り換えでガソリンのにおいを恋しがるドライバー向けのものだという。

新しい本と同じくらい好き。ガソリンのにおいに惹かれるドライバー

 同社が委託した調査によると、ドライバーの5人に1人が「EV車への乗り換え時に最も恋しくなると思うのはガソリンのにおい」と述べ、70%近くが多少なりとも「自分はガソリンのにおいを懐かしく思うだろう」と主張した。

 さらに調査では、ガソリンの匂いが新しい本のにおいと同じくらい愛されるにおいであり、ワインやチーズのにおいより人気があることが判明した。

 この結果からフォードは香水コンサルタント企業のOlfictionと提携、ガソリンを給油した時の香り成分を含む香水開発に乗り出した。

新たな香水は「マッチョ」。由来はフォードの新型EV車

image credit:Ford

 そのユニークな香水は、フォードの新EV車マスタング・マッハE(Mustang Mach-E)にちなみ「Mach-Eau」(読みは英語で男性らしさを意味するmacho:マッチョと同音)と命名された。

 ボトルの形状はガソリンスタンドを意識、また蓋の部分には「野生の馬」を意味するマスタングにちなみ小さな馬のマークがついている。

 とはいえその香りはガソリンとは違う。いくら好ましくてもガソリンに浸ったような燃料臭をまき散らしたい人などまずいないからだ。

車に関する2つの香り成分を一般的な香料とブレンド

 メディアによると、この香水の開発に携わったのは英国調香師協会所属の調香師ピア・ロング氏で、車内やエンジン、排気ガスなど含まれるにおいを調べた彼女がそのうちの成分2つを香水に取り入れたという。

 その2つとは、車内に放出される化合物の一つでアーモンドの香り成分でもあるベンズアルデヒドと、フェノール類に分類される有機化合物クレゾールの一種で、焦げ臭さやタイヤのゴムのにおいの元ともいわれるp-クレゾール(パラクレゾール)だ。

 その成分にブルージンジャー、ラベンダー、ゼラニウム、サンダルウッドといった一般的な香料などをブレンドすることで心地よい香りが完成したという。

 自動車の燃料としてのガソリンを偲ぶために作られたこの香水は、メタリックでスモーキー、かつゴムのようなアクセントを感じる芳香を放つ。

Mach-Eauは非売品。EV車に乗り換える顧客用のフレグランス

 なおMach-Eauはイギリスで毎年恒例の今年のモータースポーツイベントグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに合わせて作られた非売品で、マスタング・マッハE GTなど、ガソリン車からフォードの新型EV車に乗り換える顧客のみが楽しめる限定フレグランスだそうだ。
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image credit:Ford

 時代の流れとはいえ、懐かしいにおいと記憶は密接に関係してるともいうし、車愛好家の人ならなおのことガソリンと共にあった大切な思い出も失われるように感じるのかもしれない。

 ガソリンにまったく頼らない車社会がいつ来るかは不明だが「今は博物館にしかないけど昔はガソリンで走る車があってねえ…」「あれがガソリン車?初めて見た!」なんて時代がきたら、この斬新パフュームがノスタルジックなフレグランスとして引く手あまたになりそうだ。

References:designtaxi / yankodesignなど /written by D/ edited by parumo

※ガラパイアの2021年7月20日の記事(https://karapaia.com/archives/52304200.html)より抜粋

この発想、なかなか思いつかないと思います。

確かにガソリン臭が懐かしいと思う時代は来ると思いますが、そのガソリン臭を香水として体現するという発想に衝撃を受けました。

記事中に、英国調香師協会所属の調香師が、車内やエンジン、排気ガスなど含まれるにおいを調べ、そのうちの2つの成分(ベンズアルデヒド、パラクレゾール)を取り入れたとあります。

■ベンズアルデヒド⇒アーモンドの香り成分でもある

■パラクレゾール⇒焦げ臭さやタイヤのゴムのにおいの元

上記成分にブルージンジャー、ラベンダー、ゼラニウム、サンダルウッドといった一般的な香料を加え、メタリックでスモーキー、かつゴムのようなアクセントを感じる芳香を放っているとのこと。

ブルージンジャー(学名:Dichorisandra thyrsiflora)とは、ツユクサ科のブラジル・ペルー原産の植物

フォードの電気自動車を買った人しか入手できないということですが、一度その香りを嗅いでみたいです。

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